ちょっと寄り道していかない
「ねえ、ちょっと寄り道していかない?」
「いいけどどこに行くの?」
「それは着いてからの楽しみってことで」
そう言って彼女は私の手を引いて歩き出した。
しばらく歩くとそこは小さな公園だった。
「ここで少し待っていてくれるかな?」
「え?どうして?」
「すぐにわかると思うから」
そういうと彼女はどこかへ行ってしまった。
(一体なんだろう?)
すると突然後ろから誰かに抱きつかれた。
「だーれだ?」
その声を聞いた瞬間、胸が高鳴った。ずっと聞きたかった声だから……。
「…………結衣ちゃん」
私が答えるとその人は私を抱きしめた腕に力を入れてきた。
「正解。久しぶりだね」
「うん、本当に久しぶり……会いたかったよ」
「ふふ、私も同じ気持ちだよ。それにしても大きくなったね?」
「結衣ちゃんこそすごく綺麗になったじゃん」
「ありがと。でもそんなこと言っちゃうなんておませさんなのかな?」
「ち、違うよ!!思ったことを言っただけなんだから」
「わかっているよ。冗談だってば」
「むぅ……それでどうしたの?」
「ん?何が?」
「いきなり現れたことだよって意味だけど」
「ああ、それなら簡単だよ。君に会いたくなって来ちゃいました」
「えぇ!?それだけのためにわざわざ来たの?」
「まぁ半分くらいは本当だけどね。実はもう一つ理由があるんだよ」
「どんな理由?」
「それは……君のことが好きだからだよ」
「えっ!?」
「もちろん恋愛的な意味で好きっていう意味だよ」
「ほ、ほんとうに?」
「嘘じゃないよ」
「嬉しい……」
私は嬉しさのあまり泣いてしまった。
「ちょ、泣かないでよ。困るんだけど……」
「ごめんなさい。でもこれは嬉しくて出てきた涙です」
「そっか。ところで返事を聞いてもいいかな?」
「はい、喜んで!」
こうして私たち二人は付き合うことになりました。
「あのさ、一つ聞いていい?」
「何かな?」
「どうして今日告白してきたの?」
「それはね、最近会えなかったから寂しかったんだよね。だからつい勢い余って告白しちゃったわけですよ」
「あーなるほどね」
「納得してくれたみたいだね」
「うん。あともうひとつ質問していい?」
「なんでもどうぞ?」
「じゃあお言葉に甘えて。なんでこのタイミングだったの?」
「うぐっ!!」
「まさかとは思うけど……忘れていたとか言わないよね?」
「……」
「おいこら黙り込むんじゃねぇよ!!!」
「わ、忘れていましたすいません……」
「まったく……次からは気をつけてくださいね?」
「はい、わかりました……」




