おーい、迎えに来たぞ
翌日の放課後。
「おーい、迎えに来たぞ」
「ああ、待ってました」
「今日は何をするんだ?」
「まあ簡単に説明すると、トランプとオセロを合わせたような感じだよ。……というわけで早速始めようと思うんだけど、ルール分かる?」
「いや全く分からない」
「OK、なら説明しよう。……このゲームでは、プレイヤーは駒を動かし、相手の王将を取ったら勝ちになる」
「なるほど」
「ちなみに、駒にはそれぞれ役割がある。例えばこの歩兵は、敵を倒すことができる。そして、王様を守る騎士は、敵の攻撃を防ぐことが出来る。他にも、魔法使いは魔法を使って相手を攻撃することが出来る。そして、僧侶は回復することができる。といった具合にね」
「ほう、なかなか面白いじゃないか」
「だろう? よし、それじゃあ始めるぞ」
……結局、今回も負けてしまった。
「くそっ……また負けた!」
「ははは、まだまだ甘いね」
「むぅ……もう一回やろうぜ」
「いいけど、次は勝つからね?」
「望むところさ」
それから数時間後。
「よし、これで終わりっと……」
「はぁ……やっと終わったか……」
「ふう、楽しかったね」
「まあな……」
「それにしても、君は本当にゲームが上手いな」
「まあ昔からやってたし、それなりに自信はあるよ」
「へぇ……そうなのかい?」
「うん。でも、今回は勝てると思ったのに……」
「はは、残念だったね。……あ、もうこんな時間か」
「本当だ。結構長いこと遊んでいたみたいだな」
時計を見ると、時刻は既に午後7時を過ぎていた。
「そろそろ帰らないと」
「ああ、確かにそうだね。……じゃあ俺は帰るとするよ」
「ああ」
「それじゃあ」
そして、彼は部屋から出て行った。
「……ねえ」
「なんだ?」
「私、あの子のこと好きかも」
「奇遇だな。実は俺も同じことを考えていた」
「やっぱり?」
「まあ、あくまで可能性だがな」
「ふーん」
「それで、お前はどうするつもりだ?」
「……分からない。けど、多分これからもちょこちょこ遊びに来ると思う」
「そうか。なら、その時に色々聞いてみるとするか」
「そうだね。……とりあえず、今日は解散にしましょう」
「了解」
そして、俺達は解散した。
「……はあ」
「どうした? ため息なんかついて」
「あ、いや、何でもない」
「……そうか」
「ああ」
「……何かあったら相談しろよ」
「分かってる」
「じゃあ、俺は先に帰っておくぞ」
「おう」
「……ふぅ」
「どうしたの?」
「あー、いや、ちょっと考え事をしててさ」
「ふーん。……あ、そういえば今日、私の家に来てくれるんだよね?」
「あ、そうだな。……何時頃行けば良いかな?」
「うーん……出来れば早い方が良いんだけど……」
「分かった。なら、今日の夜に行くことにするよ」
「うん、お願いします」
「任せてくれ」
「あ、そういえば明日って空いてるか?」
「え、あ、う、うん。特に予定はないけど……」
「そうか。なら良かった。じゃあ、明日の夜も俺の家に来てくれないかな? 話したいことがあるんだ」
「……分かった。じゃあ、また夜にね」
「ああ」
そして、家に帰った。




