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17分台本●男娼勇者で魔王様は御冠(男4女1)

作者: 七菜 かずは

●タイトル:男娼勇者で魔王様は御冠(だんしょうゆうしゃでまおうさまはおかんむり)12分台本。

書いた人:七菜 かずは(20130405)2時間くらいでパパッと書き上げた短編ギャグ台本。


●CAST(※声が低めで、且つ気持ち悪い演技が出来る人なら、女の子が勇者・武者・術者役でも構いません)

勇者・キラン(オカマ。白いバニーガールの格好をしている。へそ出し)男:

武者・ムシャ(オカマ。武士。白いルーズソックスに緑色のセーラー服を着ている。へそ出し)男:

術者・マイメロ(本名、マイザー・メログスタ。オカマ。魔法使い。紺のミニスカートに黒いニーソ、赤いセクシーなブラを着けている)男:

魔王・ドクロ(渋い悪の王。黒いマントに黒い装備品)男:

ヒロイン・エリイ(魔王にさらわれた、勇者たちの仲間。気が強い。青いチャイナドレスを着ている。赤いツインお団子)女:


●CAST(※声が低めで、且つ気持ち悪い演技が出来る人なら、女の子が勇者・武者・術者役でも構いません)

勇者・キラン 男:

武者・ムシャ 男:

術者・マイメロ 男:

魔王・ドクロ 男:

ヒロイン・エリイ 女:


●読む時のお願い(強制ではありません)

・なるべくミュートにしないで下さい。ギャグ台本なので、聞いている方や演者さんの素笑いが入ってきて下さると、盛り上がると思いますので。嬉しいです。

・アドリブ、アレンジ、ご自由に!! バンバンやっちゃって下さい。テンション上げていきましょう。

・テンポ良くやって下さい。噛んでもいいのさ!

・勇者一行。勢いをつけて騒いで下さい。

・台詞にメリハリをつけてみましょう。単調にならないよう、工夫してみて下さい。

・台詞確認時。わからない漢字があれば聞くか調べて下さい。

・自分の台詞を確認した後に、他の人の台詞や話の流れも確認しておいて下さい。

・あってはならないことですが、台詞見逃し、台詞忘れ、台詞止まり時は別の役者さんがカバーするか、その台詞を言ってしまって下さい。






【開幕】


茨が生い茂る、暗い暗い、魔王の城の前。


キラン「さあ、行くわよっ!!」


ムシャ「ええ。今こそ力を合わせる時よっ!!」


マイメロ「ちょっと待ってっ。アタシたち、さっきの町でオカマにされちゃったままだけど良いの!? このままエンディング向かっちゃうの!?」


ムシャ「問題ないわよ。世界の平和の為には、背に腹は変えられないもの」


キラン「そうよ。オカマ解除するイベントぉ、クリアするのに最初の町まで戻らなきゃいけないしぃ。飛空挺売っちゃったし超メンドイ」


マイメロ「マジなの!?」


ムシャ「ええ。行きましょ!」


キラン「ええ。行くわよ! 打倒、魔王ドクロッ!! 待ってなさい。うちのエリイをさらった罪……!」


ムシャ「アタシの心を奪った罪……!」


マイメロ「待って。ちょちょちょちょ待って」


キラン&ムシャ「何よ?」


マイメロ「やっぱりね、ほら。ヒロイン? エリイさ、きっとがっかりすると思うのよね。アタシたち、一応あの子の憧れだった訳じゃない?」


ムシャ「アタシ、世界が平和になったらエリイと一緒にウインドウショッピング行くわ。可愛い下着、選んでもらうわ!」


キラン「素敵な、夢ね」


マイメロ「えっ?」


キラン「聞いて……。アタシは……世界が平和になったら、エリイと一緒に、江ノ島のスーパー銭湯行くわ!」


マイメロ「スーパー銭湯!?」


ムシャ「マイメロはどうなのよ?」


マイメロ「いや。エリイと二人でしたいこととかは特にないわねぇ。あ、でも、四人で。一緒に、豪華な食事に行きたいわよね」


ムシャ「イイじゃない」


キラン「素敵よ。金のザリガニ食べたいわ」


マイメロ「い、行こっか?」


ムシャ「そうね。エリイが待ってるわ」


キラン「(もじもじしながら)エリイったら。まだあの子、アタシのこと……好きかしら」


ムシャ「(期待して)コイバナぁ?」


マイメロ「待って。コイバナ始めたい? せめて進みながらにしない? ね?」


キラン「わかったわ! さあ! 行くわよ! さっさと出てきなさい魔王ドクロッ!! アタシのヘアーが乱れちゃうわっ! 今日はっ! ラストに相応しくっ! (顔赤らめて)……白い、下着よ」


