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第十話「風呂場とは得てして熱気に溢れた場所であるからして、情熱的になるのも致し方なし」

Q.なんか今回異様に短くない?

A.なろう読者は字数少ない話の方が好きだって聞いたからそうした。


 読者の皆様方、毎度お世話になっております。

 毎度お馴染み、七都巳大竜がお送り致します。



 場面は前回終盤の直後、浴室の脱衣所にて……



「んん~~♥ ダイちゃんてば、バスタオル姿も様になってんじゃんっ♥

 前が隠れたお陰で逆にセクシーってかさぁ~♥」

「それはパル殿にしても同様で御座いましょう……。

 バスタオルがボディコンワンピースの如くお体に密着したものですから、

 或いは自分より色っぽく艶かしゅう御座いますぞ……!」



 互いに盛る劣情キモチを抑えつつ、

 先ずは身体を洗うことと相成りましたが……

 ここでパル殿から思いがけぬ提案が御座いました。



「……ダイちゃんさぁ~、

 もし良かったらあたしの身体こと洗ってくんない?

 代わりにあたしもダイちゃん洗ったげるからっ♥」

「……宜しいので御座いますか?

 お恥ずかし乍ら自分、

 風呂場で他人の身体を洗った経験など皆無につき、

 何ぞ粗相をやらかしそうで不安なのですが……」

「いいよ別に。

 あたしこれでも結構頑丈だし、

 指示とかしっかり出すからさっ。

 てかダイちゃん、

 ヤってる時の手付きとかめっちゃ丁寧だったじゃん。

 あれなら身体洗うくらいどうってことないと思うよ?」

「そうで御座いましょうかね。

 然しパル殿がそこまで仰有るのでしたら断るのも無粋……。

 では、失礼致しますよ……」

「ん、くるしゅーないゾ」



 斯くして自分はパル殿の指示を受け乍ら

 彼女の御身体を洗わせて頂いたので御座います。


 頭から指先に至る迄、全身満遍なく丁寧に……



「―ふひぃ~……気持ち良かったぁ~♥

 あんがとねぇ、ダイちゃんっ♥

 スゴいじゃん、初挑戦とは思えないくらい上出来だったよぉ?」

「お褒めに預かり恐悦至極……

 時折劣情に苛まれ手付きがぎこち無くなってしまった点は

 素直に反省せねばなりませんが……」

「あー……それはまあ、反省点っていうか、

 別にちゃんと洗ってさえくれれば

 ナニしても良かったのにって感じだけどねぇ。

 じゃ、次はあたしの番ね~」

「……宜しくお願い申し上げます」

「任せなさいな♥」



 さてそのようなやり取りを経て、

 続いては自分が鏡の前に腰掛け、

 パル殿に身を任せる番と相成った訳なのですが……


 これがまたなんともはや驚愕に御座いました。


 無論、彼女の洗い方は、

 ともすれば自分めとは比べ物にならぬ程丁寧かつ、

 相手への敬意や配慮に満ちていたので御座いますが……


 何と申しましょう、

 彼女は大変ご自身に正直な方で御座いまして、

 洗いながら自分めの身体でもって遊ばれるといったことが度々あり……

 それらも含め"大満足"ではあったのですが、

 それにしても思いがけぬ展開には驚愕せざるを得ないので御座いました。


「っっ……いや、はや、

 これは……なんともっっ……♥」

「ダイちゃんがあたし洗う時もこんな感じでいいからねぇ~♥」


 今更乍ら、自分めは色々と"とんでもなくどエラい"

 御婦人と知り合ってしまったのかも知れません。


 或いは"ラ"の母音を"A"から"O"にした方が妥当かもしれませんが……巨乳ボインだけに。



(……いかん、流石に寒過ぎたか)

「ん? どったのダイちゃん? 寒い? なら暖めよっか?」

次回、混浴はまだまだ続く!

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