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帰るまでが任務です(仮)  作者: ねむり亀
第1章
23/144

和平へ・・・・・・・?

 タートルエクスプレス号の会議室では、ローレン連邦国とサナトリア王国の事務方の

次官、局長クラスが、まだわだかまりが両国ともにあるものの、現に所属不明の艦隊が

目の前にいる以上、戦争を続ける意義が見つからなくなり、とりあえず過去の交戦記録

から、矛盾点を洗い出し戦闘を行う必要性のないことを証明し、停戦条約の作成に向けて

検討会から始まって、この戦争の終結に向けての合意内容を詰める作業を開始した。

 国民にどう説明するかとか、賠償問題など、この会議室内では決めきれないことも多く

あるので、それらに関しては、後日会合を開くとして、ここで決めれるものは大筋合意の

できるものを順に、ガイドラインを作ることで意思統一ができたので、作業が開始された。


そのため、会議室は端末に書類が散乱している状態になってしまっている


 「かめちゃん、軽食の用意を頼むわ」

幸一は、疲れた声でかめちゃんに、声をかけた


 幸一達は、終戦後のガイドラインの作成に係わるつもりはなかったのだが、両国から

機密データーの流出先を聞かれ、不正アクセスしたことを認めたうえで、謝罪を兼ねて

手伝うことを了承した。


「はい、何を持ってきましょうか?」

散らかりまくった机を見て、

「置くとこないし、汚れたら困るけど、サンドウィッチと珈琲をお願い」

「かめちゃん、私にも持ってきて」

美由紀も書類の整理をしながら、声をかけた

「わかりました。サナトリア王国とローレン連邦国の方々も必要ですね。

あっちの壁際に、テーブルを用意して、立食形式でつまめるものを用意しますね。」

と言って、かめちゃんが会議室から出ていく。


 騒がしい会議室と打って変わって静かな、それでいて緊迫の空気に包まれているのは、

艦内にある貴賓室


 ここでは、サナトリア王国の王妃とローレン連邦国の元首が今後の両国の行方についての

首脳会議が行われていた。

ここでのオブザーバーとして政史が席について、両国の意見のすり合わせに精神をすり

減らしていた。

 終戦に至る主だったことは、会議室の方で決まっていくのだが、首脳会議の場では

高官クラスが意見を交わしていて、今後の国益にどう有利になるようにするかの駆け引きが

行われていた。


 この戦争はお互いに仕掛けられた戦争だったことは、大筋認めることができたが、

最大の問題として、国民に対しての戦争責任と賠償問題が横たわっていた。

負傷兵に対する補償、戦死者に対する補償、戦争で失った施設の補償、さらに残された

遺族に対しての補償問題に戦争孤児に対する補償。


 これらの問題は、普通は戦勝国が戦負国に請求するものだが、この戦争においては

どちらも戦勝国ではなく、被害者であり加害者のため相手国に請求がしにくい問題をはらんでいた。

 ましてや、第三者に騙されて戦争が長引いていた、ということが国民に知れ渡ると、

現政権は戦争責任を問われ、一瞬にして崩壊するであろうことが予想される。

 すでに、サナトリア王国では、革命軍が台頭してきて、王族に対し攻撃を加えた事例が

あることで、国民と政府の間で内戦状態になりかねない状態でもあった。

 いかにして国民に対して適切な説明を行い、国が分裂しないようにして、国民に対して

巨額な補償金をどう賄うかが、論点になりつつあった。


 「戦争は、始めるよりも終わらせる方が数倍難しいって、誰かが言ってたよなぁ。

すごくわかる気がする。」

 政史は、両国の高官が頭を突き合わせて、国民に対しての説明責任に、どう対応するか

討論している姿を見て、ため息にも似た言葉をつぶやくしかなかった。

 王妃も元首も難しい顔をして、腕を組んだまま先ほどから一言も発していない。


 お互いに、この不毛な戦争が終わることは喜ばしいことなのだが、その説明が第三者に

騙されてましたでは、国民が納得するわけがないことを重々わかっていた。

 これからの道筋として、停戦合意して改めて数年後に、終戦宣言をして両国の和平条約

調印となる道筋でいいのだが、その事を隠したままでは、今回の戦争を仕掛けてきた組織

が暴露して、国民の不信感や不満を煽り内乱を引き起こされかねない。

 だが、公開に踏み切ったとしても、国民からの戦争責任の追及は厳しいものになるであろう。

それにその組織が便乗したら、これも内乱の火種になることになる。


 その組織は、国家間の戦争がなくなれば内乱による、需要を見つけることと思われる。

 そうなれば、両国とも内乱になり収拾がつかなくなることは、火を見るよりも明らか。

 一番いいのは、裏で暗躍していた組織を両国の共同作戦で、一網打尽に捕まえ壊滅させて、その組織より賠償金等を請求できればいいのだが、現時点では、目の前に手掛かりとなる艦隊がいるのだが、逃がしはしないが、接触もできない状態にあるということ。

