第3話「戦闘開始」
午後11時40分。
千手寺大広場。
俺らの戦地となる場所だ。
戦闘開始まで20分を切った。
皆と目を合わせる。
風守が前に出てきて話始めた
「いいか、戦闘開始したら三手に別れろ。
その後、相手の校舎を占拠する。
相手の校舎を占拠した時点で勝利だ。
武器の扱い方は先程下岡たちから
教わったはずだ。いいな、命が惜しかったら
躊躇わず引き金を引け。以上だ。
あ、敵校の場所の地図はこれから配布する。
取りに来い。」
地図を見ると、敵校までの距離は
ここから2,5キロくらいだ。
だいぶ遠いな。
ま、何とかなるだろ。
これから始まるのは風守たちが
思っているような戦闘じゃない。
そのことは彼らは知る由もないだろう。
そして───
ウゥウウウウウウウゥゥゥウ・・・
これより、戦闘を開始してください。
「さぁ!やってこい!」風守が叫んだ。
と、同時に三手に分かれて進軍した。
風守たちは、戦闘には参加せず高みの見物と
言ったところだ。結局、俺らは駒にすぎない。
風守たちの姿が見えなくなったところで、
携帯電話をだし、達也にメールを送った。
携帯電話をポケットにしまい、
配布されていた無線の電波受信番号を
101から201へと変えた。
「こちら健介。達也?聞こえるか?」
「こちら達也。大丈夫だ。聞こえる。
それじゃあ、指揮を頼んだぜ。」
「あぁ任せろ。とりあえず、広場中央の
時計台に集まろうか。」
「了解。」
無線を切り、歩みを進める。