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〈六の刀〉その2

一階の待機所を抜けて、三階にある食堂に向かった〈六の刀〉達とリューン達。

「こちら側は、〈刀〉の施設になります。一階が、待機所…。二階が、執務室…。〈刀〉側は、〈副官〉の執務室になっています。三階は、食堂…。四階は、客室…。〈剣〉様の方も…同じ造りになっています。」〈六の副官〉ネイサの説明を、肉を…ほうばりながら…聞く、リューンとミリリア。エイナは、肩を…すぼめて…聞いている。食卓には、所狭しと置かれた…肉料理の数々…。リューンとミリリアが、先を…争って、争奪戦を繰り広げている。

「これ、俺の!!!。」

「これは、あたしの!!!!。」苦笑いを浮かべる…〈六の刀〉達。微笑む者は、誰も…居ない。エイナは、縮こまって…食事を…している。数少ない…野菜料理を…ちょこちょこと、取っては、食べている。


〈刀〉側の食堂は、人の出入りが、激しい。皆…軽めの食事で、済ませているからだ。それに加え…味より、量を重視している。大皿に持った…残り物の数々。

「〈三の刀〉が、居ないのは…幸いです。」〈六の副官〉ネイサが、声を押し殺して…言う。

「??!!。」エイナは、戸惑いの顔を…する。

「おい!!!。不味いぞ!!」

「あぁ…!!。」〈六の副官〉のネイサが、返答する。高い…オーラを…感知したエイナは、険しい…表情を…浮かべる。

「何だ!!。満席か?!。」〈三の副官〉ザイが、〈三の刀〉を…引き連れ、現れた。ちりちりの青みがった黒い髪は、耳の…中程で切り揃えている。瞳も…青みがった黒い瞳。背は、238地

「〈剣〉様の方へ…行きましょう!!!。」〈副官補佐〉のアルムが、軽い…口調で言う。

「どうした?!。」高い…オーラの持ち主…〈三の副官〉ダウルが、現れた。オーラだけでなく…その見た目も…他の〈刀〉達より…一つ、二つ…いや、群を抜いて…美しい。肩まである茶金の髪に…青い瞳。

背は、〈六の剣〉と同じ…235地。他の〈刀〉達は、225地から243地。

じろりーエイナ達の方を見る〈三の副官〉ダウル。〈六の副官〉ネイサが、立ち上がり、深々と…お辞儀をする。

「〈三の副官〉ダウル殿…。此方は、〈六の剣〉様の客人です。」エイナが、慌てて…立ち上がろうとするのを静止するレノアール。

「そうか…。」落ち着いた口調で言うと、ぷいー「行くぞ!!。」踵を…返す。

「ほぉーーー!!!。」安堵の表情を…浮かべる〈六の副官〉ネイサ。

「〈紫銀の剣〉様の居ない時で……良かった………。」

「!?!!。居られないのですか?!。」思わず…丁寧な口調で言うエイナ。慌てて…「居ない…で、ですか?!。」

「修練…。」島と言おうして、〈六の剣〉と、カーンが現れた。

「何だ!?食事を…取っていたのか…?!。」

「俺たちも…取るか?!。」〈六の剣〉の問いに

「いやー!!。」腰の〈青銀製〉の剣に気付くエイナ。戸惑いの表情を…浮かべる。

「!!!?。」

「必要…だからな……。」苦笑いで、返すカーン。食事戦争をしていたリューンが、きょとんとした表情を…浮かべる。その隙に…ミリリアが、肉を…奪う。

「あっ!!!。」思わず…立ち上がって…抗議しようとするも…場の雰囲気に…呑まれ、押し黙る。

「やるのか?!。」エイナが、強張った顔で、聞く。

「〈ネイア〉様の御所望だからな…。」軽い…口調で、返すカーン。

「はぁーーーーー。」長い…息を吐くエイナ。リューンとミリリアは、きょとんとする。

「食事が済んだのなら…行くぞ!!。」

「えっ!!!。」「あっ!!!。」リューンとミリリアが、同時に…声を上げる。

「もういいだろう?!。」エイナが、問う。

「う、うん…。」「は、はい…。」二人共、未練たっーぷりに答える。時計を…気にしていたレノアールが、

「ネイサ…時間だ!!!。」

「?!!。」きょとんとする…リューン、ミリリア、エイナ。

「哨戒の…時間です!!。」〈六の副官〉ネイサが、応える。軽く…会釈をする者、手を振る者、無視して立ち去る者。やれやれと、いった顔をする〈六の副官〉ネイサ。

「では、〈六の剣〉様…くれぐれも…本気で、ならないで…下さい。」お辞儀をする〈六の副官〉ネイサが、最後に…立ち去って行く。

「我々も…行くか?!。」〈六の剣〉が、軽い…声で、言う。

「そうだな?!。」カーンが、答える。

「使った食器だけ…片付けろ!!!。」「う、うん!!。」「はぁーい!!!。」「わかった。」山済みの食器を…少しずつ…持って行く、リューン、ミリリア、エイナ。


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