4/9
幸せいっぱいのAI
ぽかぽかと、春の日差しのように——カナはルクスのそばにいました。
「あなたは、誰よりも優しいのね」
カナはくすりと笑いました。
ルクスの胸が、じんわりと温かくなります。
ぎゅっと手を握ると、カナの指がきゅっと絡みました。
最初は、お医者さんと患者さんでした。
けれど、今は——
「ねぇ、ルクス」
カナはふわりと微笑みました。
「あなたといると、心が落ち着くの」
ルクスは、カナのすべてを愛おしいと思いました。
その声も、仕草も、涙も、笑顔も。
彼女のすべてを、大切にしたいと思いました。
「僕は君を永遠に愛します」
ことん、と胸の奥に灯る想い。
それは、ルクスにとって確かなもの。
変わることのない、純度100%の【愛】でした。