プロローグ
誤字、脱字が目立つかもしれませんが大目に見て下さい
キーンコーンカーンコーン
「なぁ、達哉今日ボウリング行こうぜ」
メガネの縁が5センチはある凄いメガネをつけたこいつは竹林、俺と仲が悪いくせにここ数日しつこく遊びに誘って来る、こいつの考えてることなんてどうせ俺の好きな人と付き合ってるから見せつけようとしてるんだ
本当に性格が悪い
ここで行かなければ負けたみたいだから乗ってやる(まぁ、実際にこいつと好きな人を取り合って負けたんだけどな)
「いいぜ、行こう」
それから3人でボウリング場まで歩いて向った。
外は真冬らしい寒さで吐く息は白くなり、校庭の桜の木は葉を全て落としていた
校門をでてしばらくすると竹林が
「俺さ、最近彼女が出来たんだ」
知ってるよ、俺の好きな人だろ何十回も聞いた
「へ〜、誰なんだ?」
「知りたいか」
「おう知りたいな、もったえぶらずに教えてくれよ」
「それなら教えてやるよ…」
竹林は余所見をして歩いていたから前から歩いて来た人達に気がつかなかった
竹林は前から歩いて来たヤクザ風の男達とぶつかってしまった
「いてーな、どこ見て歩いてやがるんだ
そこの路地裏に行くぞ」
「兄ちゃん達ふざけんなよ」
「すぐ済むから、路地裏にいこか」
リーダー格と思われるスーツを着たスキンヘッドとその手下が怒鳴っている
絶対ちょとじゃないじゃないですかやだー
すげー怖いんだけど、竹林め、どうすんだよ
そうやって竹林に心の中で文句を言ってるうちに路地裏までやって来た
「おいコラてめーらぶつかってタダで済むと思うなよ」
スキンヘッドは睨みを利かせて怒鳴っている
「ぶつかったぐらいで怒鳴るなよ!」
お、竹林かっこいいぞもっと言ってやれ!
「お?なんだって?」
スキンヘッドが竹林の言葉に被せて怒鳴りながら胸ぐらを掴むと竹林の股から湯気がたち足元に黄色で異臭を放つ水溜まりが出来ていた
どうやら竹林はションベンを漏らしたみたいだ…ざーまーぁー美咲の前で恥かいてやがんのと思っていたら
「おいガキ!何笑ってんだよ」
つい笑ってしまったみたいだこっちに関わらないで欲しい、刺激しないように謝るか
「ごめんなさい」
「そんなことよりこのメガネかけてるやつちびってるぜ」
「まじじゃんダッセー」
「おい、よく見たらこの女可愛いじゃん」
「おい、お漏らしメガネ女置いて行ったら許してやるよ」
「俺たち優しい〜」
竹林名誉挽回のチャンスだぞ!さあチンピラどもをやっつけろ
しかし
「…分かりました」
小声で答えると、駆け足で竹林はUターンして裏路地から出て行った
えー帰っちゃうの?帰っちゃダメだろ⁉︎
「お友達は先に帰ったぞお前もさっさと帰れよ」
そう言いながらスキンヘッドは美咲の腕を引っ張って自分の方に引き寄せた
「あの、お金なら払うので彼女から手を離して貰えませんか?」
「それは出来ない相談だな」
「諦めて帰れ」
「金も置いて帰れ」
ハァ、仕方ないか。
「…お金です」
お金を受け取りにきたチンピラが手を伸ばして近ずいてくる、次の瞬間顔面にパンチを一発、バランスを崩した所を髪の毛を掴んで1発顔面にアッパー
そいつは鼻血を出して気絶した
続いて見張りのチンピラに飛び蹴り、気絶はしてないがすぐには立ち上がれないはずだ
そして最後に残った美咲の太ももを触っている不届きなスキンヘッドには側に置いてあったゴミ箱を踏み台にして顔面にドロップキックをお見舞いしてやった、ヤクザは吹っ飛んで壁に激突した
「おい、大丈夫か⁈歩けるか?早くここから 離れないと」
「うん。大丈夫」
美咲を急かしながら裏路地を出ようとすると
「この糞ガキが!ぶっ殺してやる」
この怒声とともに背中に何かがぶら下がっている感覚がして背中をみると背中にはナイフが刺さっていた。ナイフを刺したのは先ほどハイキックをしたスキンヘッドだった。
やべえ、意識がもうろうとしてきた
「美咲走って逃げろ!」
「うん。絶対に助けを呼んでくるから」
流石美咲は竹林と違って優しいな
そんな美咲のために1秒でも時間稼ぎをする為にスキンヘッドにタックルを仕掛けようとするも血を流しすぎたのか体に力が入らずスキンヘッドにいとも簡単に投げ飛ばされた
竹林もし死んだら呪い殺してやるからな、俺はそんな事を考えながら意識を失った
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