表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
林田力 短編小説集  作者: 林田力
神崎透
78/103

それにしても先輩、モテますね

「いや~それにしても先輩、モテますね~」

「いらんわそんなもん!」

「まあまあ落ち着いてくださいよ~」

「誰のせいでこうなったと思ってんだ!?」

「え~私だけのせいにするんですかぁ?」

「お前以外に誰がいるんだよ!?」

「えっ、先輩ってばひどぉい!」

「ひどいのはどっちかっていう話だよ!」

「ええっ!?先輩、それはあんまりですよ~!?」

現在、俺は絶賛後悔中なのだ。なんでこんなことになったのか自分でもよくわからない。

「まあでも、これからよろしくお願いしますね、せ・ん・ぱ・い?」

「……」

とりあえず、この女だけは絶対に許さない。俺は心の中で固く誓った。


「ふぅ、疲れた……」

放課後になると、俺はすぐに帰宅することにした。というのも、あの女がずっと俺に絡んできたからだ。

おかげでまったく勉強ができなかったし、ろくに昼飯も食べられなかった。

「さて、帰ったら何しようかな」

そんなことを考えながら校門を出た時だった。

「あれ、神崎じゃないか。今帰りかい?」

突然背後から誰かに声をかけられた。

「え、ああ、うん」

振り返るとそこには、眼鏡をかけた小柄な少年の姿があった。彼の名前は久遠寺真也くおんじしんや。小学校時代からの友人で、いわゆる幼馴染のような関係である。

「神崎、君も大変みたいだね」

「ん、どういうことだ?」

「噂になってるよ。高梨愛花ちゃんと付き合ってるって」

「は!? なんでだよ!?」

「なんでも何も、朝からあんな感じだったろ。みんな見てるよ」

「マジかよ……」

「それで、実際のところはどうなんだい?」

「どうって言われてもな……」

「もしかしたら、ただの友達かもしれないって?」

「ああ」

「それならいいんだけど……」

「なんなんだ?」

「実は僕、昨日彼女と会ったんだよ」

「え、そうなのか?」

「うん。それでちょっと気になることがあって……」

「気になる事?……まさかとは思うが、あいつが何かしたとか言うんじゃないだろうな」

「いや、そういうわけではないけど……。まあいいや、とにかく僕は帰ることにするよ」

「おう、また明日な」

「じゃあね」

そして俺たちはそれぞれ帰路についたのであった。


「ふう、やっと帰ってこれたぜ」

家に帰ってきた俺は、すぐさまベッドに倒れこんだ。

「今日もいろいろあったな……」

正直言って、かなり疲れていた。

「なんか甘いものが食べたいな……」

そこで、冷蔵庫の中にプリンがあったことを思い出したので、食べることにした。

「いただきます」

そしてスプーンを手に取り、一口すくって口に入れた。

「うまっ!」

思わず声が出てしまった。それほどまでに美味しかったのだ。

「もう一口だけ……」

結局俺は、三口ほど食べてから満足して寝ることにした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