 下手に近づけば、よくて自沈、最悪周りを巻き込んでの暴走自爆が予想されるため、

根気よく説得していくか、それ以外の方法を考えるか?選べる手はそう多くはなかった。

 この情報は、公開するにせよ秘匿にするにせよ、内乱になる可能性が高く、終戦が一概に

良いとは言えない状況になっていることに気づき、頭の痛い問題になってしまった。


 政史は、気分を変えようと内線電話で

「かめちゃん、なんか、食べるものか飲むもの持ってきて。」

と、疲れた口調で頼んだ

「政史さんのところもですか?わかりました。そちらには会議室よりもましな物を持っていきますね。」


 艦内で会議でドタバタしているさなか、全くその空気とは一線を画している場所があった。

それは艦内食堂。さよりが一人の少女と食事をしていたのである

 さよりが食べているのは、スフレのパンケーキ(3段重ね)にメープルシロップを

かけ、生クリームのホイップクリーム乗せ。飲み物はセイロン茶葉で入れたチャイ

 さよりの向かいに座っている少女の前には、あまおうを使ったイチゴショートケーキとコーヒー


 少女が一口、ショートケーキを口に入れるたびに、とろけるような顔になり、その顔を

さよりが見るたび、取り繕うように澄ました顔にするのだが、ケーキの誘惑に徐々に

負けつつあった。


 「さよりさん、確かに美味しいケーキですが、これごときで私を篭絡できると

思いにならないでくださいね」

食べるごとに、緩んでしまう顔を必死に取り繕いながら、さよりに対して、強く出ようとする少女。

だが、さよりは全く気にせず

「篭絡?そんなことは、考えてないよぉ。ただ、一人で食事しても美味しくないから、

誘っただけだもん」

にへらっと笑みを返す

「そっ、それならいよろしいです。」

「でも、お姫様って大変だねぇ。歩いてたら、うっかり誘拐されちゃうなんてねぇ」

「そのことは、思い出したくないです!」

顔を真っ赤にして、うつむくようにケーキを見つめる少女。

「でも、本当なんでしょ?宮廷庭園を歩いてたら、ウサギが近寄ってきて、かわいいから

近づいたら逃げられて、追っかけたら自分が捕まって眠らされて、今に至ると」

俯く少女の顔を、さよりが下からのぞきこむと、拗ねたように

「なんか、私を馬鹿にしてません?」

と言って、横を向く

「ううん。してないよ。呆れてるだけだから。いくら私でも、そんなドジな捕まり方は

しないよぉ。」

と言って、一口に切ったパンケーキを、ぱくっと口に入れて美味しそうに食べるさより。

「仕方ないじゃないですか!」

恥ずかしさを隠すようにショートケーキを一口食べて、幸せそうな顔をする少女こと、

サファイヤ姫


 サファイヤ姫は、不審艦騒動が起きる少し前に覚醒して、少し食事がしたいというので、

かめちゃんに付き添われ食堂で食事をしていたところに、不審艦攻略に飽きて、気分転換を

理由にデザートを食べに食堂へ来たさよりが、サファイヤ姫を見つけて、同席して

甘いものを食べようと誘った結果、甘いお菓子に釣られて、自己紹介をしつつ、これまでの

経緯の話をしているうちに、サファイヤ姫が誘拐された時の話が出て、今に至ってるのであった。


「ま、無事に救出されたからよかったじゃない。」

「それもそうですね。あのまま殺されてたり、辱めを受けてたかもしれないと思うと、

幸運だったと思うしかないですわね。」

肩を自分で抱いて、少し震え、周りを見て安堵の顔をした。

「そうよね、でも、どこまで幸運かはわかんないけどね。」

生クリームの付いたフォークを、舐めながらつぶやいた

「どうゆう意味ですか?」

さよりの言い方に、疑問を感じたサファイヤ姫。

それに気付かないのか、言葉をつづけるさより


「今おたくの国が戦争してるじゃない?」

「そうですけど」

「今、この船にあなたのお母さんと、その側近さん達も乗り込んでいるし、敵国?の

