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幻星記序章~白夜の終わる時、だが、黎明の時、まだ来ず  作者: キヒロ
〈魔王シセリウス〉
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〈魔王シセリウス〉

〈セアム島〉は、〈スフィアナール〉で、唯一…〈魔獣〉、〈神獣〉の居ない地。〈合いの子〉ヤフーが、居るだけだ。二足歩行の〈神獣〉カマーと、〈魔獣〉ミーマとの〈合いの子〉。強健な足と、長い尻尾が、特徴だ。体全体を薄い羽毛で、覆われている。体長は、雄で、五空…雌で、三-五空程度。幼体は、卵で、生まれる。。それを…人工孵化で、返す。二年経ったら…人間を乗せる。万一の時には、単体で、動けるようにするためだ。三年で、成獣。普通は、二頭立ての車に使う。急ぎの場合や荷重が、重い時は、四頭立てにする。


ヤフー車二台…〈六の剣〉、カーン、リューンで、一台…。エイナ、ミリリアで、一台。未婚の男女が、相乗りするのは、良くない…らしい。大通りに面した…噴水広場の前で、止まった。

〈六の剣〉の案内の元…一件の民家に入る。二階に上がる階段を上がると、三つの部屋の一室に…躊躇なく、入る。

「失礼致します。〈六の剣〉…レリー達を連れて参りました。」

寝台に腰掛けていた〈魔王シセリウス〉が、立ち上がると、「待っていました。」抑揚のある柔らかな声が、返って来た。

長い真っ直ぐな銀の髪は、まるで…滝から流れ落ちる水のように…美しく、足下にたゆっている。深みの紫の瞳は、慈愛に満ちた…柔らかな光を讃えている。圧倒的な…美貌の十代後半の青年。背は、191地。

ただ…ただ…息を飲むしかない。いや…忘れる程に!!。自失呆然の三人を横目に…ただ一人、冷静沈着なカーン。「御無礼致します。」頭を下げる。慌てて…それに習うエイナ、ミリリア。リューンは、まだ…呆けている。エイナが、頭を抑えつけるように…リューンの頭を下げさせる。

「あなたが、リューンですね。」にっこり…笑顔を讃えながら…話す〈魔王シセリウス〉。

「えっ!!!。ほへぇ!!?。」顔を上げ、返答に困り、素っ頓狂な変な声を上げるリューン。エイナが、リューンの胸に肘鉄を食らわす。「ふっぎゃぁぁぁーー!!。痛ってーい!!!。」大声を上げ、うずくまるリューン。素知らぬふりを決めるエイナ。くすり…笑みをこぼす〈六の剣〉。くすくすと笑う〈魔王シセリウス〉。

「元気があって…良いですね。」はぁー溜め息を付くカーン。ミリリアは、一人…どぎまぎ顔を変えている。

「夢を視たそうですね。〈スフィア〉の…。」

「〈大地母神スフィア〉様……。」エイナが、思わず口に出してしまった。

「そうですよ…。エイリシュナ…。」

「あっ!!。」声を漏らし、顔を赤らめるエイナ。きょっとーんとするリューン。

「レリーの真名も知っていますよ!。」

「レプナカーンだ!。」即答するカーン。

「〈六の剣〉とつながっている。見た事…聞いた事は、全て!!。-承知されている。無論…〈ネイア〉様ともな!。」カーンが、説明する。「げっ!!」小さな声を漏らし、顔を変えるリューン。

「〈スフィア〉の所に行きましょう。」

「えっ!!!。」リューン、エイナ、ミリリアは、驚きの顔をする。

「その前に…〈要〉参りを…しなければなりません。レリー…。準備に五日充てます。用意しなさい。」

「はい。承知しました。」

「〈六の剣〉…。」

「はい。」応えるや否や…〈魔王シセリウス〉を横抱きに抱える〈六の剣〉。

「無理やりに〈結界〉を壊すから…。」〈六の剣〉が、呆れ顔で言う。

「申し訳ございません。」深々と頭を垂れるカーン。

「あの子が、居ない時で…良かった。」きょっとーんとするリューン、ミリリア。エイナは、一瞬…戸惑うも、直ぐに!!ー察する。カーンは、周知済み。

「〈紫銀の剣〉様だ!。」小声で、だが…はっきりと言うエイナ。納得するミリリア。リューンは、まだ…分からない。〈六の剣〉が、素知らぬふりで、立ち去る。

「行くぞ!!!。」カーンの声に

「分かった!!。」足早に続くエイナ。

「はぁーい!!!。」その後を元気良く続くミリリア。

「あっ!!。う、うん!!!。」そそくさと続くリューン。

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