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僕の鬼彼女の変化

ふと思いつき書いてみました。

文字数も少なめなので簡単に読めるかなと思います

僕はその日、綺麗な女の鬼を拾った。


その日の戦いを終え、この戦いのために借りた家に山道を抜けて帰ろうとしたところ道中で道に倒れている女の鬼を見つけた。


最初は白髪の美人だと思ったのだけどよくみると額から2本の角が生えているのが見えた。


「角ってことは……まさかの鬼……?』


その時何故か僕はその鬼を担いで家まで帰った。今考えると何故鬼を担いで家まで帰ったのか分からない。


家に帰り、布団に寝かせてしばらくすると鬼は目を覚ました。


「ここは……」


「目を覚ましたんだ、ここは僕の家だよ」


「貴様の家……私は……うっ」


「とりあえず怪我の治療をしなーー」


と僕は包帯を持ったのだが、彼女は僕の方に手のひらを向けてきた。


「いらん、これぐらい怪我に含まれない」


「いやいやそんなそんな見た目で大丈夫って言われても」


「人間如きの判断基準で言うな。そんな貧弱ではない」


「いやでも……」


「ーーそれ以上、私に近づくな。殴るぞ。

私だって鬼の端くれだ。この腕でお前を殴ればお前は私以上に怪我を負うだろう」






1ヶ月後……


「正宗、ご飯にするぞ」


「分かった、いつもありがとうね紅さん」


なお紅さんというのは僕が1ヶ月前に道中で倒れているのを見つけた女の鬼だ。僕は紅さんが料理をしているうちに箸や皿の配膳をしようと思い、居間の方に向かおうとしたのだが後ろから僕の袖を弱々しく掴んできた。


「ねぇ正宗、もうちょっとこっちに来て。近くで見守っていて欲しい」


「いやでももう料理終わりそうだよね……僕見守る必要ある?」


僕の見立てだとあと数分もしないうちに出来上がる気がする。ならそのうちに配膳の準備をした方が効率的だと思ったのがどうやら違うらしい。


「必要、だからいて」


「い、いや前紅さんにこっちに来たら殴るって言っていたから危ないかな……」


「……うぅ」


と今にも泣きそうな顔になる。


「ごめん!! 冗談だって嘘だよ!!」


絵面だけ見れば僕が泣かしたのだろうけど元の原因は紅さん自身が言った発言なのだけど、そんな事を言ったら最後彼女が大泣きするのが目に見えているので言わない。


「……本当なの?」


「う、うんそうだよ、終わるまで隣にいるね」


「そう、ありがとう」


そう言うと紅さんは笑顔になり、再び鍋の中の材料をかき混ぜ始めた。




1ヶ月前にはあんなに僕の拒絶していた紅さんだが今では自分で言うのもなんだけど僕にべったり甘えてくるようになった。

僕が近くにいないと分かった瞬間……


「ま、正宗ぇ……どこぉ……」


半泣きになる。


「僕はここだよ紅さん」


「あっ、正宗!!」


そして僕を見つけた途端、万面の笑みでこっちに来るのである。


僕の仕事は傭兵のため、仕事上色々と遠出をするのだけど紅さんはどこでもくっついてくる。

そして彼女は鬼であるため身体能力の高さもあって僕よりも戦いでは普通に強い。



「正宗は戦場で何もしなくていい。生きて私の隣にいて」


「いやそれだと僕の面目が……」


「大丈夫だ。正宗を怪我させた奴は半殺しにする」


「戦場では当たり前なんだけど怖い」


なんて思いながら僕と紅さんは今日も戦場に出るのであった。

どうだったでしょうか?

楽しんでいただけたら幸いです。

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