ローレン連邦国の元首も、側近や高官を連れて乗っているんだ。」

それを聞き、サファイヤ姫は大きく目を見開き

「えっ!何をしているのですか!まるで、密会のような会合を持って。まっまさか、

お母様は噂通り敵国に情報を流しているのですか!」

バシッ、サファイヤ姫の脳天に遠慮なく思いっきりチョップをした、さより。

「痛いです。」

涙目のサファイヤ姫。

「そんな噂、信じてるの?」

さよりも、痛かったとつぶやきながら手を擦っている


「信じたくはないです。でも今国民の一部にはそう言う噂を信じて、革命を起こそうと

している一派がいるのも確かなことです。」

「いや、もう武力蜂起をしちゃってるけど?」

「えっ!本当ですか!! でも、国を離れたこの宙域で、敵国と会合をしていることが

公になれば、さらに噂を信じていない国民までもが、噂は本当だと思ってしまい、王族から

離れてしまうでしょう。革命軍は、さらに国民の支持が高まり勢いを増し、王族に刃を

向けてくるでしょう。そうなると国は、分裂して内戦状態になってしまい、敵国に

いいように侵略されてしまいます。その事だけは防がないと、わが祖国が滅びてしまいます。」

真剣な顔をして、さよりに訴えるように語るサファイヤ姫。

「ふ~んドジっ娘のわりに考えてるんだ。」

しっかりと目を見ながら応える、さより。

「ドジっ娘?」

「大丈夫だよ。今は両国の首脳を、この船に集めて内乱を起こさないように、和平に向けての

終戦協定をどうするかを考えている途中だから。そこに、革命軍の偉いさんもいるからね」

さよりは、会議室に居るであろう、ワーク将軍の顔を思い出した。


「終戦?和平!本当ですか!それが本当なら、こんなうれしいことはありません!!

すぐにでも終戦合意をして和平協議しましょう!」

うれしそうに目を輝かせるサファイヤ姫。それを見て、さよりが

「そうは、うまくいかないんだ。これがねぇ」

と言って、チャイを口に運ぶ

「なぜですか?終戦さえしてしまえば、国も国民も喜ばしいことじゃないですか!」

「う~ん。確かにそうなんだけど、困ったことが起こっちゃってねぇ」

チャイの入った茶器を、手の中でゆすりながら、遠くを見つめる目になるさより。


「なにが妨げになっているのですか?相手国ですか?革命軍ですか?」

「そうじゃないんだ。この戦争今終わると、勝者も敗者もない終わり方するんだよねぇ。」

「いいじゃないですか。これ以上不毛な戦いを終わるんですから。引き分けで、

その方が両国にとってわだかまりが無くて」

「そうはいかないんだよねぇ。」

「なぜですか?」

意味が解らないと言った感じで、さよりを見る。


「引き分けだと痛み分けだから、戦後処理の名目で戦後賠償を求める相手がいない訳じゃない。

でも、どちらも自分たちは、負けてないと思っている。じゃ、賠償金を請求してもいいだろうって考えるよね。」

「そうですね。」

「でも、引き分けだともらえない。じゃ、どうなるか?」

「確かに、不満が残ります。」

一度うつむいてから、顔を上げ

「でも、やっと不毛な戦争が終わるんですよ!明日に向かって国が一つになればきっと・・」

「無理!」

即座にさよりは、サファイヤ姫の言葉をさえぎり、指をサファイヤ姫の顔に指して

「あなたは、戦争で子供を殺された親御さんたちに、戦争が終わってよかったね。

引き分けだから何の保証も出来ないけど、国の為にこれからもがんばって!って言える?

 親を殺された子供に、お父さん達は死んじゃってあなた達の所に帰ってこないけど、

これから国が復興するから、一緒に未来に向かって頑張ろう!

と言って子供たちが喜ぶとでも思ってる?だいたい、その子供達の日々の生活どうするの?

子供だから、生活基盤がないんだよ?明日のことなんて関係ないでしょ?

