表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/14

14.RPGの主人公

「魔力?」


ソフィアは首を傾げた。


「魔力とは魔法を使う力の事じゃ。お主は強い力を持っておるな。そこのキャンキャンうるさいマンナズの男も微々たるものじゃが、魔力を持っておるようじゃ。どれ、お主らの属性でも調べてやるぞ」


メルナは拳サイズの水晶を取り出すとソフィアに渡した。ソフィアは水晶を受け取ると、水晶は淡く光り出した。白い優しい光だった。



「なんとっ!お主の属性は光のようじゃ!珍しいのう!!どの力より優れた力じゃぞ。光は邪な力を退け、浄化することが出来る。次はその男に渡すが良いのじゃ」



ソフィアは翔太に水晶を渡した。翔太の手に置かれた水晶は薄っすらと水色に染まった。



「何これ?」


翔太は渡された水晶がなんなのか質問してきた。


「自分の持つ魔力の属性を調べられるんだって。私たち、なんだか別の世界に来たみたいだから....」


「それはなんとなく僕も分かったよ。普通じゃないからね。魔力なんてゲームの世界みたいだな。僕の属性はなんだ!?」


メルナは何を言ったか何となく察したのか翔太の質問に答えた。



「ふむ。お主は水じゃな。回復と補助むきじゃが、攻撃もある程度はこなせるじゃろう。しかし、万能ゆえ器用貧乏になりやすいのう」


翔太は分からないので、通訳してあげた。


「ショウタは水だって。回復と補助向きで攻撃もできる万能だってさ」


「うっわーーー!カッコいいな!水かっ!なかなか悪くないんじゃないか?君はなんだったんだい?」


「私は光だって」


「光か。RPGとかだったら君の方が主人公っぽいじゃないか。なんだか羨ましいよ」


「ふふふ。羨ましいでしょー」


「なっ!何をっ!」


「盛り上がってるところ悪いのじゃが...少しよいかの?」


メルナが質問してきた。


「ええ、ミス・メルナ。何かしら?」


「わしはメルナじゃぞ?ミス・メルナではない」


「私達の世界で、女性にはミスをつけるのよ」


「ふむ。そうであったか?それにしてものう.....ふむ。何かが魔力の流れに違和感があるのう。少しよいかのう?」


「ええ。構わないわよ」


メルナはソフィアの額に触れる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