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白夜の終わる時

城の最上階。腰ほどの高さしかない城壁以外…なにも無い。少し…寒々としている…そこに!〈魔王シセリウス〉が、一人…佇んでいる。満天の星空に…三つの衛星を連れた二つの月が、〈魔王シセリウス〉の前後に昇っている。雲は、ほーんの少し…ある程度。

「〈陛下〉。」抑揚のない…棒きっら棒の声。まるで…〈魔族〉のよう!。それに…些かなの動揺も見せない〈魔王シセリウス〉。振り向かず…「〈一の剣〉。」肩の中程まである金茶の髪と、右が、青い瞳。左が、濃い紫の瞳。218地。

「用意。整う。」〈次代〉の時に左眼を失い…それでも〈剣〉としての教示を示す為に!失ったもの…。剣を置き…名ばかりの〈剣〉として生きる道を選んだもの…それが、〈一の剣〉である。

振り返り…「礼を言います。」にっこり…いつもの笑みを浮かべる〈魔王シセリウス〉。

「〈三〉。成る。ない。お許し。さい。」《〈三の剣〉に成れない事を…お許し下さい。》すぅーー〈一の剣〉の傍に寄ると、「其方のせいでは、有りません。」そっと…抱き締めると、顔を少し…曇らす。だが、直ぐに!元に戻す。「あの子の事は、心配いりません。」表情を変えれない〈一の剣〉は、左右の目を引っ張ると、「はい。承知。いる。した。」「後は、任せました。」「はい。かし。こる。ます。した。」

空を見上げると、雲が…左右の月を隠そうと…している。〈魔王シセリウス〉の姿が、一瞬で、消え…別人の姿が、浮かび上がる。

漆黒の闇夜のごとく黒い髪と、瞳の…十四、五の少年。背も〈魔王シセリウス〉より十地低い…181地。

「行く。ませ。」頭を下げ、見送る〈一の剣〉。「行ってきます。」声も違う。にっこり…笑う顔は、〈魔王シセリウス〉と、似ているように思える。何者か?その問いに答えるものはいない。


〈白夜の時〉は、終わる。連綿とした終わりない時が、終わろうとしている。その事に気付く者は、少ない。だが、〈黎明の時〉には…まだ、早い。後、少し…。ほーんの一瞬で、始まる。100万年間…待ち焦がれていた時が、開くまで。そう…後、僅か……………。


ようやく完成しました。はぁぁーー長かった。稚拙な話にお付き合い下さいまして、ありがとうございます。この後から本編が、始まります。………いつ終わる?……か、分かりませんが。よかったら…お付き合い下さい。

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