第七十話「まあ、所詮は憂さ晴らしだよね」
閲覧数伸び悩んでる
+感想が来ない
+感想があまりにも来ない
+イマイチ面白そうなネタが思いつかない
+閲覧数が急落している
+大竜クエスト編と明確に差別化しなきゃ
+感想が絶望的なまでに来ない
+ホルモンの新盤が出ない
+刃渡り2億センチのフルが出ない
+神噛のフルが出ない
+マスターデュエルで2000ジェムほど溜まったけど用途が決まらない
=今回のこの話
要するに読者への当てつけなのかもしれない。
「――これであたしはターン終了を宣言しよう。……漸くコンボが出来上がったぁ♪
さあ、あんたのターンだよ。メインデッキからカードをドローしな?」
読者のみんな、御機嫌よう。
近頃は相変わらず感想も来ないし閲覧数だって壊滅的に落ち込んでるけど、それでも変わらず本作『追放Vtuber』もとい『ついブイ』のファンで居てくれて有難う。
けど可能なら感想とかくれた方が有難いかな~なんて要望を口にしつつ、今回も引き続きこのあたし、便利屋魔女のパルティータ・ピローペインが主人公兼ナレーターを務めさせて頂くよ~。
「何を言ってるのかサッパリですけれどッ!
あんな雑魚モンスターなんかにワテクシのパーフェクトなバニーちゃん軍団が負けるハズないのですわッ!」
場面はエニカヴァーを代表する歴史ある大国"カヴァナス"の主要都市"ゾディアス"と"ファンタジア"の丁度境目にある"ペッコスーヴァ・コロセウム"……。
嘗てはカヴァナスが誇る観光施設だったここは、今や色々あってサキュバス系種族率いる愚連隊"衣露児化気"に乗っ取られ、奴らの拠点兼犯罪行為の温床と化してしまってた。
因みに奴らが手を染める犯罪行為はサキュバス系種族の特性や魅了魔術を悪用した詐欺なんかが主で、若い男や同性愛者の女を中心にかなりの被害が出てるらしい。
この件に頭を抱えた両都市の自治体はカヴァナス政府を頼ったけど、諸々の法的しがらみの所為で満足に動けずお手上げ状態……。
結果、法に縛られないフットワークの軽さと数々の実績を見込まれあたしに白羽の矢が立ったってワケさ。
(州TAT)<その結果、あたしは撫子さんとの観光をたったの二日で中断してカヴァナスに直行しなきゃいけなくなったんだ……
折角撫子さんの旦那さんの正命さんが合流してくるって話だったのに、結局正命さんの声すら聴けないまま森翠を離れざるを得なかったんだよぉ……
しかもなんだかんだダイちゃんとも未だに連絡つかないし、こんなの"ぴえん"どころか"ぱおん"も通り越して"ぺいん"だよ……
精神的"苦痛"だけにね……
とは言え仕事を請けた以上文句は言ってられないワケで、早速闘技場に潜入したあたしだったけど……
衣露児化気の奴らが他の愚連隊と違って、強力な魔術や呪術を張り巡らせて武力での制圧を実質的に無効化して来たんだ。
しかも厄介なことに闘技場を取り戻すには、奴らとの"五番勝負"に勝たなきゃいけないようで……
結果、コスプレショーだのローションレスリングだのとふざけた内容の勝負をどうにかこなして二勝二敗……迎えた五試合目は"カードゲーム対決"。
一回でも負けたらその時点で即アウト、加えて敗者は勝者の指示に何でも従わなきゃいけないっていう地獄みたいな内容だった。
(まあとは言え『衣露児化気側の代表が負けた場合、組織の全構成員が相手の命令に従う』って特殊ルールがあるのがせめてもの救いなんだけど)
そんなこんなで最新の試合環境とルールを頭に叩き込みデッキを組んで迎えた試合当日。
相手はウサ耳カチューシャにマイクロビキニの幹部構成員"バーニィ・ギャック"……
曰くその昔世界大会への参戦経験もあるカードゲーマーかつ天才的ギャンブラーで、衣露児化気の筆頭も一目置く最強の勝負師って触れ込みだった。
とは言えどんな奴が相手だろうと負けてられない。
入念に戦略を練ったあたしは、あくまで冷静な視点でデッキを組み上げ試合に挑む。
結果、結構追い詰められこそしたもののなんとか攻撃を凌ぎ、ネットで見つけた必殺コンボの下準備をどうにか整え、奴にターンを渡し今に至る……ってワケだ。
(さあ、鬼が出るか蛇が出るか……あたしの元カレにはどっちも居たっけなあ~)
念のため、負けた時の策も講じてはある。
けど極力使いたくないし、奴らの土俵で勝利を掻っ攫わなきゃ楽しくない。
あたしはコンボの成功を祈りながら、バーニィ・ギャックのターン開始を待ち侘びる。
「ワテクシのターン、ドローッ! ――ぎょえあああああっ!?
