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帰るまでが任務です(仮)  作者: ねむり亀
第1章
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離脱?

 突然の、サファイヤ姫の発言で、幸一はどう対応して良いかわからなかった。

「えっと、お姫様。それはどうゆうことかな?」

「言葉通りの事です。」

何かを決意した顔を、幸一に見せるサファイヤ姫

「さよりさんの言う通り、今は戦いをしない条約が結ばれましたが、この先どうなるかわかりません。

この状態を停戦から休戦、出来れば終戦して国家の安定を図りたいんです。」

「それと、あなたがこの船に乗り込むのは、どうゆう関係があるのですか?」

「幸一様、わたくしは今まで、戦うことを恐れていたと気付いたのです!王族や貴族は、襟を正し

毅然とした態度で、国家、領地の繁栄をもたらし、富を国民に分け与える者と考えておりました。

この度の戦争は富に目のくらんだ一部の腐敗した貴族に商人が仕組んだものと思い、戦争道具である

軍隊を忌み嫌い、軍隊不要論信者となっていたようです。

 その為、軍隊が有るから戦争が起きるのであって、軍隊が無ければ、その軍事力に対抗しようとする

敵を作る事もなく、敵対勢力もやって来ない。つまり、戦争にならない。

 もし、何か無理難題を言ってくる他国が在ったとしても、話し合いにて和解し、武力を行使する事

もなくなり、争いの無い国際社会を築けば、国民が幸せになれると考えておりました。

でも、さよりさんは『人によって使用言語が違うから、その考えは当てはまらいよ』と申されました

初めは、なにをおっしゃっているのか、理解できませんでした。

さらに『じゃ、話し合いの結果、男性は乳飲み子から老人まで全て殺されて、残された女性は、

慰み者にされても、戦争が起きなかったからこの国は幸せだって、あなたは言える?』

そのようなもの、国民の幸せではありませんと言うと

『じゃ、最小限、敵対者が攻めてきたら、痛い目を合うよって言うぐらいの、力を備えないと

国民を守る事が出来ないよね』

 でも、国力として誇示する為の軍備は費用がかかるうえに、国民への負担も大きいのでと言うと、

『武力だけが国力とは違うよ。確かに武力もいるけど、お金に情報、技術、コミュニケーション力

による総合力が大事だよ』

と言われ、気づきました。我国には足りないものが多すぎると。特に情報収集力と、それに付随する

技術力、コミュニケーション力は他国に数段遅れていると言っても、過言ではないのではないか?

わたくしは、それらを早急に学び国家の繁栄に尽力を尽くしたい。

 しかし、それらを学ぶには、今回の戦争参加国では従来の考えの延長であり、新たな思考の一歩を

踏み出すには、これまでと全く違う考え方をしている国家に赴き、新しい環境の中で学習するのが

良いと思いました。

この船に乗り込み、出来れば幸一様の本国に赴き、学習をしたいと思っているのです」

サファイヤ姫の告白を聞き、頭を抱える面々。

「幸一、どうする?この御姫様何か、拗らしているぞ」

政治が幸一の耳もとでつぶやくと、

「さよりに感化されたのか?厄介な事に。」

とため息と共に、サファイヤ姫をみて

「姫様、その考えには一部賛同いたしますが、この艦に乗り我国へ赴くとなれば、姫様の国元は

姫様に対しどう思われるでしょうか?そもそもサファイヤ姫は、正統王位継承者ではありませんか?

この戦後最大にして重大な国難に対して、国元を離れると言うことは、国民を置いて逃げると思われる

のではないでしょうか?」

幸一の言葉にサファイヤ姫は、

「大丈夫です。まだ、わたくしは未成年でありますし、正統王位継承者と言っても第参位です。

第壱位の姉が成人しており、すでに母を助けて内政に長けておりますし、第弐位の兄は、武功に優れ

軍部を掌握しております。

なので王宮は、わたくしが幸一様の国元赴いても、国民感情を荒げること無く、国内は何ら混乱する

要因はありません。

それよりも、姉兄に対してわたくしが、新しい考え、技術をもたらす事により、よりよい国家運営が

出来るモノと思っております。」

きっぱりと言いきり、どうしてもこの船に乗り込もうと考えている。

ふと、明美が違和感を覚え

「ちょっと待って。サファイヤ姫のお兄さんが軍を掌握している?あれ?おかしいんじゃない?

