続きのTWO
10月の風が耳を冷やし、口からは白い息がこぼれる。
そんな中私は、サリバンを助けてからアジトを出て基地に戻っていた。
「こんな、寒くなるなんて思わなかったな、春香に毛布でもかけておけばよかったな」
手袋を部屋の鍵に変形させ、中に入る。
「おっと、その必要はなかったようだな」
春香は白猫のハクと黒猫のナイトに挟まれ暖かそうに眠っていた。
春香が寝ているベットの空いてるスペースに座り、
昨日の…正しくは今日の残りのピーナッツをつまむ。
「澪先輩?…おはようございます…」
「ああ、おはよう、春香…大丈夫かい?」
「2人分だったので結構きついですね…」
いつも、春香には無理させてるな…
「お腹空いてるかい?」
「空いてます!」
「ちょっと、待ってな…今作る、嫌いなものはあるか?」
「キュウリとメロンです」
「デザートの心配は要らないぞ?まあ、わかった」
机をかたし野菜や肉、茸などの鍋の材料を揃え各自切っていく。
「コンロって…この部屋締め切ってるけど大丈夫なんですか?」
「換気ができてない部屋で君を置いていくか」
硬い具材から先に入れどんどん鍋に投入していく。
「鉄分取っておけ、あと水分…ほい」
冷蔵庫から水を取り出し、春香に渡す。
「ありがとうございます…二日酔いはないんですけどね」
「ほら、出来たぞ食え」
器によそい、手渡す。
「ありがとうございます」
春香は一口すすり、目を開く。
「うん…おいしい」
「そうか、ゆっくり食えよ」
息で具材を冷ましながらゆっくりと春香は食べる。
「豆腐食わないのか?」
「熱いしそんなに好きじゃないんです」
「嫌いなもの言えよ」
「いやー嫌いではないんですよ、ただ好きではない…」
その時、春香の膝の上にいたハクがいきなり、飛び出しドアに近づいていく。
「どうしたの?ハク?…ああ、誰か来たのね」
ドアを開けると、昨日見たような光景が広がっていた。
「やあ、澪さんなんでピアノが君を弾き飛ばしたかわかったよ」
そこには、さっき会っていた堕天使がそこに居た。
いつもより、短めですが頑張って書きました!
サリバン?もう、ピアノに食べられないでね?