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〈宴〉

都長は、何かとこうづけて…〈宴〉を開く。今回は、〈三の剣〉の〈要〉参りと、〈誕生日〉を、兼ねての〈宴〉らしい…。〈剣〉様は、〈歳〉は、判らないはずなのだが?。まぁー美味いものが、喰えるなら…構わない!。


「リューン!!。」「エイナ!!。……ミラ!!。」二人の姿に驚く。二人とも…すかーと姿の可愛い格好をしている。「一応…〈宴〉だからな!。」エイナが、恥ずかしそうな素振りで、話す。ミリリアが、嬉しそうに!くるくる回ると、半透明のすかーとの裾が、ひらひらと舞う。顔を赤らめるリューン。

「変…か?!。」エイナの問いに!。ぶんぶんと頭を、強く振る。どう言えば…いいのか分からず…戸惑うリューン。「そ、そうか!!。」エイナもつられて…ぶっきらぼうに答える。気まずい二人。ミリリアが、踊るのを止めると、「行こう!!。」エイナの腕を取り…引っ張る。「う、うん!!。」引き摺られながらついて行く。リューンが、その後をとぼとぼと…ついて行く。


〈宴〉は、盛大なものである。皆…正装姿の為、大変美しい。〈剣〉様は、〈剣色〉と、呼ばれる色鮮やかな青色の上下服を着ている。〈刀〉達は、紺色の上下一式の制服を、着ている。〈剣〉様は、とにかく…〈刀〉達が、気合い入っている。それもそのはず!〈刀〉…独身の〈刀〉にとっては…一代いべんと!!。数少ない機会を有効活用使用と…あの手この手と!。惜しみなく…出す。〈刀〉は、基本…〈セアムナール島〉から出られない。〈トパーズ神殿〉…〈トパラ島〉に〈剣〉様の同行として行く以外は…。それとて…。食事休憩…お手洗い休憩入れて…小一時間…有るかどうか…。休日は、技の修練と、勉学に…殆ど!充てられる為…外出は、皆無である。

比較的…戒律の緩やかな…〈六の剣〉…〈十二の剣〉の〈刀〉達は、出逢いの場は…多い。〈剣〉が、率先して…相手を見繕ってくる。戒律の厳しい…〈三の剣〉や剣を置いた〈一の剣〉の〈刀〉達は、出逢いは、少ない。

〈二の刀〉…〈六の刀〉…〈十二の刀〉の気合いの入れ方は、違う。〈三の刀〉も気合いは、入っているのだが…ザイが、下唇を噛む。


「リューン!!。」カーンが、声を掛けて来た。「う、うん!!。」余計な事は、言うなと、釘を刺して来たのだ。「はぁぁ!!!。」深い嘆息を、漏らすリューン。全く…鬱陶しい!。


〈四の剣〉に抱かれた、〈魔王シセリウス〉の姿が見られると、皆…左右に…分かれ、頭を、下げる。降り立ち、壇上の玉座に座ると、皆…頭を、上げた。とことこと…〈魔王シセリウス〉の前に歩むよる都長。深々と、一礼すると、

「〈シセリウス陛下〉!この度の〈紫銀の剣〉様の〈要〉参り…二十歳のお誕生日…おめでとうございます。」

〈魔王シセリウス〉が、手を上げると、「〈宴〉を、始めましょう!。」〈四の剣〉が、声を掛けて来た。きょろきょろと、辺りを見渡すリューン。〈一の剣〉…〈一の刀〉の姿は…ない。〈二の刀〉は、いる。他は、〈剣〉、〈刀〉も共にいる。〈二の剣〉は、〈要〉参りをしている為…いない。

「留守番は、必要だからな…。」カーンが、ぼそり…呟くように言う。「…………。」長い長い沈黙。リューンは、どう答えればいいのか分からず…思案してしまう。

ひそひそ…ぼそぼそ…若い女達が、〈刀〉達の評価をしている。「ねぇーーあの人!。」「いいえ!こっちの人!。」「あらーー?!こっちの人も!!。」〈刀〉達は、先制恐々…皆、傍耳を立てている。皆、自己主張

に邁進である。有る者は、襟を立て、有る者は、裾を気にしている。


「さて、〈哨戒〉に出向くか!。」「私も行きます!。」「〈七〉…〈九〉!!。」〈十の剣〉が、声を上げた。「行ってらっしぁい!!。」〈魔王シセリウス〉が、声を掛ける。「はぁーー!。」〈十の剣〉が、小さく…嘆息を付く。手を振り、見送る〈魔王シセリウス〉。「〈一〉と、交代…します。」〈五の剣〉が、声を上げた。「御願いしますね!。」「はい!。」〈魔王シセリウス〉の声に答える〈五の剣〉。

〈六の剣〉…〈十二の剣〉と、酒を酌み交わしているカーン。随分…飲んでいるようだ!。空の酒瓶が、数本…転がっている。エイナが、咎めるオーラを放つも…お構いなしに!!飲んでいる。リューンが、恐々…エイナに声を掛ける。「エ……エイ…ナ!。」怒りご立腹のエイナ。野菜さらだを突っつくように食べている。ミリリアは、素知らぬふりで、肉料理をほおばっている。リューンが、思わず!「ミラ!!。」声を上げるも知らん振り!!。かぁぁぁ!!!。顔を真っ赤にし、リューンも肉料理をほおばり始める。

「〈三の剣〉様…。」ダウルが、野菜さらだを持って現れた。「あぁ………。」リューン達に注視していた視線を戻す。リューンが、その様に気付くも…ミリリアに、肉料理を掠め取られ「あぁぁ!!!。」悲鳴を上げ、食事戦争を始める。肩をすぼめるエイナ。


〈宴〉が、過ぎていく。様々な…思惑が、絡み合いながら…〈宴〉が、ゆっくり…過ぎていく。三つの衛星を従えた…月が、満天の星空に…顔を出し始めた。時刻は、八時になろうとしていた。


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