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幕間・いつかの記憶。解放の記憶。

「ユーリ、ユーリ。起きてください」


「あ……アルザ、ギール……?」


 いつもの事だが、いつの間にか気を失っていたらしい。

 意識が戻ると、体にあった傷は全て癒えており、目の前にはアルザギールがいた。

 けど、今回はいつもより彼女に余裕が無いように見える。


「ユーリ、今から私の言う事をよく聞いてください」


「え……?」


「これから、あなたを縛っている枷を、外します」


「えっ!?」

 

 それは、つまり……出られる、という事なのか?

 ここから、遂にここから、出られるのか?

 驚く僕に、彼女はもう一度言った。


「これからあなたの枷を外します。あなたを、自由に動けるようにします」


「ほ、本当に……?」


「本当です」


 彼女は、力強く頷いた。

 けれど、次の言葉を発する彼女の声は、沈んでいた。


「ですが、自由になった後に、ここから逃げるのであれば、どうかお早く、すぐに遠くに逃げてください」


「な、なんで?」


「あなたを殺そうとする者が、これからここにやって来るからです」


「僕を……殺す……?」


「はい。魔女リベットは、ついさっきこう言っていました。『もうあれに用はない』と。それで、魔女と共に、あなたの処分を行う者が、この部屋にやって来る事になっているのです」


「用は、ないって……」


 改造するだけしておいて、最後には殺すのか?

