第4話「謀反」
午後12時47分。
千手寺大広場中央、時計台。
健介は目前のまだ、40妊余の兵士たちを確認した。
「よぉ!健介!来たか!友哉も一緒か。
何か、おかしなことになっちまったな。」
「あぁ。一体何が起きてるのか把握
出来てない。何が目的かさえもな。」
そこへ笹野が割り込んで来た。
「あの、貴方はいったい?」
「俺は、健介の中学時代の友達で、
大崎達也。どうぞよろしく。」
「分かったわ。私は学級委員長の笹野楓よ。
こちらこそよろしく。
それで?例の計画とは?」
「んん、これから、このまま警察署にでも
いって、あの狂った馬鹿ども取っ捕まえて
もらうのさ。千手寺大広場前に交番が
あっただろう?こんなこととっとと終わらせようぜ!」
「なるほど、でも、確か、広場の出入口は
彼らが居座っているわよ?」
「何いってんだ。俺らにはこれがあるだろ?」
そう言い、健介は持っていたライフルを揺らした。
「でも、そんなことしたら私たちは殺されてしまうわ。」
「ふんっ。あんなのただのハッタリにすぎない。
調べてみたが、どこにも爆弾なんか仕掛けられてないし、
第一、奴等が俺らを殺したところで
この戦闘には勝てないわけだしな。」
「たしかにそうだけど、裏切られるくらいなら
・・・殺してやろうって・・・。それに野部くんも。」
「野部が爆破されたのは、見せしめだろ。
俺らの恐怖心を煽ってるだけにすぎない。
言っただろう。爆弾なんか仕掛けられてないって。
魔法使いじゃないんだからな。」
「それじゃあ行きますかな。」
達也が声をかけて、一斉に
広場の出入口へと向かった。