正規軍に反旗を翻し、国軍から別れて革命軍を組織した奴がいなかった?いたよね!そいつのせいで

サナトリア王国って、内戦状態になりかけてたんじゃないの?それでも、サファイヤ姫のお兄さんが

軍を完全に掌握しているって言えるの?」

「えっと、それは、」

サファイヤ姫は、目を泳がしながら

「革命軍の首謀者は、兄です。」

と、困った顔をして言った。

「「「「「「ヱ"~~~」」」」」」」

「で、でも近衛艦隊以外、味方につけたのですから、軍を掌握していると、言えます!」

なんと!革命軍の首謀者が王族の皇位継承者第弐位だったとは、驚きを隠せない幸一達だった。

「確かに、軍を掌握していると言える?かなぁ?」

「どうなんだろうねぇ?」

「そんな些細な事より、わたくしをこの船に乗せて下さい!」

「いやいや、些細なことじゃないと思うけど?」

サファイア姫をじっと見ていたさよりが

「サファイヤちゃん。乗ってもいいけど、特別扱いしないけどいい?」

と、聞くとサファイア姫が即答で

「かまいません。」

「じゃ、いいよ。でも、単身で来て頂戴ね。」

と、ニコッとほほ笑む、さより

「おいおい、いいのか?俺たちじゃ、自国の偉いさんにも対応できないのに、他国の貴族どころか

王族の対応なんて出来っこないって。」

正がいうと、さよりが

「だから単身で来てねっていってるの。どうせ、あたしたちじゃ、お貴族様の正式な対応なんって

出来る訳ないでしょう?きっとあたし達って、サファイヤちゃんを、あたし達と同じ扱いしちゃうのが

目に見えてるじゃない?そんな行いをするあたしらを、許す側近や護衛騎士はいないだろうしね。

絶対にもめるもとになって、破綻するのが見えてるよ。だから、サファイヤちゃんは、お付きの人は

誰1人として連れてきちゃいけないよ。側近、文官、護衛騎士。誰一人も乗船を認めないからね。

それと、自分の事は自分でしてね。例えば当たり前だけど、着替えなんか手伝わないからね。

それと一番大事なんだけど、どのぐらいの期間いる気なの?」

少し引きつりながらも、サファイヤ姫はうなづくと

「わかりました。単身で参ります。期間は?と言われますと?」

「だってこの船、かめちゃんのまだ無い(・・・・)故郷に行って、私達の星に帰る航海なんだけど、

航海が終わったらどうするのかな?って思って」

航海が終われば、かめちゃんとも別れると思っている面々は、サファイヤ姫をこの航海だけのお客と

考えていたので、航海中以外の事は考えていなかった。

「この艦の航海期間は、あとどのくらいでしょうか?」

「かめちゃん、最短でどのくらいになるかな?」

「そうですね、もう無い(・・・・)故郷と思いますから、母星を見て黙祷するだけでなので、

現地滞在時間は当初の見積もりより、かなり減りますから、あと航海は18日間でしょうか?」

その期間を聞いて愕然となり

「それでは、短すぎます!もっと長く皆様から学びたいと思います!どうにかなりませんか?」

切実に訴えるサファイヤ姫

「せめて皆様の母星にて、2年から3年はご一緒させてください。それだけの期間でも、どこまで学習

できるかわかりませんが、いくらなんでも18日間なんて短すぎます」

考え込む面々だが、良い考えが浮かばなかったし、そもそも、このお姫様をどう対応したものかと考えていると

「出来るかどうかわからんが、うちらの学校に留学して見る?」

と、幸一が切り出した。

「幸一、出来るのか?そんな事?お姫様は、地球人じゃないんだぞ。」

拓哉の言葉にみんなが同意するが、さよりは

「それ!いい考えかも、宇宙校なら受け入れてもらえる可能性があるね。」

我が意を心得てると言った顔で、幸一はさよりの顔を見た。

「だろう?あそこは異星人の留学生がいるって言う噂もあるぐらいだしな。ただ、学校にどう言って、

認めさすかだけなんだけど」

「いいじゃん、サファイヤ姫に編入テストを受けてもらえれば、通れば問題ない事だし、こっちには

ハッキングの女王がいるしね!」

と明るくさよりの肩を叩き言った明美だが

「あたし、学校のセントラルシステムにハッキングかけるの嫌だよぉ。あそこめっちゃ強固だし、

自室にいたのに、どこから部屋に入ったかわからない黒服の人に、さりげなく後ろから肩を叩かれて、

お痛はやめようね。って言われるんだよ」

と、さよりが学校のシステムへのハッキングを強く拒否した。