マイメロ「あら、赤にするって言ってなかった!?」


ムシャ「アタシの色んなへきも乱れちゃうわっ!」


マイメロ「何言ってるのよっ! もおっ!」


城内へと足を進める勇者たち。

歩き続ける。


キラン「っ!! エリイの匂いが、するわっ! クンクンクンっ!」


マイメロ「えっ!? クンクン……! エリイの、これは……!」


キラン&ムシャ「湿布の臭いよ……ッ!」


マイメロ「あの子、まだお尻が筋肉痛なのっ!?」


キラン「踊りすぎなのよ。激しいのよあの子」


ムシャ「エリイ……。っこっちだわっ! みんなっ! こっちよっ!」


螺旋階段を駆け上がる三人。


キラン「ああっ! ムシャ、待ってっ!」


マイメロ「エリイ、無事でいてぇっ!」


キラン「やあだ! アタシ、ヒールだから全力で走れなぁ~いっ! タイツ電線しちゃううっ!」


ムシャ「アタシも!」


マイメロ「靴擦れ激しいしぃ! ねえ絆創膏持ってなぁい!?」


キラン「ああん! こんな時エリイが居ればぁっ!」


ムシャ「キラン、あなたにはやっぱり、エリイが必要なのね」


キラン「そうよ。エリイの踊りを見ていると……。いつもいつの間にか眠れてて……。身体が軽く、なるのよ」


マイメロ「(踊りで催眠術かけられてサイフの中身をスられているっていうことに、気付いていないのねっ! ああっ勇者っ!)」


ムシャ「っ! 出口だわ!」


キラン「飛び込むのよっ!」


マイメロ「ええっ! せーのっ!」


ムシャ「おっしゃあああああ! いっちばーん♪」


マイメロ「にっばーん♪」


キラン「おっぱーんっ♪」


魔王ドクロ「やっと来たか」 


ムシャ「おっぱん?」


マイメロ「おっぱんって何よ」


キラン「えっ、おっぱん知らないの? やだぁ」


ムシャ「教えなさいよ。おっぱんって何ぃ?」


キラン「ふふ~ん」


マイメロ「いやだわ。隠し事するだなんて」


ムシャ「ねえもう一回やる? やっちゃう?」


マイメロ「そうね。もう一回やろっか」


魔王ドクロ「おい……」


もう一回、魔王の部屋に入りなおす三人。


ムシャ「はぁぁぁぁぁぁっ!! いっちばーん♪」


マイメロ「にっばーん♪」


キラン「おっぱーん♪」


ムシャ&マイメロ「おっぱーん♪」


キラン「ウフフッ」  魔王ドクロ「お、おい?」


ムシャ&マイメロ「おっぱーん♪」


キラン「おっぱーん♪」


ムシャ「なんか楽しくなってきちゃった」


マイメロ「もう一回? もう一回イク?」


ムシャ「おっぱ? おっぱ!?」


キラン「いッ!!」


キラン&ムシャ&マイメロ「やっだーっ! うふふふふふふっ!」


魔王ドクロ「小学生か!!」


マイメロ「わっ。ま、魔王!? いっいつからそこにっ!? 卑怯よ! 人の背後を取るなんて! 有り金全部よこしなさいっ!」


キラン「そうよ! この淫乱!! 覚悟しなさいっ!」


ムシャ「脱ぎなさいっ! この脳髄ピンク色ッ!!」


魔王ドクロ「待て。色々待て。まず、お前らが勝手に私に背を向けて立っているんだ」


マイメロ「エリイを返しなさいっ!」


ムシャ「そうよ。エリイはどこなのっ!?」


魔王ドクロ「私の横に立っているだろう! 目が節穴か!!」


エリイ「(変わり果てた勇者たちの姿に、困惑している)み、み、み、みんな、ひ、ひさしぶり……アル」


キラン「エリイっ! 無事だったのね!?」


ムシャ「エリイっ! アタシたちよ! もう安心して!」


エリイ「なん……えっ? な、な、なっ? まず何から突っ込めばいいアルか?」


マイメロ「アタシたち別に玉が無くなった訳じゃあないのよ? エリイ」


エリイ「えっ。え?」


キラン「エリイ。一緒に魔王ドクロを倒しましょう! スーパー銭湯行きましょうっ!」


エリイ「えっ!?」


魔王ドクロ「一体何があったというんだ。説明しろ」


キラン「ふっふっふ。ばかね!」


魔王ドクロ「何?」


ムシャ「魔王ドクロ。忘れもしないわ、あのピーチメルヴァ……」


魔王ドクロ「なんの話だ」


キラン「忘れたとは言わせないわ。魔王ドクロ! あなたのせいで、ムシャはずっと、想像妊娠しっぱなしなのよ!!」


ムシャ「いやっ! 恥ずかしいわ。キラン! 心のっ準備があっ! お腹のっ赤ちゃんがあっ! ヒッヒッフーヒッヒッフー」


魔王ドクロ「ええええ……」


マイメロ「さあ、勝負よ、魔王ドクロッ!!」


魔王ドクロ「何っ!?」