 意味がわからなかった。

 全く、これっぽちも、全然、意味はわからなかった。けど、それもあり得るかもな。と頭の奥では冷静に事態を受け止めている僕がいた。

 改造だとか何とか言っていたけど、結局のところ僕は実験動物みたいなものであり、いい結果が出なかったから処分されるのだろう。と、そう思った。

 一人の人間を痛めつけるだけ痛めつけておいて殺すなんて有り得ない。とは思わない。この世界では、こういう事はきっと日常茶飯事だ。

 自分の置かれた状況を他人事みたいに考えていたところ、アルザギールが拘束具に鍵を差し込んだ。


「ユーリ、私はあなたをここから出すと約束しました。これより、その約束を果たします。ですが、そうして自由になった、その後は……」


 何かを言いかけて、だけど、言葉を切って、アルザギールは鍵を回した。

 カチャリ、と軽い音が、した。


「これでいいはずです。さあ、腕を上げてください、ユーリ」


「うん……」


 言われるまま、右腕を上げると、腕を拘束していた枷は、軽々と僕の腕から外れ、床に落ちた。


「あれ……?」


 部屋の中に、重く、金属的な音が響いたが……それとは裏腹な感覚が、腕に残っていた。


「意外ですか?」


「え?」


「枷が、軽い。と感じたのではありませんか?」


「……うん。軽かった。こんなに簡単に外せるなんて、思ってもいなかったよ」


「やはり、縛られていたのは心の方だったのですね」


 自身の足元の枷に視線を注ぎながら、アルザギールは言った。


「僕の、心?」


「外せない。と、最初に思ってしまったから、これまで外せなかった。ということです。試しに、左腕を上げてみてくれませんか?」


「でも、まだ鍵が……」


 現実を目にしても、まだ、不安が漏れた。


「ユーリ、大丈夫です。今のあなたなら、外せます」


 そんな僕に、アルザギールは勇気をくれた。

 その言葉で、あっさりと不安は掻き消え、僕は、左腕に力を込める事が出来た。


「……ああ」


 硬質な音が弾け、左腕が僕の視界に入った。

 どこも変わっていないように見える。しかし、決定的に何もかもが変わってしまった事が、この行動でわかった。

 続けて、両足に力を込めた。首も、少し力を込めれば、小気味良い音がして、枷は外れた。


「おめでとうございます、ユーリ。これであなたは、自由です」


「自由……」


 何日振りかは判然としないが、僕はこの部屋で初めて自分の体を自分の意思で動かして、アルザギールの顔を横目で見た。

 そして、その瞬間に、覚悟を決めた。


「アルザギール……ちょっと、お願いがあるんだけど、今外した枷を元の位置に戻しておいてくれないかな? 結構重いし、出来るならでいいけど……」


「私はこれでも吸血鬼ですよ? それなりに力はあるので、元の位置に戻す事は可能です。が……いいのですか?」


 彼女は、何故? とは、問わなかった。


「うん。頼むよ」


 きっと、僕の覚悟に気付いていたからだろう。

 アルザギールは、外れた枷を再び僕の四肢と首に被せて、さも拘束されているかのように見せ掛けた。

 ひしゃげている部分は多いと思うが、ここは薄暗いから、すぐには気付かれないはず。

 それに、気付かれても、もう、いい。

 一瞬だけ気付かれなければ、それでいい。


「本当に、これでいいのですか?」


 不安気な瞳が、僕を見詰めている。

 僕は首の枷を動かさぬように、器用に頷いた。


「うん。これでいいんだ」


「……わかりました」


 アルザギールは痛みを堪えるように、顔を伏せた。

 僕は彼女にそんな顔をさせてはいけないと思い、急いで言葉を紡いだ。


「アルザギール。ここから出たら、まずは君に会いに行っていいかな?」


「私に、ですか?」


「うん。君に、話したい事があるんだ」


「……わかりました。でしたら私は、部屋の外で待っていますね」


 アルザギールはそうして、僕の傍から離れ、扉に向かった。

 そして、扉の前で、一度だけこちらを振り返った。


「気休めですが……あなたがこれから行おうとしている事は、正しい行いですよ、ユーリ」


 彼女は、そう言った。言ってくれた。

 静かだが、思いやりに満ちた声色で、僕のこれからの行いを肯定してくれた。

 僕は、心の中がすっきりしたのを感じた。

 そうだ。これからする行いは、正当なる理由に基づいた正しい行いなのだ。


「ありがとう、アルザギール。じゃあ、また後で」


「はい。後ほど」


 アルザギールは部屋を出て行った。

 暫くすると、魔女と、いつもの獣人が部屋の中に入って来た。


「獣人君、今日で最後だ。まずはいつも通りやっちゃって」


 魔女の命令を受け、獣人は僕を見て、ニヤついた笑みを浮かべた。

 まずはいつも通り。

 それは、つまり、僕をいつも通りぐちゃぐちゃにするという事だ。そして今日は回復を待たず、処分するのだろう。僕をひき肉にして、食べるつもりなのだ。

 口の端から流れ出ている涎で、なんとなく、それを悟った。


「グヒッ」


 獣人は涎を手の甲で拭うと、握り拳を作り、それを僕の胴体部に向けて振り下ろした。

 その動きに合わせて、僕は左手で、獣人の右腕を掴み、爪を食い込ませた。


「ヒッ!?」


 獣人が、驚いた声を上げた。


「ん?」


 魔女が、間の抜けた声を発した。

 その時には、深々と食い込んだ爪が、獣人の引き締まった腕の筋繊維をいとも簡単に引き裂き、骨にまで突き立っていた。

 予想以上の力に自分でも驚きつつも、僕はそのまま思い切り腕を引いて、引き千切って、獣人の態勢を崩すと共に上半身を起こし、首筋に噛み付き、千切った。

 何故首を狙ったのかはわからない。たぶん、吸血鬼の本能だったのだろう。


「ギィッ――!?」


 獣人は短い悲鳴を発して、反撃に、左の拳で僕の右の脇腹を力任せにぶっ叩いた。


「ヒッ! ヒィッ!」


 一発。二発。

 鈍い衝撃が奔った。だけど、それだけだった。以前は、この拳の一発で折れていた骨は、もはや折れたりせず、獣人の拳を跳ね返していた。


「はっ」


 こんなものを痛がっていたのか。以前の僕は。


「ははっ」


 自然に笑いが漏れた。


「はははっ」


 僕は、必死にこの状態から脱しようとする獣人の脇腹に、右手を突き込んだ。

 何度も何度も剥がされて鋭利になった爪は、あっさりと獣人の腹筋と内蔵と骨を突き抜け、背中までぶち抜いた。


「ギ……ハ……」


 獣人の体が、びくり、と大きく震えた。

 それが、最後の動きだった。


「おやおや。まさか、自力で枷を外すとは驚きだ……が、待てよ。待て待て。ちょっと待てよ。これまでの観察からわかっている事だが、人間君の精神力で、そんな事が出来るはずはない。では、どうやって? 何が切っ掛けだ?」


