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帰るまでが任務です(仮)  作者: ねむり亀
第1章
24/144

和平工作中?

 少し時間が戻り、タートルエクスプレスの食堂


さよりが、サファイヤ姫の正論だが青臭い言葉を尽く撃破していたとき、さよりのノートPCが

「ただいま、帰りました。ただいま、帰りました。」

と音声が鳴った。

「ふふん♪種が実ったみたい。どれどれ?」

さよりが見たノートPCの画面には、金銀財宝を積んだ大八車の上で、日本一と書かれた扇子を開いた

少女が、舞を踊っていた

「ワァオ、大漁、大漁。さて、種類を分けていこうかな?」

さよりが、キーボードを触りだした。

それは、キーを打つというよりも演奏するがごとく、早く滑らかに


それを見ていたサファイヤ姫は、さよりの指が何十本もあるように見えた

声をかけるのも気が引けるぐらいのキータッチの速度だったが、意を決して

「さよりさん、何をなさっているのですか?種が実ったっとおっしゃいましたが、この戦争に関係が

あるのでしょうか?」


チラッと目線を上げたさよりが、

「もうちょっと待ってて。」

と言って、作業を続行

手持無沙汰になったサファイヤ姫は、空になったカップを見て、

「すいませんが、コーヒーのお代わりをもらえますか?」

「はぁ~い。ただいま。」

メイド服姿のかめちゃんが、コーヒーポットを持って、近づいてきた。

空になったカップにコーヒーを注ぎながら、

「お代わりのデザートは、いかがですか?」

と、サファイヤ姫にデザートのメニューを手渡した。

「そうねぇ。」

サファイヤ姫が見るデザートのメニューは、知っている物よりも、今まで見たことも食べたこともない

デザートが、数多く写真付きで掲載されていた。

「これだけあると、悩みますわね。」

サファイヤ姫がメニューを見て悩んでいると、さよりがエンターキーをバシ!っと打って

「これで終わり!かめちゃん!わらびもちと抹茶のセットで。わらび餅は、チープなタピオカ粉を

使ったものでお願い。きな粉は多めにね!」

ニコッとして注文した

「じゃ、スーパーの特売用わらび餅でいいの?」

「それで十分。」

さよりが、ピースサインをした。

「私も、それでお願いしますわ。」

と、サファイヤ姫も注文した

「えぇ!お姫様がこの注文ですか?」

かめちゃんが、不敬罪にならないか?と考えてしまったが

「私が、食べてはいけない理由があるとでも?」

「いえ、それはないのですが。」

「だったら、それを持ってきていただけるかしら。」

「かめちゃん、お姫様も食べたいってさ。持ってきてあげてよ。」

さよりがウインクして、注文を確定させた。

「いいですけど、本わらび粉100%で作った高級品もあるんですけどね。」

と言って、厨房へ帰っていった

「さよりさん、先ほどから何をなさっておられるんですか?この戦争を終わらすのに、為になるもの

なのですか?」

興味津々でサファイヤ姫が、さよりの顔を見つめた

「そうですよ。さよりさん。先ほどかなり大量のデータを受信されましたよね。どっからもって

きたんですか?」

かめちゃんも、どこからともなく椅子を持ってきて、3人分のわらび餅と抹茶のセット(かめちゃんの

分は本わらび粉100%の高級品)を、用意してテーブルについていた

「かめちゃんには、バレるよね。こんだけのデーター量は」

頭を掻きながら、さよりが照れ笑いをしていた。

「あぁちゃんに渡したPCに入れていた、『分捕り君3号』がデータを持って帰ってきたんだよ。

外からの防御は固かったけど、中から攻めたら脆かったね。根こそぎデーターを漁って来ちゃった。」