「って、さより!やったのかよ!」

「昔ね、あれは怖かったようぉ。と言うことで、サファイヤ姫には実力で、我が校の編入テストを

受けて合格してください」

と言って、ペコっとお辞儀した。

みんなは一瞬、怖い物を見るような顔をしたが、気を取り直して、留学に必要な書類等の確認をして

航海に必要な物のリストをサファイヤ姫に渡した。

「わかりました。いつ出立されます?」

「そうだね、まだ、ゴタゴタが有るようだけど、引き留められて厄介事に巻き込まれるのも面倒だから、

12時間後に出るとしようか?」

と言う幸一の言葉で決まった。

「それまでに、サファイヤ姫は身の回りの物をまとめて、運び込んでね。着替えだけでいいから。

舞踏会とかは無いから、ドレス類はいらないよ。」

「12時間後と言うのは、どこの時間基準でしょうか?」

「地球時間だけど?どうして?」

「ただ、皆様の地球時間の1時間とサナトリア王国の1時間は同じものかと思いまして。」

どうゆうこと?と首をかしげると、どちらの星も自転1周を1日、1日を24で割った1が1時間としていた。

ただ、自転速度が地球とサナトリアでは違っているので、かめちゃん曰く、1時間と言う長さが

同じ長さではないという

「そうですね、地球時間とサナトリア王国の時間では1時間当たり15分の時差が有りますね。」

「そうか、サファイヤ姫の12時間じゃ、俺達がすでに出港している可能性が有ったか。」

その事に気づかず、そのまま置き去りにした方が良かったか?と幸一は考えたが、仕方ない

どうやって地球時間で、時間を計るかという問題で、地球の腕時計をしてもらえば、かさばらなくて

いいと言うことになったが、みんなの持っている腕時計では、サファイヤ姫が持つには、あまりにも

庶民すぎるというか似合わなすぎた。

その時、さよりが

「そうだ、かめちゃん。あたしが頼んでいた物って出来てる?」

「さよりさんの、あの時計ですか?出来てますよ。」

「持ってきて。」

しばらくして、かめちゃんが箱に入れて持ってきたのは、女性用の腕時計だった。

銀ともプラチナとも違う色合いの銀色をした、金属のケースで出来た薄型の時計で、文字盤には

細かな装飾が施されていて、時間の示す場所には、色とりどりな宝石があしらわれていた。

腕に巻くベルト部は、金属のメッシュで、光の加減で浮かび上がる複雑な文様が編み込んであり、

清楚で気品漂う逸品だった。


「なんか、高級そうな腕時計だなぁ。」

「何これ?なんでこんなに軽いの?チタン製?」

「金属のベルトなのに、肌触りがいいなぁこれ」

といって、腕時計を幸一や、明美らが触ってみて驚いている。

「もう、返してよ。」

「さより、なんでこんな腕時計を作ってもらったんだ?」

「ちょっとした検証実験用に作ってみただけだよぅ。」

「なんの検証?」

明美がさよりに、腕時計を返しながらたずねた。

「秘密、あたしにもまだ確証が無いんだよ。わかったらちゃんと言うから、心配しないで。

はい、これ、サファイヤちゃんにあげるね。これなら、王家の人が身に付けてても、なんら問題の

無い品質だと思うし、地球時間で動いてるこの時計で、短針が一周するまでに戻ってきてね。」

腕時計を受け取ったサファイヤは

「ありがとうございます。でも、こんな素晴らしい腕時計を頂いても、よろしいのでしょうか?」

「いいよいいよ、また作ってもらうから」

と、さよりが手をひらひらさせてると

「そう言うと思いまして、こちらにご用意しました」

と言って、かめちゃんが、もうひとつ同じデザインの腕時計を出してきた。さよりは

「気がきくねぇ、かめちゃん。」

と言ってさっそく腕に巻く

「かめちゃん、俺達のは?」

「すいません、この時計に使った材料があまりなかったので、2つしかできなかったんです。」

「まぁ、戦闘中に造らしたんでしょ?また機会が有ったら作ってね。私はダイバーウォッチの方が好きだから」

と明美がちゃっかり、時計の注文をしていた

「サファイヤちゃん、お揃いだよぅ」

と言って時計を見せるさより。それをまねてサファイヤも腕に付ける。ふたりで時間を確認しあってから

「じゃ、12時間後に」

「待ってるねぇ!!」

部屋を出て行く、サファイヤ姫。

それを見送り記者会見場に戻ると、記者達はすでに引き揚げており、かめちゃんが用意したであろう

テーブルセットに、3ヶ国の元首とその側近たちだけが残っており、お茶をしていた。

