第1話 転生してやっと這い這いできるようになりました
初めての投稿ですよろしくお願いします。
窓から見える景色は、山間の靄がかかった山林である。あと1時間ほどすれば靄は、ゆっくりと上のほうえ後退して行く。草木は、しっとりと濡れ落ち着いた雰囲気につつまれ、人々の生活音が静かにそして大きくなっていく。看護婦いや看護師と今は、言うのだったな。彼女たちが病室を周り点滴を換えたり熱を測ったりして1日が始まる。唐突に悟。いや知ったというか、腑に落ちるというのだろうか。もすぐ寿命みを終えると。よわい87歳。妻と死に別れ、子供達は、独立し孫も5人いる。時折、見舞いにきてくれる。ありがたいことだ。教師として公立の小学校と中学校に勤めたころの若かりし日々を色々と回想しながらそれなりの人生だったと思う。子と孫達の将来に思いを馳せ、とても満ち足りた気分で静かに永久の眠りにつく。あの世でバアバアの妻でなく若き嫁さんに会えるといいなと都合の良い事を考えながら。
うとうとと、多幸感に包まれまどろんでいた。頭に圧迫感を感じたら急激に強くなりそれが全身に広がり眩しい光に包まれた。不安と希望と混乱の感情に翻弄され必死になって弱々しい泣き声をあげた。意識は、
その辺りで混濁しその後は本能の命じるままに行動をしていたらしい。
次に意識がはっきりしたのは、何かにしゃぶりつき液体で腹を満たしたと思われる直後の短い時間であった。この時、視角が薄ぼんやりとしか認識できないことと身体が不自由でありそのサイズも非常に小さい事にきがついた。この時点で意識が混濁した。
何度も短い時間の意識の覚醒と混濁を繰り返した。認めよう。転生とやらをしたようだ。かつて孫が進めてくれたノベルズに書いてあった状況そのままだ。私は、私の周りの状況とその社会的立場の把握に全力をあげた。手っ取り早く言うと不確かな視角情報と聞き耳をたて意味不明の言葉のトーンから推理推測するのだが一向にすすまない。なんせ母乳を飲んだ後、背中をトントンされ可愛らしいゲップをしどうしようもない衝動に突き動かされ始めるまでのほんの短い時間しか考えられないハンデがある。この短い時間を賢者タイムとなずけよう。なに、どんな衝動かと、それを聞くのか。わけもなく手足を動かしキャッキヤッとさえずり手当たり次第に口にものを含みモグモグの感触を楽しむ。小のほうは、気持ちよく大は、キモく大声をあげて泣く。疲れたらスヤスヤとお眠むに旅立つ。天真爛漫、普通の赤ん坊のと同じ気の向くまま、感情と行動の見事な一致。ただ乳を飲む時とオシメを換えられるときが恥ずかしい。そこのところは、開き直ることにした。でないとやってられるか
最近、目がはっきり見え始めた。耳に入ってくる言葉は何語か不明。ただいくつかの言葉が判明した。
母ちゃん・ミーちゃん・おじちゃん・安らぎの宿・村・行商人・冒険者等。ミーちゃんは、安らぎの宿の通いの従業人・おじちゃんは、年輩の足の不自由な料理人、正直にいってご老人。母ちゃんは、村から「安らぎの宿」を一任されている。一応村の幹部らしい。そうそう、僕の名前は、アルデヒト。賢者タイムにて、ただいま絶賛、情報収集中。次回こう期待。
ただいま、「お座り」の特訓中。ミーちゃんに支えられ「お座り」するも手を外されるとコロリンと転がる。子供用毛布?布のような物で周りを囲み「お座り」するが手を伸ばせば前に頭、いや顔面からポテリと突っ込む。母ちゃんミーちゃんは、そこが可愛らしいと大喜びする。毎回の光景におじちゃんがあきれた顔をして、眺めている。でも2人がいないと僕の顔を覗き込みながら変顔して笑わせようとする。顔は厳ついが気のいいお爺ちゃんだ。ご本人は、おじさん、ないしは、おじちゃんと呼ばれたいようだ。いい歳なのにね。
現在、這い這いを習得中。道のりは遠い。なぜなら、両腕が床とコンニチワして変形土下座状態。お座りは、何とかバランスが取れるようになった。油断してすぐコロリンにすぐ移行。親バカの母ちゃんとミーちゃんは、相も変らず、おおはしゃぎしている。新たな情報として、僕は、村外子とよばれ村の男衆でない父親を持つ子供である。村内の女の子達と血縁関係をそれほど気にせず結婚できるらしい。85人を超えるか超えないかの村の人口では、モテモテ男となる。母ちゃんは、外の血を取り込む事や行商人・冒険者・税務調査役人の接待を任されあらゆる手段を使い外の情報を集めコネを作り村の存続のため働いている。僕の父ちゃんは、若すぎる優秀な期待の新人でゴールドの冒険者らしい。お初を頂いたとかなんとか言っているけど僕には、何のことかわからない。‣・・・事にしておく。今ごろ、辺境の外縁の開拓冒険者の村で魔の森に入り魔物相手に素材を集めているらしい。知らない裡に子供が誕生していること知ったら何をどう思うのか聞いて見たいが無理だろう。再びこの村へくることわないだろうとおじちゃんが話していた。後、宿に客がいないとき、村の交流ンターとして機能している。酒、食事を提供し、時には男やもめに限り母ちゃんは、夜の接待もするらしいけど村の外交官兼女衆のリーダーで読み書き計算のできる貴重な人材とのことだ。いまだに村の名と国の名がわらずにいる。この村の立ち位置も。
やっと這い這いができるようになった。次の段階としてのったり這い這いの進化形、高速這い這いに挑戦だ。ミーちゃん相手に「隙見てかくれんぼ」を実行する予定。今から楽しみだ。後、僕の語意習得能力が高すぎるように思う。ほとんど母ちゃんたちの会話が理解してしまう自分が恐ろしい。また宿を生活の場としているのでちょくちょくお風呂に入れる特権がある。母ちゃんと一緒に入るのが恥ずかし。一切の肉体労働が免除されている立場のためかその裸体は、素晴らしく艶めかしく美しい。身体のお手入れは、仕事上の義務であるとのこと。85歳プラスαの僕からしても若かりし頃の嫁さんよりも魅力的に見える。ちっちゃな息子は、ピクリともしないけどね。ひょっとしたら嫁さんもこちらの世界に転生しているのかな?しているのなら前世の記憶を保持しているのだろうか?再び出会うことは確率的にひどく小さいように思える。あきらめよう。未練たらたら。おおいに黄昏気分に陥る。仕方がないことと自分にいいきかせ、嫁が転生しているならその幸せをせめてここに祈ろう。
どうも精神年齢がかなり後退している、あるいは、肉体年齢に引っ張られているようなんだ。それでも、0歳児として難しい言葉を使って思考してるのは、すごいと思う。そのかわりに幼ない考え方になったけど賢者タイムが長くなっているのでこれはこれでいいよね。ほんと、努力したんだ。オッパイを飲んだ後や降ってわいた様に突然訪れる賢者タイムをすかさず掴み、わけもなく手足をバタバタしたくなるのを我慢して一生懸命色々考えることやめないよにしたんだよ。 その成果がでたんだよ。褒めて、褒めて。なんだか眠たくなってきた。おやすみなさい。
主人公がこれからどのように成長していくのか、僕自身楽しみです。




