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検査のTEN

「何で、佐倉さんがこんなものを?」

「ニャー?」

私は、ベットに視線を送る。

そこには、私が異能に目覚めた時に暴発し切り刻んだあとがあった。

「ハク、取り敢えず私の部屋に戻ろうこの本が何なのか知りたい」

本を閉じ私は佐倉さんの部屋から出る。

ハクはなきもせず私の後ろについてきた。

「にしてもこの本相当前のものだ…部屋に残されていたのだから何年前のだ?」

私は下に降りて、鍵を使い扉を開けようとするしかしすでにもう開いていた。

「なんだ?もう開いている?」

私は扉を開けて、ソファにハクと一緒に座る。

「奇妙だな…それより」

私は持ってきた本を開き、再びその内容に目を通す。

「異能…ある一定のものが激しい刺激を受け目覚める能力…私の場合は佐倉さんの死…サリバンは堕天使になる時に目覚めた、春香は聞いてみたがわからない」

私は春香にもらったピアスを変形させながらページをめくる。

「異能は使い続けると体が対応していき進化していく…またその進化には長い時間が必要だが目覚めた時と同じような体験をすると瞬間的に進化する…春香は瞬間的に例だあいつに一体何があった?」

私の異能が急激に進化したのはこの性質のせいか…

リングを失い私はより大量の刃物を操れるようになり、刃物の結合、分解までできるようになっていた。

その時ノックが2回部屋に響いた。

「澪さん?いるの?」

「ああ、サリバンか入れ」

サリバンは、扉をすり抜け部屋に入ってきた。

「病院以来だね…ってその本は?」

「異能について詳しく書いてある、著者は書いてないしかも空白のページが目立ってる」

「異能…本?それどこにあった?」

「佐倉さんの部屋だが」

「…!澪さんそれの著者がわかったよ」

「え?ホントか!?」

「ああ、この本の著者は佐倉さんだ…」

「へ?は?嘘だろ?そもそも佐倉さんがこれを書いたならどうやって私や春香の異能を詳しく書けてるんだよ」

「佐倉さんの魂を天界に運んだのは僕だ、僕がまだ天使の時の話だよ、実はその時佐倉さんに頼まれたことがあったんだ、佐倉さんの魂をその本に宿してほしいこと僕は、それを行い違反行為で堕天使になっちゃったけどね」

「そうだったのか、じゃあこの本が佐倉さん?」

「うんそうだね……澪さん1つ提案があるんだ」

「なんだ?」

「僕と戦わないかい?僕は死ぬことはないし何より今の君の強さを知れる、ネズミに刺された後君はひどく絶望した顔をしていたきっと酷い未来を見たんだろ?君が強ければその未来変えられるかもしれない」

「一つの工夫でなんとかなるものっか…よしサリバンやろうか」

私が強くなればきっと、春香も助けれる。

「邪魔が入らないように天界の空間を一部切り取るよそこならいくら騒いでも怒られない」

サリバンは、手と手を絡ませ目を閉じて祈り始める。

そうすると、辺りが光だし次の瞬間には私たちは綺麗な黄金色の雲が舞う空間にいた。

「さあ、やるよ澪さん!」

サリバンはフードをおろし長い髪を服から出す。

耳には星屑型の青いピアス、そして髪を結んでいた。

こいつ、私がこの提案を受けることを確信していた?

私は目の前の男にだけ集中した。

サリバンは、一気に距離を詰めその長い脚で飛び蹴りを放った。

私は素早く右に避け、手袋の爪を伸ばし鋭い斬撃を足に食らわせる。

サリバンの足が宙に浮く。

切った感覚は確かに何かを切った感覚だったのだがいつもの感覚とは違いすぎた。

サリバンの足はまるで血と肉が影になっているかのように脆く、生物ではないことはわかっていたが今確かに理解できた。

「やるね」

「あんなのあたんないよ、あとこの手袋渡したの君なのにこの攻撃予想できなかった?」

「いや、遊んでるだけだよ、今度は応用問題だよ」

サリバンは片足で立ち上がり、背中から黒く大きな翼を生やし、自分を翼の影で包んだ。

そうすると、サリバンの足は元通りに再生された。

「さあ…いくよ!」

サリバンは翼で空に飛び、黒い羽をこっちに飛ばしてきた。

よく見てみると、一つ一つの羽が鋭い刃になっていた。

私は咄嗟に手袋を引き伸ばし盾にする。

「後ろが見えてないよ澪さん!」

「そんな事わかってるよ!」

私は後ろに隠しナイフを浮かし一閃する。

確かにあたった感覚がした。

私は後ろを振り向くとサリバンは腹に手を当てていた。

「さすがだね、澪さん」

「お前が後ろに回り込むぐらい予想できるよ」

「じゃっ僕もうそろそろ本気出しちゃおっかな」

サリバンはどこからとも無く黒い本を取り出す。

「えーと、こんなんでどう?」

サリバンは目の前に鎌を生成しこちらに斬撃を放った。

私は咄嗟に横に避けたが反応が送れてしまい、右足を切られてしまう。

「こんなかすり傷!」

「澪さん一発だと思うかい!?」

サリバンは休むこと無く斬撃を繰り出す。

なんとか、手袋でガードしたが流石に耐えきれずにまた足を切られてしまった。

「ち…」

私は足の動きを止められ、ひざまずいてしまう。

ああ、戦場だったら私は死んでいるな。

澪…澪?

どこからか声がする、なんだか懐かしくて落ち着く声。

私は、あたりを見渡すがそこには鎌を持った堕天使しかいなかった。

「一体誰の声?」

「どうしたの?幻聴でも聞こえ始めたかい?」

澪、俺はいつでもお前の味方だ。

私は手元の本に目をやった。

私には青い光を放っているように見えた。

「佐倉さん?私に力を貸してくれるんだな」

「佐倉さん?何を言ってるんだい澪さん?」

私は、本を開いてページをめくる。

そうするとあるページのところで丁度止まった。

「これは…春香の異能?」

本のページはまた青く光だしそれは私のピアスにまとわりついた。

「澪さんなんだいそれは?」

「感じる…」

私はピアスを外し、サリバンに向かって投擲する。

「ほっ、そんなんには当たらないよ」

サリバンは横に避けるが私はピアスを刃物型にし、サリバンに向かって追尾させる。

「これも刃物かよ!一体いくつ刃物持ってるんだよ!」

サリバンの太ももに刺さったナイフは、妖しく光り始めた。

「ん?なんか力が抜けてきた…毒かこれ、クソ!足の中で魚釣り道具みたいになってやがる!」

「感じる…春香の力を」

生命エネルギーを共有、傷を修復する。

「澪さん傷が…治ってる?」

「春香の…佐倉さんの力だ!」

「どうやら新しい力を手に入れたんだね、それで君の見た未来を変えられるかな?」

「ああこれできっと!」

変えられる!ありがとう佐倉さん。

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