〈六の剣〉
「カーン…。久しぶりだな。」
「そうだな…。三十年…位か‥。」
皆から…離れ、カーンと〈六の剣〉は、岬の先端に来ている。〈六の剣〉の問いに…しれっと答えるカーン。
「それにしても化けたな…。どっちの作品だ…!。」
「ミアンのだ。」
「〈ミアン〉様…の。」
「大作だ!!。」
「オーラが、同じ…だった…から…お前…だと…」
「そう…怒るな…。」
「呆れているだけだ…。結界をを壊しても…会いたい…理由は?!。」
「あれは、やはり…留守…か?!。」
「修練島に居る。」
「陛下は、どちらに…居られる…。」
「街だ…。」
「リューンが、夢を視た!。」
「!!!?。」驚き過ぎて…声が出ない〈六の剣〉。だが、直ぐに…右耳を押さえ、膝まづく。
「〈ネイア〉様からだ…。」やれやれと言った顔をするカーン。
「手加減…して…くれ…。」
「納得…するか?!。」
「はぁ………。」深い嘆息を吐くカーン。立ち上がると、リューン達の元へ向かう〈六の剣〉。その後を遅ればせながら…続くカーン。その表情は、厳しい。
「帰るぞ!!。」じゃれていた〈刀〉達が、ばらばらと…〈六の剣〉の元に駆け寄る。
「もう…お帰りで!?。」
「〈ネイア〉様からだ…。」
「!!!。本気に…ならないで…下さい!。」〈六の副官〉ネイサが、嫌な顔をする。
「わしも…死にたくない…。」
「おまえ等なぁ………。はぁ……。」無意味な…応答に…疲れ、とぼとぼと…一人、先を歩く〈六の剣〉。〈六の副官〉ネイサ達が、食らいつくような…表情で、後に続く。その後を
「行くぞ!!!。」怒鳴るような語気の強い声で、リューン達を促す。
「へぇーーー!!。」
「わかった!。」
「はぁーい!!。」三人三様の答を返す。