幸一がそのテーブルに近づき、

「会見は無事に終わりましたか?」

「なんとか無事に終わった。これから国の立て直しの為に、話し合っておったところじゃ。」

女王が幸一に着席を勧め、話だした。乗りのメンバーは別に用意されたテーブルに着きお茶をする事に

「しかし、幸一殿が会見に出ないものだから、記者達からは、困った質問が有ったが、こちらの

女性の対応でなんとかしのいだ。」

ローレン連邦国党首が、かめちゃんに向きそう応えると、バニーニ大統領が

「まったくだ。1番割を食ったのは我国だというのに、1番の加害者となってしまった。」

と、ぼやく言葉に対し

「我国には、強欲は身を滅ぼす と言った言葉が残っております。何事もほどほどで止めておけば

問題とならないと言った戒めですかね。」

ふん!と言ってお茶を飲み干す大統領

「さて、我々はこの宙域から間もなく離れる予定ですが、何かありますか?」

と、幸一が切り出すと

「妾の城にて、晩餐会を行うのだが、出席はしてくれないのか?」

「我々の国を挙げての、祝賀会を開く予定なので、出席してほしいのですが」

「我国との、今後の在り方についての、話し合いが持ちたいのだが」

三者三様の引き止めが入った。

「皆様、我々に過分なお言葉、ありがたきお言葉、ありがとうございます。しかし我が方としては、

ここに滞留していた時間で、かなりの当初スケジュールに遅れが出ており、早急に目的地に向かわば

なければならないのです。

誠に申し訳ございませんが半日ほど補給等の整備を終えましたら、目的地に向かう所存であります。

バニーニ国大統領様。サナトリア王国とローレン連邦国の2ヶ国は、我ら地球連邦国の一員として

認めておりますので、そこのところは重々ご承知のほどお願いいたします。」

と、幸一がバニーニ大統領に対して、睨みをきかしておいた。

「我国とて、すぐにどうこう出来るものではない。まずは国内経済の立て直しを図らねば。

追々、3カ国の繁栄を考えて行動するということを約束する。」

「よろしくお願いいたします。あと、サナトリア国マーガレット女王様、サファイヤ姫の事なのですが」

「うん?どうした?」

「我艦に乗船し、我母国に留学を希望されたのですが、いかがいたしましょうか?」

マーガレット女王は、大きなため息と共に、

「いまさら、妾が止めたところで、止まる娘ではない。幸一殿には、大層迷惑をかけると思うが、面倒を見ては

もらえぬだろうか?」

「やはり、女王様からのお言葉でも止まりませぬか。仕方が有りませんね。しばらく当方で預からさせて頂きます。

ただ、条件として、側近等の御付きの方々は乗船できませんが、かまわないでしょうか?。」

「かまわぬ。あれ(サファイヤ)が望んだ事だ。少し世間知らずのところがあるから、見聞を広めて考えを改めてくれると

ありがたい。幸一殿達は、迷惑をかけるであろうが、王族として責任ある行動をとるようにと、事づけてくれまいか。」

「わかりました。しっかりと伝えておきます。」

その話し合いを聞いて、ローレン連邦国とバニーニ国からも、特使を派遣したいのでその選出に時間を、

と言い寄られたが、出立時間の変更はしないと幸一が固持して両国を諦めさせた


 急ピッチで補給をしているタートルエクスプレスに、1隻の小型貨物船が横付けして、大型コンテナを

2つ搬入して、離れて行った。その後に別の大型貨物船が横付けして、物質の搬入をはじめたものだから、

傍目から見れば、通常の補給作業に見えたであろ行動。


唯一違っていたのは、コンテナのあて先が、さより個人宛の荷物だったことぐらいだった。


 補給と会談に追われた半日が過ぎ、この宙域から離脱する時間となった。


 宙域の離脱の時、マーガレット女王とサファイヤ姫は、王族の儀式である、『出立の儀』が行われ、

3ヵ国の艦隊が見守る中、タートルエクスプレス(かめちゃん)が静かに、宙域を離れて行った。

何回も、文章データーがすっ飛んで、嘆きまくった、ねむり亀です(^^;

やっとこさ、かめちゃんの生まれ故郷にむかえます

新たにメンバー参入となった、サファイヤちゃん。

おかしい?そんな予定は無かったのに。どうしてこうなった? 役割が決まらぬままメンバー増やしていい訳ないのに

とりあえず、がんばります


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