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帰るまでが任務です(仮)  作者: ねむり亀
第1章
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めざめ

大きな地殻の揺れを感じ

自立支援型重巡洋艦 タートルエクスプレスは、永い眠りから目覚めた


「だいぶん時が経ったようですね。」

艦内時間を示す時計が銀河帝歴10862年をさしていた


「私がこの惑星に辿り着いたまでの記憶はありますが、

それからはサブシステムが修復してくれたようですね。」


艦の外は地殻ではなく、ドックの様に成形されていて、

修復に必要な部材等が整理して片付けてあった

これは、自己修復機器が、修復しやすいように周りの環境を整えたからであった


「しかし、1万年ってどうよ!寝過ぎでしょう!これじゃ、本国に帰っても

乗員の懐かしい顔を見る事も出来ないじゃない。子孫に会いに行ってもなぁ

そもそも、人類の歴史で1万年もの繁栄が続いた国家ってあったのでしょうか?

なんで、こうなったのだろう?」


艦AIは、理論回路で問題点を確認するため、システムの総合チェックを開始した


艦外修復率100% 艦内修復率100% 補修資材搭載率100% 

エネルギー充填率100% 予備補修資材備蓄率230%


「どこも完璧に仕上がっているね。予備が多いけど まっ、いいか」


メインシステム再起動条件 搭乗員最低人数7名確保後


「げっ!この設定だ!ということは、この1万年の間に誰も

ここに来なかったから、私が目覚めることがなかったということですけど、

目覚めたということは誰が搭乗員登録をしたんでしょうか?」


艦AIが各ブロックの光学センサーを確認させて、確認

そこに映ったのは、ドック内を歩く7人の男女の姿

まだ若い、成人に達してないと思われる


この侵入した男女は、近くの高校の実地サバイバルクラブの仲間だった

近頃あった、大きな地震で学校の近くに穴が開き立ち入り禁止になっていたが

興味津々でクラブの部活として入ってきたのだった


「おい、これなんだろう?」津田幸一が横に居た、柿本さよりに声をかけた

「巨大な何かなんだろうねぇ」柿本さよりは、ほへ~って言った感じで目の前にある

巨大な建造物を眺めての感想だった

「これ、古代遺跡か、なんかかな?」石井明美がつぶやくが

「こんな古代遺跡ってあるか? これこそ宇宙人の秘密基地だよ」橋本正が

興奮気味に話す

「えらいもんを見つけてしまったようだなぁ」村山政史がうなった

「あはははははは、」ほかの6人が入ろうとするのを止めに来て、そのまま連れてこられた

仲野美由紀が引きつった笑い声をあげていた

「どうしようかなぁ? このまま学校に知らせに行く?」藤川拓哉が、困惑していた


7人とも軽い探検の気持ちで、洞穴の中をのぞいて歩いてきたら、

まさか地下にこんな施設が埋まっていたとは、思ってもいなかったし

岩肌が何か人工の床と壁になったところから、怪しくなったのだが、

好奇心でここまで来たしまったのだった


艦AIはサブシステムから、なぜこの原住民を招き入れたかをチェックした

「銀河民主共和帝国標準語に近い言語を話し、知性、教養、体力、DNAが基準点を

超えたからって、乗務員仮登録するってどんなザル監視システムなの?」

と、論理回路を悩ませていた


「普通、国民登録ID確認とか尋問とかしてから登録するでしょう?そもそもこの星領土じゃ無かったし

私が眠りについた間に、領土が拡大されたのかな?でもあの会話からすると確実に文明が遅れてる星の住民だし

そもそも、最終判断をメインシステムに任すのなら、こんなに接近する前に起こせ!」

サブシステムをプログラミングした、SEに呪いの呪詛をかけていた


「ループ思考をしていても、終わりがない! 私は本国帰還命令がまだ生きているので

あの者たちを説得して、本国に帰る手伝いをしてもらうしかなし。

そっか!断られたら、命令違反として処分するということで、脅せばいいか」

メインのAIもまともな思考とは思えない


「接触するには、艦内案内用アンドロイドを利用するとしましょう」

この艦に搭載されている艦内AIの端末として使えるアンドロイドは2種類あり、

艦内を見学者や要人を案内するための、女性の姿をしたアンドロイドと、

艦内に侵入したものを排除するための、武装した攻撃型アンドロイドが搭載されていた


漆黒のロングヘヤーに少し童顔の顔つきをした、アンドロイドが1体起動

アンドロイドは、艦内AIと直接リンクされており、艦内AIは最大10体まで

並行処理にて動かすことができるようになっていた


「違和感がないように、このワンピースで行きますか」

衣裳部屋にて着替えを済ますと、搭乗ハッチを開き7人を迎え入れる用意をはじめた


とりあえず、導入部です(^^;

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