それより、今日食べれて、生き抜くことを保証してくれでしょ?」


「でも、でも、戦争が終われば」

サファイヤ姫は、それでも戦争が終わる事に希望があると思い、言葉を探すが

さよりが

「そう、戦争が終わればもう、不毛な殺し合いをしなくても済む、おしゃれな服を着て、

美味しものを食べて、恋人と語り合う幸せな日々が来る。」

と言って、にっこりと微笑む

「そうですよ!その事はきっと国民も」

その微笑みに、我が意を得た顔で乗り出しかかった体を、さよりは軽くいなし

「わかってくれる? 本当にそう思っているなら、今の国民の現状をもう少し知りなさいね。」

さよりは、少し哀れな顔をして

「私は、あなたの国を視察したわけじゃないけど、あなたの国と、相手国のあらゆる

データーを見たの。あなたの国ってひどい状態よ。食糧難で、国民がやっと食べていける

ぐらいしか、食べ物が行き渡ってない。それは相手国も同じなの。」

「えっ!」

初めて聞いた国の状態だった


「驚いた?お姫様だから知らされてなかったのかな?今ねお互い、ぎりぎりな所まで来ているの。

今終戦を迎えないと共倒れなの。わかる?」

「そんなに酷いんですか?」

「酷いわねぇ。一部の高官は企業との癒着や賄賂で腐敗して来ているし、工場では熟練の人が

いなくて、工場の生産効率も落ちてきている。農作物の生産も、兵役に働き手を取られて

生産量は、がた落ち。市民生活は街がスラム化して、戦争孤児の増加が治安の悪化を

招いてるし、一旦軍隊を解散させて、国力のために稼働させないと、どちらも倒れるところ

まで来ているんだけど、」

「じゃまさに、今すぐに戦争を辞めて、全軍隊を解散させて、人々を町や農村に返して・・」

「そんな事をしてもいいの?」

さよりは、サファイヤ姫に問いかけるように、聞いた

「軍隊が有るから、戦争が起きるのであって、無くてもいいじゃないですか!」

「でも、軍隊を解散させると、その間の国防をどうするの?」

「いいじゃないですか!両国の軍隊が解散したら、ローレン連邦国は侵攻してこないんだから、

戦争は起こらないし、人々は幸せに暮らせます」

「本当にそう思うの?なにも侵攻してくる相手国は、今の敵国とは限らないでしょ?

第三国が来たらどうすんの?今より酷い仕打ちを受けるかもしれないよぉ。」

 そう言ってさよりは、パンケーキを一口頬張る。

「そんなことは、・・・」

「起こらないと思っている?侵攻してくる相手を止められないで、食料はすべて取られ、

街は焼き払われ、国民すべてが奴隷扱いされ、まったくの自由を奪われても?」

「そんな事をする国は、・・」

「無いって言いきれる?歴史を振り返ってみれば、いくらでも過去に事例はあると思うけど?」

しばらく悔しそうな目をしてから、紡いだ

「軍隊は防衛隊レベルにして、後は国力の為に人材を活用して」

サファイヤ姫の言葉をさえぎって、

「それと国を立て直すのに、お金がいるでしょ?そのお金どっからもってくるの?