こ、このカードはあああっ!? まさか、あの時のっっ!?」
刹那、それまで余裕かましてた奴の表情が急変する。
「……どうしたんだい?
自分で自分のデッキに入れたカードなんだ、そんなに驚くことじゃないだろう。
どうしたんだい? ルール通りの効果処理に移ればいいじゃないか!」
「うっ、くぅっ……! ワテクシがドローしたカードは、《寄生原虫 ラスプラガス》っっ……!」
「そう。さっきあたしが効果を発動し、あんたのデッキに潜り込ませた《ラスプラガス》だよぉ~。
自身の効果で相手のデッキに潜り込んだそいつは、相手の手札に加わった瞬間に次なる効果が発動……相手の場に防御姿勢で強制召喚されるっ!
さあ、出て来な《ラスプラガス》!」
[ギュギイイイイイッ!]
「いやあああ! ワテクシの可愛いバニーちゃんパラダイスに、キモい寄生虫の化け物がああああっ!?」
[[[[キャアアアアアアアッ!?]]]]
立体映像で表現されるゲーム領域……
本来可憐なバニーガールたちが犇めいていたそこは、不気味な寄生虫の化け物が現れたことで阿鼻叫喚の地獄に変わる。
けど地獄はまだ終わっちゃいない……。
「更に続けて《ラスプラガス》の効果発動ぉ~
自身の効果で強制召喚されたそいつは、自身をコントロールしているプレイヤーのライフに1000のダメージを与え、
更に自身のコントローラーから見た相手プレイヤー全員に、手札を一枚の墓地送りを強制するっ!
やっちまいな《ラスプラガス》! アシッドエンザイム!」
[ギュアアアアアアッ!]
「ひぎゃあああああっ!?」
[[[[イヤアアアアアアッ!?]]]]
不気味な《ラスプラガス》は口っぽい穴から霧状の溶解液を噴霧……。
そいつをモロに浴びたバーニィ・ギャックのライフが1000減少、主の危機を気取ったかバニーガールどもも悲鳴を上げて逃げ惑う。
「この時、あたしは手札の《平和に殉じた優しき王》を墓地へ送る。
そして墓地に送られた《優しき王》の効果が発動……自身が相手の効果で墓地へ送られた時、現在進行中の相手ターンを段階問わず終了する」
[平和を……]
「んなあああああっ!? どこが優しき王なんですのっ!? 効果が全然優しくないのですけれどっ!?」
「そう言われても、あたしが刷ってないしこのカード……」
[無用な争いはいけません……ただ傷が増え、民が飢えるだけではないですか……]
ともかくこれで奴は実質何もできないままターンを終了させられるってワケ。
「ま、まあいいですわ……あれだけ難解な下準備をした癖に、たった1000のダメージを与えてワテクシのターンをスキップしただけなのでしょう?
ワテクシのライフはまだ11000もありますしっ、全くお笑いですわ! 次のターンには巻き返してあげましてよっ!」
「その余裕、いつまで続くかな……? さて、あたしのターンだ。
ドロー……あたしは自分の場にいる《悪食過ぎるマタニティ・フロッグ》の効果を発動」
相手の場にいるユニット一体を墓地送りにして攻撃力を1000上昇させる。さあ飯だよ《マタニティ・フロッグ》、スナイピング・ウィップ・タン!」
[ゥエヴェッ!]
[ギュギアアアアッ!?]
不気味なようで結構愛らしい《悪食過ぎるマタニティ・フロッグ》が、長い舌を伸ばして《寄生原虫 ラスプラガス》を捕まえ丸呑みにする。
当然これもあたしのコンボの内だけど、対するバーニィ・ギャックはというと……
「ぷぷぷのぷぅ~っ! ちょっともう、なぁ~にをやってますのアナタぁ~?