そう言ってノートPCの画面を、二人に見せた。

サファイヤ姫は、そのデータを見ても、何が何だかわからなかったが、かめちゃんは

「なんですか!このデータベース!ちょっと、私にリンクさせてスクロールさせてください。」

と言って、さよりが分けたデータベースを自分に取り込んで、

「暗号に拠点、資金の流れに通信方法、協力者の名簿に緊急時の脱出ルートまで、その他に色々細々

したデーターがありますけど、これで誰が裏で暗躍していたかはっきりしますね。」

かめちゃんは、自らの記憶領域で取り込んだデータを、精査し始めた。

「そんなにすごい情報が、入っているんですか!」

サファイヤ姫は、見てもわからない数字や言葉がそんなにすごいとは、信じられなかったが、これで

祖国が良い方に向かうなら、活用してもらいたいと思って、さよりを見ると、一つ一つのわらび餅を、

きな粉まみれにして、嬉しそうに食べている姿が目に入った。

「なにしているのですか!」

「うん?おいしくわらび餅を食べているんだけど?なにか?」

妻楊枝にわらび餅を突き刺して、頬張っているさより。その姿を見て

「ほかにすることがあるでしょう!せっかく、重要な情報が入手出来たのですから!」

なんか、苛立って叫んでしまうサファイヤ姫。


さよりは、小首をかしげて

「そうだ!」

と言って、ノートPCに向かい出した。しばらくして、画面に映った物を見て、ニヤニヤしてから

「お二人さん、いつの間にそんな仲だったの?そんなにしっかり抱き合って。ふ~ん付き合ってたんだ」

としゃべりだした。

画面には、しっかりと抱き合った、二人の姿が映し出されていた。

片方は、大型の砲を肩に担いだ重武装スペーススーツ。もう片方は、背中に大型の空間機動ユニットを

背負ったスペーススーツ。

さよりの言葉が届いたのか、急に離れる2人。

「なっなに?さより!なんで通信を入れるの!隠密行動って言ったでしょ!」

「そ、そうだ。さより!抱き合ってたのは、電波を出さずヘルメット越に会話するためで、」

返事が、かなり慌てたような声が二人分重なって帰ってきた

「いいじゃない。お似合いよ。ひゅ~ひゅ~」

と、さよりがはやすと、

「さより、後で覚えてなさいよぉ」

怒気と殺気が籠った明美の声で返信してきた。さよりが、慌てて

「で、冗談はこのぐらいにして、分捕り君3号がいい仕事をしたので、私の用事は済んだんだけど、

艦内に入れていないってことは、かめちゃんの用事がまだ済んでいないってことね。」

と、話を強引に変えた。

「そうよ、隔壁があるけど、これを開けちゃったら中の物もダメになるでしょ。だから、他から入れる

ところがないか、調べに行こうと思っていたんだけど、このノートPCを置いていけなくて、

悩んでたんだ。用事が済んだのなら、このPCを持って移動してもいいよね」

「いいよ。ちゃんと持って帰ってきてね。」

「了解。で、さよりどっかから入れるところないか?」

拓哉と聞かれたさよりは、

「そうねぇ。ちょっとだけ待って。入手したデータからマップにして送るから。」

と言って、さよりは通信を切ってしまった。

「マップが確かこの辺に・・・・・あったあった。これをスーツ内のナビデータにインストールしてっと」

「さよりさん?何しているのですか?」

サファイヤ姫は、さよりが何をしているのか、よくわからなくて画面を見ながら聞いてみた

「う~んとねぇ。入手したデーターで今から、あっちの艦隊の食糧を少しもらっちゃおうってことで、現場にいる2人を誘導するために、ナビに登録したところ。さてと、あの二人のいる船はもうダメね。

先ほどの攻撃で、食糧庫にエネルギー弾が直撃で、消し炭しかないと思うから、どの船が良いかな?