田畑が実りの時期を迎えるまでの、当面の食料を買うのにもお金がいるし、日常品の

生産をする材料を買うのにも、お金がいる。戦争に勝てば、補償金を相手国から分捕って、

食料も材料も分捕って国を立て直し、国民が栄えるけど、反対に分捕られた国は、復興に

時間が果てしなくかかる。それによる国民の不満がたまり、また戦争が始まる

ってことになりかねないのよねぇ。」

「でも、今回の戦争は引き分けなんでしょ?相手国から取り上げることにはならないんでしょ?」


良い所に気がついたねぇ、と言いつつ

「うん、そうだね。じゃ、どこから代わりの食糧や材料、人材に資金をもってくるの?」

ニヤッと笑うさより。


「それは、国債を発行して、それで得られたお金で必需品を購入して、国民に分配して、

産業の立て直しを図り、国力を蓄えていく」

「なかなか、いいところをついているけど、問題はその国債、誰がどのぐらい買うの?」

「国民が買って・・・・」

「それは無理でしょう?国民は貧しく結構重税で苦しんでいるから、そんな国債を

大量に買う余裕なんてないわよ?」

「じゃ、他国に買ってもらって・・」

「倒産しそうな国の国債を、大量に買ってくれるお人よしの国って、そんなにいるかなぁ~」

パンケーキの刺さったフォークを持ちあげ、口に運ぶさより。


「じゃ、他国に当面の援助をお願いして、復興したら返済をすることにして」

フォークを横に振りながら

「現在のあなたの国の借金、結構な金額だよ。4か国ぐらいから資金や物資を借りて、

この戦争をしているから。その返済に、現在の国家予算の30%も使ってるし、もしここで

戦争に負けました。もしくは引き分けだったので賠償金は当てにできませんっていうことに

なったら、即金で全額返せって言われて、国が亡ぶかも?」

さよりの理屈に、反論できなくて、ほとんど涙目になりながら

「じゃ、どうしたらいいんですか!」


「それを今、この船の貴賓室で両国の偉いさん達が頭をひねって、考えているところ。

私の友達も借り出されて四苦八苦してるようなんだよねぇ。」

と言って、さよりはチャイを美味しそうに一口飲んだ

その姿に、無性に苛立ちを覚えたサファイヤ姫は、

「あなたは、何をしているんですか!ここで!!お菓子をつまんで遊んでるんですか!」

立ち上がって、さよりを怒鳴りつけた。

その声を聴いても、さよりはどこ吹く風、皿に残っていたパンケーキの残りを口に頬張り、

「ふ~ぅ、美味しかった。お姫様も少しは冷静になろうよぉ。今焦ってるのはわかるけどねぇ。」

「焦ってなんかいません!ただあなたの態度が、何かイライラしてくるんです!」

椅子に座り直し、コーヒーを一口飲むサファイヤ姫。

その姿を見ながら、ニヤニヤして

「私は、今することがないだけなの。だいたい、私は考えることが苦手だもん。だから、

種を蒔いてもらって、目が出るのを待っている状態なの、今は。」

「種を蒔いて目が出るのを待つ? どうゆうことですか」

不思議そうにさよりを見つめる、サファイヤ姫。

「あは、私の担当は、全ての情報を集めること。情報を集めるためなら、使えるものはすべて

投入するの。そのための仕込みはもうしたから、後は情報が来るのを待つだけ。」

と言って、さよりはサファイヤ姫にウインクをした。




 不審艦隊に取り付いた明美と拓哉は、1隻の駆逐艦の外壁にいた。

 理由は、その駆逐艦の装甲が砲撃で穴が開いていたので、そこから艦内に侵入を図るためだった。


二人は抱き合ってヘルメットを密着させていた


「ここから、入るよ」

「了解。」


電波を発信せずに、宇宙空間で会話をするためには、ヘルメットを密着させて、声の振動をダイレクトに相手に伝えるしかなかったからである。


 侵入した艦内は、高温のエネルギーが翻弄した跡がはっきり残っていて、どこも焼けただれていた。


「こんなところに、使える配線なんてあるのかねぇ。」

「もうちょっと奥に行きましょう。あの、通路を閉鎖しているような扉のそばなら、なんかあるんじゃない?」

明美が、比較的焼けただれが少ない箇所にある、扉らしきものを指さして進んでいく。


たどり着いたのは、緊急閉鎖用隔壁だったらしく、通路らしき物を封鎖している隔壁だった。

 隔壁に取り付いた二人は、周りを調べた。


 その結果、隔壁のそばに隔壁を開ける為の物か、タッチキーを発見。

タッチキーを押して見ると、反応があった。

二人は、注意深くそれを壁から剥がすと、裏でケーブルがコネクターで繋がっていた。


 ニンマリ笑みを浮かべる二人。


 明美は、さよりに渡されたノート型パソコンを取り出すと起動させた。

拓哉は、そのノート型パソコンに、かめちゃんから手渡れていたケーブル変換コネクタを

ノート型パソコンのUSB端子に接続させると、タッチキーから外したケーブルを

そのコネクタの片方の口に差し込んだ。


 ノートパソコンが起動を終え、明美は画面にある、さよりが言っていた、

『分捕り君3号』と書かれたアイコンをクリック


 画面に、唐草模様の風呂敷を担いだ、少女のキャラクターが表れ


