7.???がいるんだ。
「いや。
実は、あの研究所に忍び込んだ時に、研究資料を読んでみたんだ。そしたら、ある事が分かったんだ。それは....」
急に口ごもり始めた。
「それは??」
「笑うなよ。」
「気になるじゃない。早く言ってよ。笑わないから。もったいぶらないでよ。」
「....宇宙人だ。」
「は??」
何をいっているのかしら。
「古代文明は、その宇宙人が作り出した、現代よりも発達した高度な文明だったんだ。」
「...クスッ。」
「笑うなって言ってるだろ!!」
「アッハッハッハ。宇宙人ってっ、ま、真面目に言ってるのがまた。クスクスッ。」
翔太は真顔で変な事を言い始めた。
思わず吹き出してしまった。
私が笑ってしまったせいで、翔太は口を尖らせ、黙り込んでしまった。
「ごめんごめん。突拍子もない話だったから思わず、笑ってしまったわ。それで、宇宙人がいる、クスッ、その根拠は何かしら??」
「もういいよ!!」
翔太は完全にヘソを曲げてしまった。
「「ギャギャッ」」
恐竜は、何かを察知したのか急に騒がしくなり始め辺りを見回している。
「急に、どうしたのかしら。」
「そうだね。なんだか様子がおかしいね。」
「「ギャギャギャッ!!」」
私達は恐竜の様子を観察していると、急に逃げ出し始めた。
何なのかしら??
「おお!!!」
翔太が急に叫び出した。
「急に、うるさいわね。何よ。」
私が振り返ると林の向こうから、10代前半くらいの女の子がいた。
女の子は、大きな帽子を被り、黒いマントを羽織った、変わった格好の女の子が近づいてきていた。
黒髪で、大きな黒目のとても可愛らしい女の子だ。
「女の子がいるよ。」
「本当だ。可愛いわね。」
目の前まで来ると、女の子は私たちを上から下までじっくりと眺め始めた。
「どこから来たんだろう。」
「何いってるのよ。そもそも、ここがどこか分からないじゃない。」
「それもそうだったね。」
「ここってどこなのかしら??」
私は、目の前の少女に、ここは何処なのか聞いてみる事にした。