おっ!この船なら、まだ一杯食料が残っている。この船までのルートと、艦内のルート。それ送信。」

さよりは、2人に食料が十分に残っている船までのルートと船内のマップを送信した。

「さよりさん?その船、敵さんが結構残っていますけど、そこに拓哉さんと明美さんを侵入させて

大丈夫ですか?」

かめちゃんが、さよりからもらったデータを精査して、今送ったデータで気づいた点を言った

しばらく、何かを考えていたさよりだが、

「大丈夫だと思うよ。あの二人なら。」

「本当ですか?」

「知らんけど」

といって、横を向いてろくに鳴らない口笛を吹いていた


再度通信して

「二人のスーツに、艦内配置図を送ったよ。それで食糧庫まで、頑張ってたどり着いてください」

ニコっと笑顔を見せるさより。

「さより、一応聞いておくけど、無線封鎖してたのをやめたってことは、もう大丈夫なんだろうな?」

拓哉から質問を受けたさよりだが

「なにが?」

「あちらさんに、感ずかれたりはしないってことだ。」

「それなら大丈夫。もう10隻まとめて乗っ取りが終わっちゃてるから。まだあちらは、乗っ取られた

ことには気づかれていないけどね」

うれしそうに、話すさより。

「相変わらず、仕事が速いね。」

「ありがとうね。」にっこりと笑うさより

「そうそう、その船は、食料はもう残ってないから、ナビを立ち上げて。それで一番食料が残っている

船に案内するから。」

「そうなの?」

「二人がいるところに、食糧庫があったんだけど、砲撃で吹き飛んだみたいだから、探しても

消し炭しか出てこないと思うよ。」

「それじゃ、仕方ないねぇ。案内をよろしく!」

「案内任された! あ、そうそう、艦内に入ってもそのスーツを脱がないでね。」

「わかった、わかった。いつ空気が抜けるかわかんないもんな。」

「う~ん、そうじゃなくて、どうもこの艦隊自動化が進んでいて、乗組員の数が異様に少ないんだ。」

「それがどうしたの?」

「いや~、今から案内する食糧庫は、現時点で唯一大量に食料が残っていた所なんだけど、」

「残ってたんだ。」

「それで?」

「この宙域を脱出するためか、この艦隊の乗組員の半分が乗り込んでいる船なんで、艦内でドンパチが

始まったら、困るかなって?えへっ」

と言って、さよりは舌を出して、ほほ笑んだ

しばらく、無音が続くと、ため息のようなものが聞こえ

「とっとと、もらえるものをもらって、帰りましょう」

「そうするか」

といった諦めに近い言葉が聞こえて通信が切れた。


「うん。これでかめちゃんのお願いも聞き遂げられるでしょう。よかったね、かめちゃん!」

「何と言ったらいいんでしょうか?」

「あの二人がかわいそうに思えます」

かめちゃんとサファイヤ姫は、、今から死地に向かう二人に、祈りをささげた

「なにしんみりしてんの?あの二人なら、けろっとして帰ってくるって!大丈夫!大丈夫?」

「なんで、最後は疑問形なんですか!」

「あははははは」

「笑い事じゃないですよ!」

「いいじゃん、あの二人だもん!でさぁ~、この情報を元に、私が考えたんだけどね。」

さよりは、PCの画面をスクロールさせながら、

「こんな終戦を迎えたら、どっちも納得するしかないんじゃない?」

と言って、画面のある点を示した。

それを見たサファイヤ姫は、

「それって!」絶句した

かめちゃんは、

「そんなことして、後をどうするんですか!」

「えぇ?どうもしないよぉ。復興のお金は用意できるし、物資も調達が簡単でしょ?

ちょっと、関係する3ヵ国が泣いてもらえば、私達はそれを見届けて、あと腐れなくこの星系から

旅立てるじゃない。」

ニコニコ顔でさよりが説明を始めた。

その説明を聞いて、サファイヤ姫は、

「そんなことが、本当にできるのですか?」

と疑い、かめちゃんは

「悪魔から、上前を撥ねて懐に入れるようなものですね。」

と、しみじみつぶやいた

「できるよ。もう仕込みは済んだし、後は手順通りに、進んで行ってもらえれば、あら不思議!

