表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/19

変わっていくEIGHTEEN

どのくらい、たっただろう?

無限に感じる時が過ぎている。

「おい?」

「…」

なんだか、懐かしい夢を見ていた気がする。

私の腕の中には、まだ希愛がいた。

「…」

希愛は眠っているようだ。

起こすのも悪いな。

そう思い、私はまた瞼をそっと閉じる。

そうすると、瞬く間に謎の映像が流れ込んできた。

「これは?」

私が希愛の研修をしていた時の記憶?

まさか、記憶まで共有できるようになっているのか…いや違う、これはある意味の暴走だ。

眠っている状態で、力が発動しているということは暴走に他ならない。

でも、どうして?

私は春香の進化を止めたはずじゃ!

「希愛!起きろ!」

「……れ…いさん?」

「よかった…」

私は、また目を瞑ってみる。

しかし、さっきみたいに頭の中に映像は流れてこなかった。

「なあ、希愛…懐かしい夢を観なかったか?」

「え?…夢って、覚えてないものじゃ……観ましたけど…」

「その夢は、私と初めて会った時の夢か!?サークル室の前に倒れた君を助けた時のあの記憶か?」

「え?…ええ、そうですけど…」

希愛は、少し戸惑いながらそう言った。

「…希愛、君の力が暴走している」

「え?さっきから何を言ってるんですか?」

「ああ、起きたばかりだったな、ココアいるか?」

希愛はゆっくりと頷く。

「私は、君と同じ夢を見ていたみたいなんだ」

「それって偶然?」

「いや、異能の暴走だ」

そう言った瞬間、希愛の顔が少し暗くなる。

「暴走…」

「そう、君は生命エネルギーだけではなく記憶、おそらく思考まで共有できるようになってしまった…それで私は知ったんだ…やっぱり私が君をこんな力に目覚めさせてしまったんだな、すまない…」

私は、ふと自分の手のひらを見る。

そこには、私の進化の証とも言える包帯が巻かれていた。

私は、誰も失いたくない一心でなんとかしようとした。

その時に、私の異能が進化したんだ…こんなんじゃ希愛に異能を使うなんて言えないな…

「澪さんもう一人で抱え込まないでください…」

希愛は、私の包帯の巻かれた手のひらに手を重ねる。

そして数秒後少し驚いたような顔をしたが、すぐに涼しい笑顔に戻る。

「澪さん…だからこんなに私に異能を使わせなかったんですね…全く説明不足ですよ」

「え?」

まさか、私の記憶を見たのか?

「落ちついて聞いてください、澪さんは私が死ぬ未来の記憶がトラウマになっていますね?」

やはりか…私はゆっくりと頷く。

「私は思うんです、この未来…澪さんがこのままトラウマを乗り越えられなかった世界線なんだって」

「いったい?どうゆう?」

「澪さんは何かを失うことを極度に恐れてる!まず、私より澪さんの進化を止める方が先決なんです!そうしたら私の進化もきっと止まります!澪さんはいつだって、周りのことを考えて行動してきた、でもその優しさが逆にみんなを不幸にすることもあるんです!」

まさか、あの記憶は…希愛の暴走ではなく…私の?

私は、必死にあの未来の記憶を掘り返す…負傷した大量の兵士…同じように傷を負った私の横で横たわる希愛、そして傷だらけの私……?

傷だらけのわ…たし?

「気づきましたか?私が澪さんの傷を治して、力尽きてるなら澪さんのあの姿はおかしいんですよ」

まさか、私が暴走して…あんな大量の人を?

全員が同じような傷…しかも、深い切り傷…

そんなことができるのは…私だけだ。

「希愛ごめんな、ずっと苦しい思いさせて…行動を縛って」

「大丈夫です!これからは、全力でサポートしますから!」

私は、机の上にある本を手に取る…

佐倉さん、私もう一回やってみるよ。

「希愛!行こう!記憶のピアノに!」

「はい!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