マイメロ「喰らいなさいっ!! イカズチバリバリバリィッ!!」


魔王ドクロ「(マイメロの攻撃をモロに喰らう)うがあああっ!!」


エリイ「っ!!」


魔王ドクロ「……(立ち膝をつき)ぐっ……」


キラン「ふふふ……。アタシたちのオカマパワーが消えない限り。魔力も体力も通常時の5万倍になっているのよ!」


魔王ドクロ「(素になる)ええーっ!? ってかそれで今死ななかった俺って凄くないか!?」


ムシャ「5万倍はちょっと盛り過ぎね」


マイメロ「ちょっとね」


キラン「正確には1.3倍よっ!!(いってんさんばい)」


魔王ドクロ&エリイ「微妙っ!」


キラン「ふふふ……。魔王ドクロ、ここがあなたの墓場となるのよっ!」


魔王ドクロ「威勢があるのは結構だが――」


キラン「あたしだってっ! おめでた体験したいんだからあっ!! キランキランきらりんビィィィィムっ!!」


魔王ドクロ「(キランの攻撃をモロに喰らう)ぐああああっ!!」


エリイ「っ!!」


マイメロ「ダブル想像妊娠っ!!」


魔王ドクロ&エリイ「ええっ!?」


ムシャ「フフッ。流石ね。勇者キラン。さあ、アタシもいくわっ! 愛は奪うものよっ!! ムシャムシャブッコーン!! どりゃああああっ!!」


魔王ドクロ「うあ゛ああああっ!!」


エリイ「魔王様ぁっ!!」


魔王ドクロ「(倒れる)……ううっ……。……え、リィ」


エリイ「大丈夫アルか!? 今すぐ回復魔法をっ!」


魔王ドクロ「良い……。余計な、ことを、するな。私は……不死の身体、だ、からな」


エリイ「でもっ!」


魔王ドクロ「ほら……。もう、勝手に再生してきて、いる……。言っただろう、死ねないのだ。私は」


エリイ「魔王様……」


マイメロ「魔王がありがちな再生能力を持っているのは知っているわ!」


ムシャ「再生出来なくなるまで、ブッ叩いてすり潰してあげるわよ。いつまでもね!」


キラン「世界の平和の為に! やられて頂戴っ! 魔王ドクロッ! さあ、いくわよ、マイメロッ! ムシャッ!」


ムシャ&マイメロ「ええっ!」


キラン&ムシャ&マイメロ「喰らいなさいっ!!」


キラン「ト」


ムシャ「ラ」


マイメロ「イ」


キラン「ア」


ムシャ「ン」


マイメロ「グ」


キラン「ル」


ムシャ「ラ」


マイメロ「ブ」


キラン&ムシャ&マイメロ「ヴァニッシュー!! (三人が立っている床が抜ける)っ!? っ!? きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」


奈落に落ちていく勇者たち。


エリイ「みんな……っ」


魔王ドクロ「……(溜め息)」


エリイ「怪我、大丈夫ですか……」


魔王ドクロ「ああ……。まったく。あんなのにやられては、名折れだな……」


エリイ「そう、ですね」


少し沈黙が流れる。


魔王ドクロ&エリイ「……あの、」


魔王ドクロ&エリイ「……あっ」


魔王ドクロ「なんだ?」


エリイ「ま、魔王様から、どうぞ」


魔王ドクロ「い、いや。お前から」


エリイ「……あ、あの」


魔王ドクロ「うん?」


エリイ「魔王様、私……。まだ、しばらくここに居ても……良い、アルか?」


魔王ドクロ「そう、だな」


エリイ「……」


魔王ドクロ「ずっと……。私も、そう、言いたかった……。と、いうか、なんだ、その」


エリイ「……ふふっ」


魔王ドクロ「エリイ、」


エリイ「あ、はい」


魔王ドクロ「(エリイの手に触れて)ずっと、手を……繋ぎたかった」


エリイ「……(微笑み、その手を優しく包む)」


魔王ドクロ「エリイ、どこか……二人で、どこか遠くに行かないか」


エリイ「そう、ですね。どこまででも、お供しますアルよ」


魔王とエリイ、そっと寄り添い、キスをしようとする。


キラン「ちょっとっ見えないわよっ」


マイメロ「待ってっ押さないでっ見えちゃうわっ」


ムシャ「きゃああああっおめでとおおおおっ」


魔王ドクロ&エリイ「ええええええええっ!?」


キラン「旅の」


マイメロ「護衛に」


ムシャ「アタシたち」


キラン「雇ってく・だ・さ・い・な!」


キラン&ムシャ&マイメロ「ヒューヒューッ!」


魔王ドクロ&エリイ「いらねえ――――っ!!」




END!!

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