 獣人の死体越しに、魔女は、この状況を興味深そうに分析していた。

 僕は腕を振って、獣人の死体を横にどかした。

 ちょっとした動作だったが、思いの外勢いがあり、死体は壁にぶつかってぐちゃぐちゃになった。


「おー、これは凄い。肉体の方も、想定していた以上の力だ。いいね、実にいいよ。改造の成果が十分に……いいや、十二分に発揮されているね。凄くいい」


 呟き続ける魔女を無視して、僕は台から下り、歩を進め、魔女の前に立った。


「それで? どうするのかな? 私を殺すのかい?」


 恐れなど微塵もない、何の感情もない、ただの質問。


「ああ、殺す」


 それに対して、僕は、右腕を、魔女の腹に突き込む事で、答えた。


「ごべっ」


 魔女は吐血したらしく、耳障りな音がガスマスクの中から聞こえた。


「だ、だよねー……まあ、仕方ない、か……けど、最後に一つだけ、いいかな?」


「……?」


 最後というそれに答えるべきかどうか。そんな義理があるのかどうか。

 悩んでいる間に、魔女は口を開いた。


「君をここまで強くしたもの。君の精神を支えているもの。それは、何だい?」


「アルザギールだ」


 僕は、即答した。


「……あ……あぁ……そう、か……なる、ほど……。素敵な答えを、ありが、とう……」


 途切れ途切れになる声。

 充満する濃い血の匂い。

 こいつは間も無く絶命する。

 感覚的に、それがわかった。

 それがわかった瞬間、僕は魔女の首筋に牙を突き立て、首元から血を啜っていた。

 これも本能による行動だった。

 死んでしまっては鮮度が落ちる。だから、死ぬ前に吸い切らないと。

 そういう事を心のどこかで思いつつ、僕は、じゅるじゅると、一心不乱に血を吸った。

 初めて飲んだ魔女の血は、アルザギールのそれとはまるで違って、臭くて、とても不味かった。

 でも、体に活力が満ちていくのを感じた。

 摂取した大量の血が、臓腑を駆け巡り、肉体を動かす力となっていく。

 ぎちぎち。

 ぎちぎち、と。

 今まで飢えていた肉体が、喜びの声を上げた。

 僕は自分が吸血鬼である事を、改めて実感した。


「はぁっ……はぁっ……ははは……」


 初めて人を……いや、獣人と魔女を殺したけど、罪悪感なんてなかった。同時に、これまでの恨みを晴らしたという満足感もまた、なかった。

 何の感情も湧かなかった。

 こいつらは僕を殺すつもりだった。だから、殺される前に僕が殺した。

 ただ、それだけだ。

 それの何が悪い?

 何も悪くない。

 正しい行いだ。当たり前の行いだ。

 アルザギールも、これは正しい行いだと言っていた。


「そうだ……アルザギールに……会わなくちゃ……」


 僕を殺そうとしていたやつらは、殺した。これで、急いでここから逃げなくともよくなった。これで、アルザギールの下へ行ける。

 僕は部屋の扉を開けた。

 外は、薄暗い廊下だった。

 壁は白。

 敷かれている絨毯は、今しがた啜った血の如く赤い。


「あぁ……」


 部屋の中とはまるっきり違う新鮮な空気を、胸いっぱいに吸い込んだ。


「アルザギール……」


 左右に伸びる廊下を交互に見て、鼻で呼吸すると、右側から、微かにアルザギールの華やかな香りがした。

 こっちだ……こっちにいる。

 アルザギールの存在を感じ取り、僕は右側に体を向けた。

 すると、不意に、何かが僕の胸を貫いていた。


「え?」


 視線を落とすと、細身の剣が胸から引き抜かれるところだった。

 心臓の辺りから、鮮血が迸り、床を濡らした……が、すぐに傷が塞がり、血は止まった。


「む? 浅かった……んじゃあないよなぁ。心臓だし。一瞬で再生したのか? ……ちっ、面倒なヤツだ」


 忌々しげに悪態を吐いたそいつは、一旦距離を取る為に背後に飛び、間合いを確保した。


「血の匂いがしたから急いで出張ってきたものの、あたしは別に、ここの警備を任されているわけじゃないんだがなぁ……ま、荒事はあたしの仕事なんでね。お前がどこの誰だかは知らんが、その血塗れの出で立ちは見るからに怪しい。とりあえず始末させてもらうぞ」


 黒い肌に、黒い髪。そして黒い服を着た女は、ついさっき僕の胸から抜いた、先端の尖っている細身の剣を構えた。


「……」


 殺される。とは思わなかった。

 むしろ、始末するというのなら、僕が逆にお前を始末してやる。と思った。

 剣を持っている相手に対しても、恐怖は無い。

 たかだか刺されて、貫かれるだけだ。

 僕はちょっとやそっとでは死なないのだから、わざとどこかで受けて、それから殺してやる。と、冷静に殺しの算段を立てた。

 一方で、黒ずくめの女は不思議そうな顔をした。


「引く気は無し。刀剣類に対する恐怖も無し。死への恐怖も無し。捨て身の覚悟……じゃあないな。お前はあたしを殺す気でいる。殺して、ここから出る気……でもないな。おかしなやつだ。何なんだ? お前は」


「ぼ、僕は……?」


 何なんだ? と聞かれると困る。

 僕は何なのだろうか?

 ちょっと前までは、普通の高校生……だった。

 人間、だった。

 けれど、今の僕は……。

 吸血鬼で……。

 それで……。


「……」


 なんとなく、両手を見てみると、血で真っ赤に染まっていた。

 手だけではなく、口元も血だらけで、乾いた血が肌に張り付く感触が、不快だった。

 どうして、こんな事になったのだろうか?

