スフィアナール星について
惑星スフィアナールは、二つの月とそれぞれに三つの衛星からなる多重惑星である。重力は、地球よりやや低い。その為…生物の巨大化は、著しい。
この星で、最大の勢力をほこるのが、〈魔獣〉。肉食獣で、植物から海洋生物に至るまで…。大きさは、一地〖1cm〗から一天〖1km〗まで…多種多様にいる。その割合…七割近く。〈合いの子〉が、三割程。〈神獣〉は、一割。〈合いの子〉は、家畜である。〈神獣〉は、オーラを主食にしている。人間は、一割も満たない。人間は、〈魔族〉と呼ばれている五十人程の二十代半ばから五十代位までの比護を受けている。〈魔族〉は、皆、非常に…美しい。不老不死のうえ、皆…紫の瞳をしている。その中でも…二十代にも満たない〈魔王シセリウス〉の美しさは、群を抜く。彼の統治から100万年が経とうとしている。〈八の要〉と呼ばれている〈魔族〉の城塞都市が、世界に八つ…それそれが、三、四程の副都市と共に…統治している。人間だけの村や街は、〈魔族〉に認められたものしか存在しない。
人間の中で、身体能力の高い者は、〈騎士〉になる。高い順に…〈剣〉、〈刀〉、〈盾〉、〈錨〉、〈鏡〉、〈傭兵〉、〈名もなき騎士〉。人間で、一番高いのは、〈刀〉。〈盾〉、〈錨〉、〈鏡〉は、同等。〈傭兵〉は、同等か…〈名もなき騎士〉と同等。〈騎士〉は、五歳の時、〈カーバス〉…適性検査で決まる。六歳で、初等科…十歳で、高等科に進み、十三歳で…初めての〈オーディン〉…能力検査を受ける。〈盾〉、〈錨〉、〈鏡〉、〈名もなき騎士〉は、それで決まる。
〈盾〉は、〈八の要〉の街の警護。〈錨〉は、港と船の警護。〈鏡〉は、〈トパーズ大神殿〉、〈ワンダー正神殿〉…〈闇神殿〉の警護。〈盾〉、〈錨〉、〈鏡〉は、〈上位〉…十人と〈下位〉に分けられる。〈名もなき騎士〉は、それぞれに十五人程度…振り分けられる。〈上位〉になるには、〈オーディン〉を受ける。〈下位〉は、順繰りで上っていく。〈盾〉と〈錨〉の主は、〈八の要〉の〈魔族〉。〈鏡〉の主は、〈大地母神スフィア〉。〈刀〉と〈剣〉は、現職の〈剣〉の指名でなる。〈刀〉は、隊の名で、〈一の刀〉、〈二の刀〉…。主は、〈剣〉である。〈剣〉の主は、〈魔王シセリウス〉である。
尚…〈剣〉には、それぞれの名の他に…〈通り名〉が、存在し、人間は、〈通り名〉で呼ばなくては、ならない。また、〈剣〉と〈刀〉は、男のみしかなれない。