〈ネイア〉
〈謁見の間〉は、階段奥の二階にある。三階は、〈玉座の間〉。四階、五階は、〈魔王シセリウス〉の私室。
修練所の前で…待機していた〈六の刀〉とともに…〈謁見の間〉に入る。
〈ネイア〉は、中央奥…一段高い…場所に居た。色鮮やかな青色の髪に…薄い紫色の瞳が映える。二十代後半の中肉中背…195地。〈六の剣〉とともに…カーン、リューン、エイナ、ミリリアの順に続く。〈六の刀〉は、入り口で、片膝を付き、頭を垂れている。
「待つ。居ました。」感情の無い…だが、容姿と、ぴったりと合う声を出す〈ネイア〉。
「レリー。」すっーとカーンの傍に来ると、首に腕を絡ます。〈ネイア〉の挨拶だ!。白黒するリューン達。ぐいー!!カーンが、離す。裾の長い衣を口に当て、「つまらない。」くるり…一回転する。
「陛下は、どちらに居られますか?。」カーンが、開口を開いた。
「〈セアムナール〉。居ます。」拍子抜けする程…あっさり…話す〈ネイア〉。
「有り難う御座います…〈ネイア〉様…。」カーンが、答えると、踵を返す。
「レリー。後。会いたい。」ふっ…。自嘲気味な…笑みを浮かべると、
「畏まりました。」そのまま…立ち去る。その様を皮肉げに…見ていた〈六の剣〉が、後に続く。リューン達は、ぽーかーんとしている。最初に動いたは、エイナ。一礼すると、「行くぞ!!。」「う、うん!。」ミリリアが、答え、一礼して続く。リューンは、まだ…呆けている。「リューン!!」エイナの刺のある声で我に返ると、慌てて…一礼し、続く。