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まさかの…転生令嬢(笑)  作者: 竹本 芳生
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食堂に案内されると、母様と兄様が席についていた

「おはようごじゃいます、母しゃま兄しゃま」

(おはようございます、母様兄様)

心の中は残念感で満載だが、顔は満面の笑顔を浮かべる

「「おはよう、アンジェ」」

見事なシンクロありがとうございます

笑顔の母様と兄様、いつもの風景です

トコトコと自分の席に近づくと、エヴァンスがヒョイと持ち上げて座らせてくれる

この世界には子供用の椅子など無い

自力で何とかするには、ちと高さがあるから仕方ない


席につくと、次々と朝食が運ばれてくる

ハード系パンに薄い塩味の野菜スープ、焼いた野菜にスクランブルエッグ

………調味料は塩だけか?と思ったが脳内に(砂糖とハーブも少しだけどあるよ!)と聞こえた

…………気のせいか?…………

(気のせいじゃないよ!サポートのナビだよ!)

ナビ………マ・ジ・か………便利君キタァ(笑)

ま、とりあえず塩だけじゃないのが分かっただけでも良しとしよう

便利君の事は後回しだ

(また、後でね!)便利君は気遣いのできる良い子だった

「では、頂きましょう。」

母様の合図で朝食タイムが始まった

………野菜はちょっと薄味で、塩が無いと味気ない

卵はちょっとお高いやつみたいな、味がしっかりあるやつだ…昔ながらの卵って感じだ…

いや、前世は鶏小屋が有ったから買った事は少ないんだけどね…味違うんだよね

たぶんアレだ、野菜は畑が痩せてるんだろうな

で卵は放し飼いなんだろうな

黙々と食べながら、食生活の基本を考察する

調味料の事も、ちょっと調べてみよう

………水………飲みたい………

チラッと見ると、サッと水が注がれたグラスが差し出される

なんと言うか、メイド達の数が多く食堂には食堂用のメイドがいる

しかも担当が決まっているらしい、おかげで食事はスムーズだ

お腹いっぱい食べたら、カトラリーを置き合図を送る

それだけで食後の紅茶が運ばれてくる

一緒に砂糖とミルクも運ばれてきた

砂糖だわぁ、しかも結構あるわ

お金持ちって良いね

………などと、思ってたら凄い温かい笑顔の母様と兄様がいました

「今日は沢山食べましたね、アンジェ」

母様が素敵笑顔で話し掛けてきました、が沢山食べましたね?って…

え?今日はそんなに食べて………食べてた!

焼き野菜とスクランブルエッグ、いつもの倍近く食べてる!

食べ過ぎだよ、私!………いや、朝食だからセーフ!今から消費すればOKだよ!

だが、気を付けよう胃が拡張されるとマズいからね

「アンジェが頬を1杯にしてる姿は、とても可愛いかったな」

兄様がクスクス笑いながら、のたまいましたわよ

失礼です!とプゥと頬を膨らませると、今度は母様がクスクス笑います

食堂のメイド達まで、笑うのを堪えてるのが分かります

ちびっ子ボデーに引っ張られて、感情も若返ってます

でも良いんです、幸せだから!


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