表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
林田力 短編小説集  作者: 林田力
林田港
76/103

翌朝、僕は目覚めた

翌朝、僕は目覚めた。れいさんはまだ眠っていた。僕は、彼女を起こさないようにそっと起き上がると、服を着替えた。そして、台所に行って朝食の準備を始めた。昨夜は、れいさんの歓迎会ということで、少し飲み過ぎたせいもあって、頭が痛かった。僕は、冷蔵庫の中から牛乳を取り出すとコップに注いだ。僕は、それを飲み干すと、大きく伸びをして、あくびをした。それから、コーヒーメーカーに豆と水を入れてスイッチを入れた。

「おはようございます」

れいさんが起き出してきた。

「あっ! 起きたの?」

「はい。今、目が覚めました」

「もう少し寝ていてもよかったのに……」

「いえ、大丈夫です」

「そう……、それならいいんだけど……」

「ところで、あなたは、いつもこんな時間に起きているんですか?」

「そうだよ。仕事がある日は、だいたいこのぐらいの時間かな? 今日は休みだけどね」

「そうですか……」

「ところで、朝ご飯は食べる?」

「いいんですか?」

「いいよ。一人分も二人分も作る手間は同じだからね」

「ありがとう!」

彼女は笑顔を浮かべて礼を述べた。

「別に気にすることなんて無いよ。君さえ良ければ、毎日、僕が作った食事を一緒に食べよう」

「本当に……、私なんかで良いのでしょうか?」

「もちろんだよ。むしろ、僕は大歓迎だね」

「そう言っていただけると、とても助かります」

「さっそく、用意するから、ちょっと待っていてね」

「はい……」

僕は、フライパンでベーコンエッグを作った。そして、トーストした食パンの上にバターを載せてから、その上に焼いた卵を載せた。

「できたよ」

僕は言った。

「わあーっ、美味しそうな匂い……」

彼女は言った。

「さっ、冷めない内に早く食べちゃって」

僕は言った。

「いただきまーす」

彼女は言うと、早速、口に運んだ。

「どうかな?」

僕は尋ねた。

「おいしいです!」

彼女は笑った。

「そうかい。それは良かった」

僕が答えると、「ごちそうさまでした」と言ったので食器を下げた。そして、僕は洗い物を始めた。彼女はソファーに座ってテレビを見始めた。

「ねえ、れいさん」

僕が呼ぶと、「はい?」と彼女は振り向いた。

「君は、いつまでここにいるつもりなんだろう?」

「そうですね……。ずっと、あなたの側にいますよ」

彼女は微笑みながら言った。

「ずっと側にいる?」

「はい。ずっとあなたの側にいて、あなたのことを見守っています」

「僕をずっと見守るのか?」

「はい……。ずっと、ずっと、ずぅ~っと……」

そう言うと、れいさんは笑った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