『行ってきます!』


といったメッセージが表れ消えた。


「これだけ?」

「あっさりしたものね。さよりらしいけど。」

「で、これからどうする?」

「かめちゃんの頼みごとを、遂行するわよ」

「ってことは、居住区域に潜入しないといけないか。」

「食堂がこの穴の開いたところにあったら、簡単だったんだけどねぇ」

二人は、破壊された空間を見渡して、

「どっから、入る?」

「ここの隔壁が開けば簡単だけど、そのためには、このタッチキーでパスワードを

打ち込まないといけないよね。」

「でもそのタッチキーは、使えないぞ。今ケーブルが、ノーパソに繋がってるから

パスワードが解っていても、入力ができないからな。」

「困ったわねぇ。何とかならないかしら」

明美は、砲撃で出来た空間を見渡した。


「一回外に出て、エアーロックがある扉を探す?」

「確かに、この隔壁を開けても、真空に晒してしまっちゃ、食品がだめだろうな。」

「でも、このPCをこのまま置きっぱなしにできないしなぁ」

「困ったわねぇ」

二人が、抱き合ったまま考えていると、


「お二人さん、いつの間にそんな仲だったの?そんなにしっかり抱き合って。

ふ~ん 付き合ってたんだ」


 突然スペーススーツのヘルメット内の通信機に流れる、さよりの声。

その声で慌てて離れる明美と拓哉


「なっなに?さより!なんで通信を入れるの!無線封鎖で隠密行動って言ったでしょ!」

「そ、そうだ。さより!それに、俺たちが抱き合ってたのは、電波を出さずヘルメット越に

会話するためで、」

二人は大声で、さよりに弁明したが、

「いいじゃない。お似合いよ。ひゅ~ひゅ~」

とはやされた。真っ赤になった明美が、

「さより、後で覚えてなさいよぉ」

怒気を込めて返信すると、慌てたようにさよりが、

「あはっ、で、冗談はこのぐらいにして、分捕り君3号がいい仕事をしたので、私の用事は

済んだんだけど、瓦礫のそばに居て艦内に入れていないってことは、かめちゃんの用事が

まだ済んでいないってことね。」

「(どこで見てるんだか?)そうよ、隔壁があるけど、これを開けちゃったら中の物も

ダメになるでしょ。だから、他から入れるところがないか、調べに行こうと思っていたんだけど、

このノートPCを置いていけなくて、悩んでたんだ。さよりの用事が済んだのなら、

このPCを持って移動してもいいよね」

明美は、ケーブルを外しにかかると、さよりから、

「いいよ。ちゃんと持って帰ってきてね。」

「了解。で、さよりどっかから入れるところないか?」

拓哉がさよりに侵入できそうなところがないかと尋ねると、

「そうねぇ。ちょっとだけ待って。入手したデータからマップにして送るから。」

と言って、さよりは通信を切ってしまった。


 拓哉は、スーツのレーザ光通信システムを立ち上げて、明美に呼びかけた。

「明美、とりあえずレーザー光通信なら指向性が強く盗聴できないはずだから、これで話そう」

「確かに、抱き合って顔を見つめて話すのは、あとで何を言われるか。でも、通信大丈夫?」

「大丈夫だろう。さよりが無線でこっちを呼びかけて来たぐらいだ。もう内部は把握したんだろう。」


 しばらくして、「ピポ!」っという音がヘルメットの中でして、さよりからの通信が

映像付きで再びつながった

「二人のスーツに、艦内配置図を送ったよ。それで食糧庫まで、頑張ってたどり着いてください」

ニコっと笑顔を見せるさより。

「さより、一応聞いておくけど、無線封鎖してたのをやめたってことは、もう大丈夫なんだろうな?」

「なにが?」

小首をかしげて、聞き返すさより

「あちらさんに、感ずかれたりはしないってことだ。」

はいはい、と言って

「それなら大丈夫。もう10隻まとめて乗っ取りが終わっちゃてるから。しかもまだあちらは、

乗っ取られたことには気づかれていないけどね」

うれしそうに、話すさより。

「相変わらず、仕事が速いね。」

「ありがとうね。」

にっこりと笑うさより

「そうそう、その船の食料は、もう残ってないから、移動してね。誘導ナビを立ち上げて。

それで一番食料が残っている船に案内するから。」

「そうなの?」

周りを見渡す二人

「二人がいるところに、食堂があったんだけど、砲撃で吹き飛んだみたいだから、

探しても消し炭しか出てこないと思うよ。」

「それじゃ、仕方ないねぇ。案内をよろしく!」

「案内任された! あ、そうそう、次に艦内に入ってもそのスーツを脱がないでね。」

ちょっと視線をはずして伝える

「わかった、わかった。いつ空気が抜けるかわかんないもんな。」

「う~ん、そうじゃなくて、どうもこの艦隊、かなり自動化が進んでいて、乗組員の数が

異様に少ないんだよぉ。」

「それがどうしたの?」

「いや~、今から案内する食糧庫は、現時点で唯一大量に食料が残っていた所なんだけど、」

「残ってるんだ。」

「それで?」

「この宙域を脱出するためか、この艦隊の乗組員の半分が乗り込んでいる船なんで、

艦内でドンパチが始まったら、困るかなって?えへっ」

