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林田力 短編小説集  作者: 林田力
林田港
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たまにポンコツになることもあります

結衣ちゃんの見た目はとても可愛いです。そして性格も良い方なのですが……たまにポンコツになることもあります。例えばこんな感じですね。

『ねえ、今度の日曜日デートしない?』

『いいよ』

『やった!』

『どこに行くか決めているの?』

『まだ決まっていないけどとりあえず遊園地に行きたいと思っているよ』

『わかった。楽しみにしているね』

『私もだよ。それじゃまた明日学校でね』

『ばいばい』

普通ならこれで終わりだと思うのですが……ここからが問題なんです。次の日学校へ行くとなぜか結衣ちゃんの姿がありませんでした。不思議に思い先生へ聞くことにしました。

「すみません。結衣ちゃんはどうされたのですか?」

「ああ、あいつなら風邪引いて休んでいるぞ」

「そうだったのですか……。ありがとうございます」

(珍しいこともあるものだ)

そう思っていた時期もありました。なんとその日から毎日のように連絡が来るようになったのです。しかも内容はいつも同じでした。

『ねえ、体調良くなったから遊ぼうよ!!』

『無理です。諦めてください』

『やだ!!絶対に遊ぶもん!!!』

『駄々を捏ねる子供みたいなこと言わないでよ……』

(というか昨日まで元気そうだったじゃん……なんで急に悪化したんだよ……)

そんなことを考えながら私は眠りについた。


翌日、朝起きるとそこには結衣ちゃんがいた。

「おはよう!!遊びに来たよ」

「お見舞いに来てくれたの?」

「そうだよ。迷惑だったかな?」

「ううん、全然大丈夫だよ。むしろ来てもらって嬉しいよ」

「よかった……。あっ、これお土産持ってきたよ」

「わざわざありがとね」

「いえいえ、気にしないで。それより早く治すために一緒に寝ようよ」

「え?なんでそうなるの?」

「だって君が看病してくれるんでしょ?なら添い寝してくれてもおかしくはないと思うんだけどなぁ……」

(確かにその通りかもしれないけどさ……なんか恥ずかしいな……)

「ほら、遠慮せずに来なさいよ」

「うぅ……はい」

結局私は誘惑に負けてしまい、彼女の隣で眠ることになった。

「ふふ、かわいいね」

ナデナテ頭を撫でられた。

「ちょっと!?いきなり何するの!?びっくりしたじゃん!!」

「ごめんごめん。でも君が可愛すぎるのが悪いんだよ?」

「そんなことないってば。それにしてもどうしていきなり来たの?」

「え?だって君が寂しいかと思って」

「そ、そんなことないよ」

「本当かなぁ?本当は寂しいんじゃなくて?」

「うっ……寂しかったです」

「素直でよろしい。じゃあ今日はずっと側にいるね」

「え?でも学校はどうしたの?」

「そんなのサボったよ」

「えぇ!?ダメだよそれは」

「いいからいいから。ほら、もっとこっちに寄ってきて?」「は、はい……」

私は結衣ちゃんの言う通りに近寄る。すると彼女は私を抱き寄せた。

「ちょ、何をしているの?」

「こうすれば寂しくなくなるかなって思ってさ」

「そっか……じゃあもう少しだけこのままでいい?」

「もちろんいいよ」

「ありがとう」


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