〈シュレイアール城〉その3
「お帰り!。セナ!。」「ただいま!ダウル!。」出迎えたダウルに!にこやかな笑顔で、返すセナ。やや遅れて…カーンが、現れた。少し…考え事をしているのか?…カーンの顔は、少々…険しい。懐から〈小刀〉の入った袋を取り出すと、「〈六の刀〉からだ!。」〈銀製〉の透かし彫りを施されたそれは、なかなか綺麗な物だ。ずいーと、エイナに差し出すカーン。「えっ!!わ、私に?!。」「回収した物だ!。」「?!!。」「〈刀〉や〈剣〉様は、一度使用した物は、使わない!。」ダウルが、補足説明をする。「まぁー〈琥珀の剣〉様は、別だがな!。」カーンが、言う。とは言え…〈銀製〉は、なかなか…高い物だ!。安い順に、
〈銅製〉…〈鉄製〉…〈銀製〉…〈虹石製〉…〈オリハ=ルコス製〉…〈青銀製〉…〈紫銀製〉。〈青銀製〉と、〈紫銀製〉は、〈剣〉のみ携帯を許された物だが、〈紫銀製〉は、ほとんど………全く…と、言っていい程に!。見かけない!。〈魔族〉を唯一…傷付けられる〈紫銀製〉は、〈禁忌の品〉。厳重に保管されているうえ…〈刀〉…〈副官〉でさえ…知る者は、限られている。現在…〈副官〉で、知っているのは、〈一の副官〉…マグレーンと、ルイサ。〈三の副官〉…ダウルの三人のみ。〈三の副官〉ザイは、知らない。
「セナ!。」ダウルが、促す。「はい!。」応えると、後に続く。二人は、階下に向かう。カーンが、その後に続こうとする。「カーン!!。」ミリリアの問いに「心配ない!!。」一言言うと…そそくさと、ダウル達の後を追う。
「ミラ!。部屋に戻ろう!。」エイナが、誘う。「う、うん!!。」未練たっぷりに!カーンの後を視線を送る。「……ふぅーー。」一呼吸置く。「リューンも部屋に戻るの?!。」「えっ!う、うーん……」ミリリアの突然の
問いに戸惑うリューン。遅い…昼食の為…お腹は、まだ…空かない。思案を巡らせていると、「〈刀〉側の食堂に行けばいい!!。」エイナが、提案する。「?!。」「修練の相手には、なってくれるだろう?!。」「………。分かった!。行ってみる!。」渋々…答えるリューン。[はぁぁーー!!修練なんて!!真っ平!!!御免!!!。]顔に…直ぐ出てしまうリューン。エイナが、すかさず、「修練は、大事だぞ!!。いつまでも…頼られては、困る!。カーンの重りに成りたくはないだろう!」「う、うん!!。」素直に頷くリューン。
「エイナ!。」ミリリアの声に!「リューン!!ちゃんと!!行けよ!!。」エイナが、駄目出しをする。「……分かった!!。」一間置いて、答えるリューン。ミリリアと共に去るエイナ。リューンも〈刀〉側の食堂に向かう。