自分で用意したユニットを自分で除去するだなんてっ、頭おかしいんじゃありませんこと~?」
本質を理解していないのか、盛大にあたしを煽って来る。
幾ら美人揃いだとしても衣露児化気だって所詮は愚連隊、構成員なんて基本こういう奴ばっかりなんだ。
「頭おかしいって? まあそうだねぇ~。魔術で肉体変異させて彼氏と"相撲"やら"チャンバラ"なんかしちゃったりすっからねェ~♪ そりゃ~到底マトモじゃないだろうさっ★」
「ぐぬぬぬぬ……! 彼氏がいるからとマウントをっ……悔ぅやしいぃぃぃぃ~ですのっ!」
煽り返してやれば、バーニィ・ギャックはわかりやすく憤慨する。
どうやらこいつ、如何にも奔放そうな見た目の癖して彼氏が居ないらしい。
……ま、そんなことはどうでもいいんだけどさ。とりあえず効果処理を続けるとしよう。
「さあ、続いて場にいる《葬儀屋の飼うヤシガニ》の効果を発動しよう。
一ターンに一度、墓地にある同名カード以外のユニットカード三枚を選び、その内一枚をゲームから取り除き、残る二枚枚を手札に戻す。
この効果で墓地の《寄生原虫 ラスプラガス》を取り除き、《平和に殉じた優しき王》と《魔力運びの蛾》を手札に加える」
[ギギッ……]
「そんで取り除かれたされた《ラスプラガス》の効果発動。ゲームから取り除かれた時、自身を相手のデッキに潜り込ませる。行きな《ラスプラガス》。デッキダイビング」
[ギュアアアアッ!]
「ひっっ!? またデッキに潜り込んできましたわっ! け、けれど所詮ランダムな位置に入り込んだ以上、次のターンで手札に引き込める確証なんてありませんわねぇ!?
それとも何かしら? アナタ、あの気持ち悪い虫が手札に加わるまでワテクシにドローさせて下さるとでも言うのかしらぁ?」
「勿論そんな真似はしないさ。敵に塩を送って高血圧にできたって、武器を持って戦場に出て来れる以上損失にしかならないからね。
あたしは手札にある《魔力運びの蛾》の効果を発動させて貰うよ。
こいつを墓地に捨ててから手札一枚をデッキに戻して、墓地からスキルカード一枚を手札に加える。
この効果で自身を捨て手札を一枚デッキに戻し、墓地にあるスキルカード《逆流させる虫下し》を回収……」
「ぎゃ、《逆流させる虫下し》ぃ!? なんですのその不穏過ぎる名前のカードはっっ!?」
「まあ、そんな大したモンじゃないさ。っていうか、その効果はあんたにも一度見せたよね?
覚えてないってんなら実際使って見せてあげよう……手札から《虫下し》を発動。
自身の効果でデッキに潜り込んだ《寄生原虫 ラスプラガス》を、相手のデッキトップへ移動させる!」
[ギュギギギギギィッ!]
「なあっ!? 《ラスプラガス》がっ、デッキの一番上にっっ……!」
「これであたしはターン終了……さあ、あんたのターンだよ? デッキトップのカードをドローして手札に加えるといい」
「…………!!!!」
その瞬間、バーニィ・ギャックの顔面は瞬く間に青褪め恐怖に歪んだ。どうやら漸く、自分の置かれてる状況を理解したらしい。
「さあ、ドローしなよバーニィ・ギャック……!
『勝負が始まったら勝敗が決まるまで終われない』
『勝負に参加したプレイヤーはそれぞれのルールに従う』
……どっちもあんたら衣露児化気が設定したルールじゃないか。幹部なら従うのが当たり前だよねぇ~?」
「っ、ぅ……ぅぅぅっ……!」
さあ、惨めに敗北しちまいな……!
因みに衣露児化気は特殊詐欺の他、性犯罪なんかにも手を染めていて、
額面で表しきれない以上の深刻かつ甚大な被害を及ぼしてるクズの集まりです。
ぶっちゃけ普通に襲撃させるだけだとアクメージョスとキャラが被るので
差別化の為にこういう内容になったのはわりとあります。
さて、そんなこんなで惨敗確定の衣露児化気が辿る末路とは……?