この宙域での戦争が終わり、みんな仲良く暮らし始めたとさ。」

と言ったさよりの顔は、満面の笑顔だった

「と言う訳で、かめちゃん、このプランを5つ作ったんだけど、どれがいいかな?」

と言って、和平への工程図を5つ示した

「さよりさん。今仕込みが済んだって言いました?」

「言ったけど?なに?かめちゃん。」

「もう、第3国に侵入したんですか?いつの間に?」

「このデータを受け取ってすぐにだけど?ダメだった?」

と上目遣いにかめちゃんを見るさより

「この人の頭ん中ってどうなってるの?仕事早すぎ!私でもこんなに早くは無理ですよ!」

天井を仰ぐかめちゃん

「そう?普通だけどなぁ、私」

わらび餅を頬張り、抹茶をすするさより

話についていけなくて、困った顔をするサファイヤ姫

そこへ

「おっ!女子会中?一緒に食事してもいいかな?」

と言って、正がオムライスを載せたお盆とともに、近づいてきた

「みんな、忙しいのはわかるけど、艦橋に俺一人留守番させるって、どうよ?美由紀が来なかったら、

食事もできなかったぞ。」

と言って、同じテーブルについて、食事を始めた正にかめちゃんが

「いい所に来ました!正さん!さよりさんってどうゆう人なんですか!」

「あぁん。さよりがどうゆう人かって?」

正は、スプーンを動かしながら聞いた

「ただの魔術師ハッカーとしては、限度が超えてます!」

「そうですよ!私には、考えるのは私の仕事じゃないって言ったのに、こんな途方もない計画を

企画してるんですよ!」

と言って、かめちゃんとサファイヤ姫が、正に詰め寄ってきた。

タブレットに表示している、その計画をチラッと見て

「さよりらしいじゃなの?こいつに情報を集めさせて計算させたら、こんなもんでしょ。

量子コンピュータに勝てる速さの頭脳の持ち主なんだから。」

かめちゃんとサファイヤ姫は、その言葉を聞いて、しばし絶句

「それ、どうゆうことですか?」

恐る恐る、かめちゃんが正に、今の言葉の意味を聞いた

オムライスを食べながら、さよりに向い、

「だって、世界初の量子コンピュータに計算力で勝ったんだぞ。その時の科学者や技術者さん達は、

泣き崩れてたんだから。だからこいつ学校では、タキオン粒子で動く頭脳って呼ばれてたんだぜ。

時間と空間を超えて処理する能力を持っているって言われて、情報を与えておけば、問題が出る前に

解決してしまうって、有名だったもんなぁ」

そう言う正を、ニコニコ顔で見つめて、美味しそうにわらび餅を食べる、さよりだった

「それでついたあだ名が、神使もしくは、羅刹だったもんな」


 貴賓室では、かめちゃんが軽食を積んだワゴンを押して

「簡単ですけど、ここに軽食を用意しました。お手すきの方から、お持ちになってください。」

と声をかけて、ワゴンを固定すると、中から2つ弁当箱を持ち出して、サナトリア王国の女王と

ローレン連邦国の元首に、持って行った。

「こちら、お食事をお持ちしました。お召しになってください。」

「すまない。ちょうど、小腹が空いてきたところだった。戴くとしよう。」

「妾も、戴くとするかのう。」

2人そろって、松花堂弁当を手に取った

ふたを開けて、その彩に思わずため息の出る、二人

「説明しますと、こちらの八寸は、海老あられ揚げ、大葉百合根うに焼き、お刺身は、天然の明石鯛 

大間の本マグロの中トロ、炊合せは、南瓜と小豆の炊合せ 天麩羅は烏賊と鱚、こちらの汁物は、

ハマグリの潮汁 ご飯は筍ご飯になっております」

かめちゃんが、説明をして

「お口に合うとよろしいのですが。」


「いやいや、これほど美しい配膳を見たことがありません。」

「妾もじゃ、して、どうやって戴けばよいのじゃ?」

しばし、弁当を眺めていた二人だが、困ったようにかめちゃんに声をかけた

「これは、手で直接食べるものなのかえ」

御膳には箸が添えられていたが、かめちゃんは、2人が箸を使えないどころか、見たこともない人物だ

というのを思い出し

「申し訳ありません。こちらのフォークで。」

と言って、銀のフォークを差し出した。

女王は、それを受け取り

「忘れておったのかの?では戴くとしようかのう」

と言って同じように食べている政史の方を見て、添えられていた箸を見つけると

「この料理は、あの者が食べているように、この細い2本の棒を使って食べるものじゃったか?」

