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ふわふわモフモフの白い虎?は前足を踏ん張ってグルグル言って抗ってます。
イラつくわぁ………イライラ…………
ぶっちーーーーーーーーん!
デカニャンコは大人しく私にモフられろや!
ビカーーーーーーー!
????何か、顔からビーム出たわ?どうなってる?私の顔(笑)
グ………グル……ナーーーーーァン!
ぬ?鳴き声が変わった?
「さすがです!お嬢様、テイム成功です!」
「ちぇいこう………」
(成功……)
やったーやったーやったーまーーーーアワワワワ
やべーやべー(笑)引っかかるトコだったわ
「お嬢様、名前を付けたら完全支配となります。テイムした魔物の額に手を当てながら名前をつけます。さぁ!」
おぅふ……マジか…………
女は度胸じゃあ!ヤッタルワァ!
カッコイイ名前にしよう!雪のように綺麗な白虎だから雪の字は使いたい!
…………………………………昔読んだ小説に出てた雪羅にするか、カッコイイしな……………
額に手を当てて……
「ちぇちゅら!」
(雪羅!)
おっ?小さい魔法陣出ましたワァ!中心にこちらの文字でセツラと書いてあるわ(笑)
良かった、ちぇちゅらじゃなくて(笑)
「ガ……ァ……る……あ……るじ……」
????喋った????ゴニャーン的なヤツ?
「さすが、A級ともなると頭も良いのですね。」
ぬ?ベルよ…………まさか………
「あるじ……主さ…ま………主様!」
喋ったーーーーーー!しかも、きちんとだとぉ!
シット!賢いとか、シット!
しかもベルよ、知っとんたんかーい!
リアルではツッコミ入れないけどさぁ……
「主様、素晴らしい名前をありがとうございます。雪羅、只今この時より主様一筋に生きてゆく所存でございます。お側近くに侍る事お許し下さい。」
何処の武士だよ!しかも流暢に喋って!シット!だよ!
「あい………」
(はい………)
了承!コクリと頷き、やる事は決まってる………
雪羅に向かってダーーーーッシュ!バフーン!
モフモフ天国やぁーーーーー!
フローラルの香りがする!不思議!
ふわふわのモフモフやぁ!
雪羅、虎?なのに襟巻きみたいに首回りの毛が長い!ノルジャンみたいでイイ!気持ち良い!
「主様?な……何を?」
ハフゥ……タマラン……私は毛に埋もれたまま
「モヒュモヒュしてゆの……」
(モフモフしてるの……)
「左様で……主様、そろそろ解いて頂きたいのですが……」
「ん………かいちょ。」
(ん………解除。)
ヒュンヒュン唸りながらツタは木々の中に隠れてしまった。
だんだん主人公が残念になってゆく………