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帰るまでが任務です(仮)  作者: ねむり亀
第2章
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拠点掃除

勝山組でのテーブルマジック披露から4日後

幸一達6人は、今まで泊まっていた宿を引き払い、新居に移動した。


「ここが私たちの新し拠点になるのね。」

明美が中庭で家を見上げていた。

「なんか、私とサファイア姫で盛り上がっちゃいまして、皆さんの意見も聞かず勝手に決めちゃったようで

心苦しいのですが、明美さん気に入ってもらえますか?」

かめちゃんが明美の後ろから、声をかけると、

「別にいいわよ。結構いい屋敷じゃない。よくまぁ売れ残ってたもんね。」

「それは、多少の曰く付き物件だからね。おかげで買いたたけたし。」

幸一がニコニコ顔でいうと、

「ほんまに、あんさんには負けましたわ。これがこの屋敷の鍵一式と、こちらが家屋の権利書一式に

なっておます。確認してくださいな。」

と言って不動産屋が、家の鍵と書類を幸一に渡す。

幸一が鍵を受け取り、かめちゃんが書類を確認する。

「確かに確認しました。これで間違いありません。」

かめちゃんが確認終わると、不動屋さんもホッとした顔になり

「ほな、わてはこの辺で失礼します。また、なんぞありましたらお声かけをよろしゅうに。」

と言うと、頭を下げて帰っていった。幸一は改めてみんなの顔を見渡し

「さて、掃除しようか!」

「「「「「おぉ~!!!」」」」」

各々に箒に雑巾、バケツを手に持ち、全員による大掃除が始まった


隅々までほこりを払い、雑巾がけをして掃除が終わったのは、夕暮れ近い時だった。


「やっと終わったね。疲れたぁ」

と言ってさよりが、掃除したての畳の上で大の字で寝転がった。それを見て美由紀も

「男手はどこ行ってるの!」

と言って座り込む。

サファイヤも慣れぬ掃除作業で、疲れて声もなく座り込む。明美と幸一も疲れてはいたが

立っていた。かめちゃんは、夕飯の準備に竈との闘い(?)を挑んでいた。


しばらくすると、かめちゃんが両手で大きな皿を持ちながらみんなが休憩している大広間に現れた。

「簡単ですけど、夕飯ができました。」

と言って持ってきたのは、大きな皿に山のように乗せたおにぎりと、卵焼きに焼いたソーセージを

大きな座卓の上に置いた。

「あと、お茶と湯呑を持ってきますね。お箸いりますか?」

と言って見渡すと、各々が手でおにぎりをほおばっており、サファイヤでさえも手づかみでおにぎりを持って

口に運んだことを確認して、かめちゃんは箸はいりませんねと言って、台所に急須と人数分の湯飲みを取りに行った


 人心地着くと、どの部屋にだれがと言った話し合いが男子抜きに行われ(幸一は発言権を停止させられていた)

部屋割りが決まり、残っていた家具の割り当ても済ませ、模様替えも終わるころにはすっかり日も暮れて

夜の帳がおり、町には人の姿が消え、どこからか酔っ払った声が聞こえるのみとなった。

「それでは、船内からの物資移動を始めますね。」

かめちゃんが宣言すると、どこからともなく低いうなりに近い音が聞こえ、しばらくすると中庭に

搬送コンテナを吊り下げた大型のドローンが着陸して、コンテナを切り離すとまたどこかえと飛んでいく

これは、大阪湾沖に浮上した艦内(かめちゃん本体)から個人の荷物と、寝具(布団にベット)、

これからの生活には欠かせないグッズ(資金となる金、銀や調理器具、調味料など)を次々と荷揚げしていった。

運び込まれてくる荷物を、個人物は先ほど決めた部屋に入れ、共用の物は大広間、台所に分けて搬入

すべてが終わった時には、夏の太陽が東の空を明るくしていた。


「結局徹夜しちゃったね。」

眠たい目をこすりながら、明美が明るくなった空を見ながら、つぶやいた

「朝ごはんにします?それともお休みになりますか?お風呂も沸いてますよ。」

かめちゃんが声をかけると、さよりとサファイヤが

「お風呂に入って寝る。」「わたくしもそうさせていただきたいです。」

「お風呂は湯加減を確認してから浸かってくださいね。くれぐれも飛び込みはしないでくださいね。」

さよりとサファイヤは頷いてお風呂場へ向かう。その後ろ姿にかめちゃんが

「タオルとバスタオルは置いてますから。着替えを忘れずに持って行ってくださいね。」

と声をかけ、残ったメンバーにお茶とおにぎりを用意した

おにぎりを食べながら残った4人で打ち合わせ。幸一が

「かめちゃん。マキの量はどう?いける?」

「そうですね。2回ご飯を炊いて、お風呂を沸かした量から計算して、この屋敷のマキ小屋に残っていた量は、残り3日分かな?と思います。もう少し節約できるとは思いますが。」