 あ、そうか。人を、いや、人じゃないな。人じゃないやつを殺したせいだ。

 でも、それと、僕が何なのか? という問いに関連性は無い。

 だったら……?

 困惑したまま、逆に問いかけた。


「僕は……何なんだ?」


 この問いに、女はほんの僅かにきょとんとした顔になったが、答えは即座に返ってきた。


「知らん」


 予想通りの答えだった。

 僕自身、僕が何なのかよくわからないというのに、この女が答えを知っているはずもない。

 ただ……。


「あぁ……そうだ……」

 

 ただ……今は、アルザギールの下に行かなければ、と思っている。

 アルザギールに会えば、きっと……。

 そう思うと、脚が、自然と前に出た。


「来るか? 殺し合いが望みなのか?」


 女が、僕を睨み付けた。


「僕は……」


 殺し合いが望みなのか?

 己に問いかけるが、わからない。きっと、そうじゃない……はずだ。

 でも、目の前にいるこの女は、今にも攻撃してきそうだ。

 攻撃してくるというのなら、殺すしかない。

 僕の行こうとする道を遮るヤツは、誰であろうと殺してやる。

 僕はだらりと腕を下げ、腰を落とし、やや前傾姿勢を取った。特に理由は無い。なんとなくこっちの方が動き易いと思っただけだ。

 考えている事は少ない。

 近付いて、殺す。

 それだけだ。

 それだけだが、それを実行しようとした僕の動きは、そこで止まった。

 なぜなら、


「ユーリ」


 女の背後から、アルザギールが現れたからだ。


「アルザギール様? どうしてこんなところに……って、なるほど。そういう事ですか。そうすると、こいつが……」


「ええ。ですから大丈夫ですよ、フォエニカル。彼と私は、友達ですから。……そうですよね? ユーリ」


 女との話しを終えて、アルザギールは微笑みながら、僕の方に歩いて来た。

 そして、呆然と立ち尽くしている僕の、血塗れの右手を掴み、自分の顔の前に持って行き、人差し指の先に舌を這わせた。


「ふふっ」


「――っ!?」


 暖かな唾液の感触が、指先から身体中に広がった。

 驚いた。けど、体は動かなかった。

 小さな女の子が僕の指先に舌を這わせているというその光景は、どこか背徳的であり、とても官能的だった。

 アルザギールは人差し指の先を舐めると、次にその隣の中指を舐め、薬指を舐め、小指を舐め、それから親指を舐め、指を舐め終えると、手の甲を舐めた。

 僕は舐められている間ずっと無言で、アルザギールの小さな唇から伸びている舌を眺めていた。

 舌が動く度に綺麗になっていく己の掌を見ていると、まるで彼女が、僕の罪を舐めとってくれているかのような気がした。


「あぁ……」


 彼女は手の甲から掌に舌を這わせ、血を全て舐めとると、舌を引いた。

 ねっとりとした、赤い唾液が糸を引き、僕達の足下に垂れた。


「ふぅ……殺したのですね。あの獣人と、魔女を」


「うん……殺したよ……」


「……そうですか。それは、良かったです」


 小さく呟くと、彼女は黒ずくめの女から白いハンカチを受け取り、口元を拭った。

 ハンカチに付着した口紅のような赤色は、どことなく大人びた雰囲気を感じさせた。


「ユーリ、これで、あなたは自由になりました」


 おもむろに、アルザギールは言った。


「自由……?」


「ええ。あなたは、あの部屋から出る事が出来たのです。あなたを縛るものは、無くなりました」


「部屋から……出られた……」


 僕は唾液と血に濡れた手に眼をやった。

 左手は血塗れで、右手だけ綺麗になっている、僕の手。


「……」


 体中の傷も、さっき貫かれた胸も再生し、傷跡すら残っていない。

 爪も歯も、尖っている。

 骨も、肉体も、とても硬くなった。

 こんな僕は……もう人間じゃない。

 怪物だ。

 吸血鬼だ。

 そうなってしまった僕は、どこに行けばいいのだろうか?

 自由になったのに。

 部屋から出られたのに。

 これから、どうすればいいのか、わからない。


「僕は……僕は……」

 

 何も考えられず、それ以上は、言葉が出て来なかった。

 その時、アルザギールは僕の、血に濡れた左手を握った。その小さな手で、精一杯の優しさで、包み込むように、握ってくれた。


「あなたがこれからどこに行きたいのか……それについては後程、落ち着いてから改めて考えませんか? とりあえずは、お風呂ですね。あなたは、血だらけですから」

 

 アルザギールは、クスクスと上品に笑った。


「……うん。うん」


 僕は両膝をついて、頷いて、泣いた。

 涙で歪んだ視界には、アルザギールの美しい微笑みだけが、映っていた。


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