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〈六の剣〉その3

〈剣〉側の建物は、少々…長い廊下と、回廊を抜けた先に…ある。回廊の北に…修練所がある。十三計の形をした建物は、高い天井と、柱の無い…広々とした空間からなる。

「さて…。」一人…皆から離れると、奥へと…進む〈六の剣〉。中央の辺りで、踵を返すと

「ここら辺で、いいだろう…。」準備体操をしていたカーンが、「始めるか?!…。」

「あぁ…!!。」〈六の剣〉の返事と、同時に!!先に…仕掛けたのは、カーン。すらりと抜いた両剣で突っ込む。左手で、持った剣で、ひらり…ひらりと、余裕で…返す〈六の剣〉。剣が、合わさる事が、無い。背中の大剣を持つと、がたがたと、揺らしながら…両手で、持つエイナ。リューンは、構えさえ…していない。ただ…突っ立っているだけ!!。ミリリアは、エイナの後ろで、何時でも…逃げる事が出来る、体制を取っている。

「少しは、本気に…なったら…どうだ!!」〈六の剣〉の〈青銀製〉の剣が、カーンを捉える。カーキーン…鈍い音と共に…剣が、合わさった。そのまま…カーンを押すように!!間髪入れずに…剣を繰り出す。

「十分…本気だ!!。」真剣な眼差しで、答える。「そうか!!!。」ならば…エイナに打ち込む。カーキーン…鈍い音が、響く。エイナは、拍子に…後退りし、よろめく。

「エイナ!!!。」ミリリアが、悲痛の声を上げる。「だ、大丈夫…だ!!。」再び…大剣を構える。

「リューン!!。構えろ!!!。」〈六の剣〉の怒号の声に…慌てふためく。挙げ句の果てに!!…前のめりに…すってんころりと、自滅する。「ふんぎゃあ!!!。」

「もう…良いだろう?!!。」カーンが、てくてく歩み寄り…声を掛ける。既に!!。…両剣は、鞘に収めている。ミリリアがリューンに詰め寄ると、「もう!!!。仕方ない…だから!!!。」両手から治癒のオーラを放つ。おでこに出来た切り傷が治っていく。

「ミラちゃーんは、〈治し手か〉…か?!。」かぁー!!!。顔を赤らめるミリリア。〈治し手〉とは、治癒能力者の事である。傷を治しても…完治する事は、出来ない。痕が、残る。その為…〈魔族〉様の治療が、必要となる。「ミラは、まだ…発現して、間もない…。」カーンが説明する。「エ、エイナは?!」

「問題無い!!!。」きっぱりとした口調で、答えるエイナ。

「わしらも…いらーん!!!。」カーンが、軽い口調で、答える。

「ふぅーーー!!!。」長い…吐息を漏らすと、ふらつく。慌てることなくエイナが、支える。再び…耳を押さえる〈六の剣〉。 

「〈ネイア〉様からだ!!。〈対面の間〉に…来い…だ、そうだ…。」

「さて、〈シセリウス陛下〉の…居所を…すんなり…教えてくれると、いいだがなぁ!!?。」カーンが、少々…呆れ顔で、しれっーと言う。

「ふっ!」此方も呆れ顔で、声を漏らす〈六の剣〉。二人のやり取りに、どぎまぎするエイナ。ミリリアは、へたり込むでいる。リューンは、ほーけっと両足を付けた…だらしない姿で、閑静している。


リューンは、十八才と公言しているが、まだ…成っていない。外見同様…中身も…未だ未だ…幼い。ミリリアと張るほどに!。その上…エイナより一地低い…194地。

エイナは、リューンより一つ上の十九才。豊満な胸と、太い…二の腕を気にしている。その為…いつも…男の物のぶかぶかの服を着ている。

ミリリアは、五年前に…ガウル山で、一人…裸で、徘徊していた所を、カーンに保護された。名前以外の記憶が、全くない。背は、180地。

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