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プロローグ1−4、出立(もしも時を戻せるのならば)

 暫しの滞在の後に、補給を終えた僕たちは街を出て、インカナの元へと出立した。

 あの街にいたのはアルザギール様が一眠りなされた間だけ(日数で表すなら一日だけ)だった。

 出立の際には、ラエやステラ、それにルドベキアなどが見送りに来てくれた。

 ラエとルドベキアは一つ二つ、ありきたりな激励の言葉を僕達に掛けてくれた。

 ステラは僕に手を振ってくれた。一応、僕は軽く手を振り返して、それを別れの挨拶の代わりにした。

 そうして僕達は街を出た。


 ……もし時を戻せるのならば、あの時、心ここにあらずだったとはいえ、適当に街を見ずに、もっと真剣に見て、説明を聞いておくべきだった。

 余すところなく、きちんとステラに案内して貰うべきだった。

 有名なお菓子とか、名物とか、そういうものも折角なのでと食べておくべきだった。

 なぜなら……あの綺麗な街を僕が見る事は……もう二度と、無かったからだ。


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