Cafe&Bar ムーンライト
「ようこそ、『Cafe&Bar ムーンライト』へ。私は店主の月ヶ瀬美夜と言います。以後よろしくお願いします」
「あ、はい。神崎透といいます。よ、よろしくお願いします……」
あまりにも丁寧な対応だったので、思わず戸惑ってしまった。……ていうか今気づいたけど、よく見たら胸元めっちゃ開いてるじゃん!……ヤバい、目のやり場がない……。
「はい、これメニュー表。好きなものを選んでください」「分かりました」
「じゃあ俺はコーヒーで頼むわ」「かしこまりました」
……そして数分後、「どうぞ召し上がれ♪」と言って出された飲み物を口に含んだ瞬間、思わず目を見開いた。
「美味しい……!」
「ふふん、そうでしょうそうでしょう。だって私が作ったんだもん」
「マジですか!?」
「マジですとも。……ところで君、見たところ高校生っぽいけど学校はどうしたのかな~?」
「あー、もう放課後です」
「なるほど、そういうことか。それなら納得だ」
「はい。……ところで、どうして俺のことを誘ってくれたんですか?」
「うーん、そうだなぁ。強いて言えば、君のことが気に入ったってところかな」
「そうですか……」
「あ、そうだ。自己紹介がまだだったな。俺の名前は佐藤健斗っていうんだ。気軽に『ケンちゃん』と呼んでくれ」
「はあ……」
「あ、ちなみに俺も高校二年生だからタメ口で構わないよ」
「え、そうなのか?……分かった」
見た目的に年下だと思っていたのに、まさか同い年の人だったとは……。
「あ、そういえばさっきの話だけど、どうしてここに連れてきたのかって話だっけ?」
「ああ」
「それはね、俺がここでバイトしてるからだよ」
「え、お前も働いてんの!?」
「うん。あ、ちなみに俺も高2なんだぜ」
「そ、そうなの?」
「おう。……てか、そんな意外か?」
「いや、正直驚いたよ」
「まあ俺ってばチャラ男だし、あんまし真面目っぽく見えないかもしんないけどさ。こう見えて結構まともなんだよ? ほら、見てみろよ」
彼はポケットから財布を取り出すと、そこから学生証を取り出した。そこには確かに、彼の名前が載っていた。
「へぇ」
「俺ってやればできる子なんすよ」
「はいはいその通りですね」
「おいコラ、適当に流すんじゃねえ」
「はは、悪い悪い」
……こんな感じで彼と話をしていると、いつの間にか緊張が解けていた。
「そうそう。話は変わるけどさ、君は部活とかやってんの?」
「いや、特に何も入ってないよ」
「そっか。じゃあさ、もし良かったらうちの部に入らない?」
「えっと、それはどういう部なの?」
「まあ簡単に言うと、ボードゲーム部とカフェを合わせたような感じだよ」
「へぇ、面白そうだな」
「おっ、興味ある? じゃあ決まりだな。明日また迎えに来るよ」
「了解」
「よし! これで部員ゲットだぜ!」