「部屋の明かりも、もう少し何とかしたいですね。」

美由紀が昨夜の片付けの時に感じた、ろうそくや行燈の明るさでは、手元が暗くて困ったことを言うと

ガス灯か電灯が必要となるのだが、公共から引いてくるとまだ時代が早いかな?と、幸一が考える

「右側の蔵に、資金の保管蔵としておいたけど、結構な量運び込んだけど、大丈夫?

もしも泥棒が侵入して盗みに来るとか、私達ってこの時代の人間じゃないから、おかしなものを見つけられて、ばれないようにセキュリティーを高めなくてもいいの?あと左の蔵をどうする?」

と明美がお茶をすすりながら聞くと、かめちゃんが

「侵入犯には、私が対応しますから問題ないでしょうが、もしもってことがありますからね。

屋根瓦に光熱変換シートを掛けて発電させて、空いている左の蔵の床下に集電供給ユニットと

監視ユニットを設置しましょうか?そうすれば、蔵を覗かれても普通の蔵の中身ですし、電源の供給ができるので、監視カメラも設置できますし、各部屋への電力の供給ができるので明かりも解消できますよ。」

のちに、公共のインフラと接続するときにも違和感なく接続できるということなので、設置をお願いする。

「あとはトイレと水道かな?」

美由紀が言うと、かめちゃんが

「飲用可能な井戸が台所に有りますから、さほど苦労はしませんけど。」

「そうだね。でも、大阪に上下水道が完成するのはいつだったけ?」

「下水道はあるよ。豊臣秀吉さんの時代からあるし。まっ、川に流すだけだけどね。上水道はもうちょいかな?大阪でコレラが流行った後だから。」

そう、明冶42年にコレラが大阪に流行し、公衆衛生から上水道が急ピッチに進められ、上水道普及率全国1となる

「当面は私の方で、皆さんの衛生に関して責任を持ってあたります。」

「かめちゃん、お願いいたします。」

美由紀、明美、幸一がちょっと休むと言って部屋に引き揚げた後、かめちゃんは、用意していた菓子折を持ってご近所挨拶

町役の方々に挨拶を済ませて、屋敷の周りを掃除。マキの手配をし昼ごはんの買い物に出かけ、それが済むと左の倉の床下を開けて作業開始。

船から人手として二人(?)起動させて三人のかめちゃんで屋敷内の配線、Wifi、防犯カメラの設定をしていく

お昼過ぎに、全員が起きて来ると

「おうどんでよければ、すぐに用意できますよ。」

の、言葉で昼食はうどんに決まる。


「この後の予定は?」

美由紀が、食べ終わって寛いでいるメンバーに声をかけると

さよりを除き、部屋の片付けの続きをするとのこと。

「さよりはどうするの?」

「部屋の片付けは、もう終わったから、ちょっと勝山組まで行って来ようかなって、思っているけど。」

「どうして?」

「住所が決まったら、おいでって言っていたでしょ。そろそろ戸籍の事を片付けないとねぇ。」

せんべいをかじりながら答えると

「かめちゃん、一緒に行こう!」

「私ですか?」

「そうだよ。だってみんな片付けで忙しそうだし、かめちゃんなら3人居るから、1人はあたしと行って、

親分さんから、戸籍の取り方を覚えてもらうのと、あたしの護衛及びお目付け役でという事でどうかなぁ?」

と、さよりがかめちゃんに上目遣いで、頼んできた。

「仕方がないなぁ。かめちゃん、頼める?」

幸一が、かめちゃんに聞くと

「かまわないですよ。私もやくざ屋さんに興味有りましたから。」

「ありがとう!かめちゃん!!」

さよりはかめちゃんに抱き付いた。その姿を見たサファイアが

「あの、わたくしも付いて行ってもかまわないでしょうか?」



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