「誠に、すいません。御二人が日本人ではないことを忘れておりました。」

「いや、かまいません。我々も初めて見る料理なのですから、食べるしきたりと言うものがあるの

でしょう。しかし、器用に2本の棒で食べれますね。」

元首も政史の食べ方を見て、感心している


2人が半分ほど食べたのを見て、かめちゃんは、

「そのお弁当のあと、デザートでもいかがですか?」

と言って、二人にしか見えないように、タブレットの画面を示した

画面を見た二人は、そこに書かれている内容を読んで、声を上げそうになったが、さすがは要人

顔色一つ変えずに、

「ほぉ~。なかなか、美味しそうな内容じゃのう。」

「まさしく、最後まで考えられておられる。」

画面を見せながら、かめちゃんは、

「いかがいたしましょうか?」

「ふむぅ。そこまでしていただけるのなら、こちらもそれなりの代金を払わねばなりませんなぁ。」

「して、そちらはどのコースにいたすのじゃ?妾は、五つあるコースの中ならば、3番目のコースが

バランスが取れておると思うのじゃが?」

「そうですなぁ。確かに3番目のコースは捨てがたいですが、4番目のコースはどうでしょう?」

「4番目のコースは、後味が悪そうじゃのう。」

「確かに、ある意味賭けですからね。」

しばし、メニューを見て考え込む二人

「おぬしの、おすすめはどれじゃ?」

女王が、かめちゃんにたずねた。

「私でしたら、1番と言いたいところですが、これはくど過ぎると思うんです。ここまでしなくても、2番のコースならば、最後まで、美味しくいただけるのではないでしょうか?ただ、御二人には、高い

お代を頂かねばなりませんが。」

かめちゃんは、二人の顔を見て、

「後々のことをお考えになれば、ベストとは言えませんが、ベターなんじゃないですか?」

そこへ

「なに、二人でコソコソしておられるのですか?」

と、サンドウィッチの入った箱を持った、ワーク将軍が同じテーブルに座った。

「どうこの事態を収めるか、良い考えが浮かびましたか?」

2人が食べている物を見て、かめちゃんに

「あちらとは、かなり出す料理の差があるように思うが?」

サンドウィッチを見たかめちゃんは、

「会議室のは、作業しながら食べれる物と言うリクエストでしたから、サンドウィッチと飲み物に

したのですが?」

「まぁ良い。これもなかなか簡単に食べれて美味いので、今度戦闘食に提案する予定だからな。

で、どうなりましたか?」

サンドウィッチをかじりながら、状況を確認するように二人の顔を見比べるように、見るワーク将軍。

「ワーク将軍も、デザートはどうですか?今、御二人に決めていただこうとしたのですが、なかなか

決めかねているようで、私は、2番のコースがおすすめなのですが、元首は、4番だと言い女王様は

3番と言って、意見が割れちゃいまして。」

と言って、タブレットを見せるかめちゃん。

「デザートだと!何言っているんだ!」

ワーク将軍は、声を苛立たせた

「今の状況がわかっておられるのか!御二人とも!お互いの祖国の存亡がかかっている大事な場面

ですぞ!」

今にも、テーブルをひっくり返しそうな形相で、吠えるワーク将軍に向かって元首が手をあげ

「まぁ、まぁ。ワーク将軍。落ち着きたまえ。貴殿も仮にも革命軍のトップであろう。そんなに大声を

出しては、下の者が付いてこなくなるぞ。まずは、このメニューを見て、貴殿ならばどのコースを

選ぶか、お聞かせ願おう。」

と言って、タブレットの画面を見せた

「こんなもの・・・・ヴッ、これは!」

画面に書かれている内容を読んで、目を見開き指さして何かまだ叫ぼうとするワーク将軍を

「声が大きいですぞ。そんなに食べたい物が有りましたかな?」

やんわり、止めた元首。ワーク将軍は自制心を動員して

「本当に、こんなことができるのか?」

と、かめちゃんに聞くが、ニコっとほほ笑んで

「できない物は、メニューに載せません。ただ今回のは一品物なので、皆様でどれか一つしか

お選びになれませんが?」

と、切り返した


三人は、相談のうえ

「では、お薦めの2番のコースを頂こう。」

「承知いたしました」

と言って、かめちゃんはタブレットの2番のメニューをタッチした。

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