と言って、さよりは舌を出して、ほほ笑んだ


 しばらく、明美と拓哉は顔を見つめあって、どっちからともなくため息をつくと、


「とっとと、もらえるものをもらって、帰りましょう」

「そうするか」

と言って、破壊口から上昇して、艦の外壁に出た


ヘルメットの内側に、3D矢印が表示されて、ナビゲーションが開始された




 不審艦の駆逐艦の艦橋にて


「司令官、光学観測も、これ以上は限界がありますね」

「そうだな。今のところわかったのは、未確認国の大型艦の全長と全高、全幅、主砲らしき2連装の砲が全部で前方に6基 後方に4基 対空砲火基は多数ってところか」

「艦内部の情報とか、どこにある国かの情報が欲しいですけど、」

「あの砲の射程距離も知りたいところですが、」

「発砲させたら、この艦が轟沈してましたじゃ、洒落ならんぞ。」

情報参謀に作戦参謀が映像を見て、攻略方法を考えていた。

「なんとかならんのか?」

司令官は、電子作戦参謀に声をかけた

「いま、解析をかけていますが、侵入ルートが見つかりません。プログラム言語が

違うのでしょうが、侵入すら出来ないのは、初めてです。」

電子作戦参謀は、頭を振って侵入方法はないか?と再度走査を始めた。

「向こうから、侵入を許してしまわないようにな」

「それは大丈夫です。こちらから出した電波以外は、受信しないようにしてますので。

先ほどから向こうからも、走査する探査波が来てますが、全てシャットアウトしています。」

「我慢比べか。」

「そうですね、こちらが、先に侵入するか?相手が侵入するか?お互い攻防していますから、」

「こちらが負けることはないだろうな」

「任してください。久しぶりに遣り甲斐のある相手に当って、気合が入っていますんで」

「でも、タイムリミットはあと4時間だ。機関が修理出来次第、全力で離脱する。

その時は万が一のことを考えて、全データを消去、ハードの破壊を行う。」

「そうなると、我々は生きてこの宙域を脱出できるかどうかわかりませんね。」

「でも、消去前に集めた全データを、本部へ暗号圧縮送信する。」

「了解。」


しばし、艦橋に静寂が訪れる


その時、オペレータの1人が、エアーロック解除の信号が点滅しているのを見て

「うん?誰か外から帰ってきたのか?」

「どうした?」

「いや、別の艦にいたのが帰ってきたのかな?っと思ってな」

「誰も外には出ていないぞ。全員収納された筈だ。」

「ということは?」

オペレーターが、非常ボタンを押すのと同時に、館内放送を入れた

「艦内に侵入者!侵入経路はD-3ブロックのエアーロックから侵入!総員白兵装備にて、

現場に急行せよ!繰り返す艦内に侵入者有り!総員白兵装備にて、現場に急行せよ!」


艦内に鳴り響く警報音に、警告ランプ


「あちゃ、もう見つかったみたい」

「だろうなぁ。どう聞いても子守唄には聞こえない、この警報音だもんなぁ」

「とりあえず、食糧庫に向かって走るよ!」

「了解!」

明美と、拓哉は、駆逐艦内に潜入をしたのだが、エアーロックを使った瞬間から鳴り響く警報音に

辟易しながら、今のところ敵兵とは遭遇をしていなかった。

狭い艦内だが、さよりの送ってきた艦内配置図は、通路だけでなくパイプスペース、

エアーダクト以外にも、隔壁の隙間、通路と床の隙間など、あらゆる空間を表示して、

そこに二人をナビにて誘導して、敵兵をやり過ごして、徐々に食糧庫に近づいて行った。


「あの扉の向こうが、食糧庫ね」

「そういうこったねぇ」

「で、どうしよう?」


 二人は、食糧庫の扉まであと、5mと言うところまできて、立往生をしてしまった。

理由は、


⦅そこにいるのはわかっている!無駄な抵抗はやめて、おとなしく投降しろ!⦆


二人がいるのは通路の窪みで、その通路の前後を、銃器で武装した30人の兵が固めていた。

「何言っているのか、わかんないけど、大体想像はできるわね。」

その布陣を、窪みから少し出したミラー越しに見て、明美がため息をついた。

「どうせ、投降しろとか言ってるんだろう」

「ここまで、銃撃戦が起きなかっただけ、奇跡よね。」

二人は、顔を見つめ合って

「ここから、生きて帰るにはあの兵隊さん達を蹴散らして、いただくものをいただいて逃げないと。」


手持ちの銃器の安全装置を解除


「それじゃ、一発」

「おっぱじめますか!」


通路に飛び出して


「「It is a show time!!!!!」」


明美のフルアーマースーツの最大火器、肩に担いだ60mmレーザー砲が火を噴いた。

大口径の為、エネルギーチャージがかかりすぎるので連射には不向きだが、戦車ぐらいの

装甲なら簡単に貫通してしまう威力で、初弾で楯を持った敵兵を瞬殺するには、

過剰威力でもってこいの砲であった。

現に直弾をくらって、耐弾楯は、溶解しそれを持っていた人物も、消し飛んでしまっていた。

発射されたエネルギー弾は、そのまま後ろの食料庫の扉を破壊、その開口部に向け明美が

12mm連装対空パルスレーザーを零距離射撃にして乱射しながら、ダッシュ。

残っていた守備兵をハチの巣にして行った。

 拓哉は、9mmレーザーパルスマシンガンをフルオートにて連射、後方の敵兵に牽制をかけた。


 艦内白兵戦にいきなりの、大口径砲にて攻撃を受けた方としては、たまったものではない。

普通に用意した銃器は、艦内での白兵戦を想定しての銃器で殺傷能力はあるが、艦内を破壊できるほどのパワーのある銃器ではなかった。

 しかし相手は屋外で使うような高出力砲で、艦内で使用する銃器ではなかった。

その為、明美が放った初弾は、陣営の真ん中で炸裂し、守備隊としていた兵5名を一瞬の内に

消し炭にしてしまい、ついでに後ろにあった食料庫の扉をも粉砕させてしまった。

その後、人に向かって対空機銃を零距離射撃で攻撃してきたため、体制を整えるまでに

食料庫前の陣営は全滅

また、拓哉のマシンガンも敵の防弾ジャケットを、軽々貫いて血飛沫を上げていた。


「一時退避!損害を知らせろ!」

「食糧庫前に陣営を張っていた部隊は、ほぼ壊滅です!敵は食糧庫に入り込み、中に有ったラック等でバリケードを作り、防戦体制に」

「馬鹿め!そんなところに逃げ込んだところで、袋の鼠だ。艦外に逃げられんぞ。」


 食糧庫は、艦の中央内部にあり、出入り口は扉一つでその扉を破壊して逃げ込んだら、逃げ道のない行き止まりに入ったものと同じことだった。

しかし、元々この場所を目指していた二人は、

「なんとか、食糧庫に入り込めたね。」

「とりあえず、その辺の缶詰みたいな物と、奥にある冷蔵されている何かを持って帰ればいいかな?」

と言って、拓哉は用意してきた大きな袋を持って、棚にあるものを片っ端から

袋の中に入れていく。

「ちゃっちゃとしちゃってね。私が睨みを利かせてても、そのうち総攻撃してくると思うから。」

と、明美が近づこうとする敵兵に、12mm連装対空パルスレーザーを零距離射撃で

ぶっぱなしながら、拓哉に声をかける。



 「軍曹!あいつら、めちゃくちゃです。あんな、重火器で重武装して撃つ相手に対して、

どう戦えばいいんですか」

艦内白兵戦を無視した重火器を前面に、立て籠もる相手に対して、効果的な反撃の

糸口がつかめなかった。

「撃ちたいなら、撃たせろ!そのうちエネルギーが切れる。その時があいつらのおしまいの時だ。」

「しかし、これ以上撃たれたら、隔壁を破壊されかねません。」

「しかし、厄介なところに逃げ込みましたね。」

「まったくだ。」


 実は、この食糧庫逃げ場がないが、攻める方法も1つしかない。扉をくぐって中に入るしかないのだが、そこにバリケードを作られ、近づくと重火器から浴びせられる

エネルギー弾に被害者が続出

さらに、流れ弾が内部から艦の船殻や装甲に傷をつけ、エアー漏れを起こしたため、

隔壁を下し、遠巻きで逃げられないように周囲を固めて、エネルギー切れで投降するのを

待つしかない作戦になっていた。

「しかし、補給がなくて、いつまでここに籠城する気なんですかね。あいつらは。」

「そもそも、どこの国の部隊だ?」

「地球連合とかいう国の部隊なのか?」


いろいろな考えが錯綜しているとき、食糧庫では


「とりあえず、一通りの物は詰め込んだぞ。」

一見、プラスチックコンテナのような容器が20個転がっていた。

どれも、食料品が満載に詰め込まれていた

「それじゃ、帰りましょうか」


 無造作に、明美は隔壁に向かって手投げ弾を投げつけた。


手投げ弾は、隔壁に当ると大音響とともに爆発をした。

その様子をモニター越しに見ていた者でさえ、目に不調を訴えるほどの閃光を放ち、

何が起きたかを一瞬把握ができなかった。


 閉じ込めるために降ろしていた隔壁がへし曲げられて、そこから大量のエアーが抜けていく。


 鳴り響く警報音、


 さらに、緊急隔壁が下ろされ、エアーの流出は止まったが、その間に艦内に侵入した

二人の姿がなかった。


 駆逐艦の艦橋では、侵入者が起こした爆発で、艦に深刻なダメージが発生したことで、ダメージコントロールが追いついていかなかった。


「なんてことをしてくれる!」

司令官は、悪態を付くしかなかった。侵入者の残した爆薬のせいで、動力炉が緊急停止を

起こしてしまい、再稼働が絶望的になってしまったのである。

「今更、別の艦で離脱はできん。もう一隻に全員を移乗させるか。」

「司令官!敵艦発砲!」

「なに!」

突然、敵の大型戦闘艦の主砲の一基が発砲

「脱出艦に当りました!」

「なんだと!」

移乗を考えていた、僚艦に命中した敵弾は、艦を貫通していった。

貫通されたところは、推進機関部で修理は不可能になってしまった

「もはや、これまでか。各担当は、データーの消去、および機器の破壊を行え。」

「了解しました」

各担当が、機器のデータ消去作業を行い、最後に火薬にて爆破。痕跡が留めないほど破壊

「当艦隊は契約に基づき、自爆する。各員長い間、ご苦労だった。さらば。」

司令官は、自爆スイッチを押した


ながくなってしまった(^^;

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