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帰るまでが任務です(仮)  作者: ねむり亀
第3章
127/144

サヨリ1

年末に更新です(^^;

やっと時季外れな、繁忙期が終わって更新できます


あと、この回は、少し18禁要素の描写が有ります。

苦手な方は、飛ばしてもらっても、話は繋がります

時間は、サヨリが誘拐されたころまでさかのぼる



「連れてまいりました。」

城の謁見の間に、屈強な兵士に両脇を挟まれてミツシサキリシア第三皇太子の前に引き出された、

質素な生成りのワンピースドレスを身に付け、後ろ手に腕を手錠にて拘束されている小柄な女性

「お前が、サヨリ・カキモトか?」

ミツシサキリシア第三皇太子が問うと、その女性はニコッと微笑み

「はい。私がサヨリ・カキモトです。このような仕打ちを受けておりますので、正式なご挨拶は出来ませんが、お見知り置きください。」

とこたえた。

しばし2人は見つめ合い

「お前が、タケルの婚約者というわけか。」

「はい。私自身、ヤマトタケル皇太子様に、見初められた事を、恐れ多く感じております。」

終始笑顔を絶えさずこたえるサヨリ。

「ふん。お前に聞きたいことがある。」

「何でしょうか?私でお答えできることであれば、よければ良いのですが。」

「お前、『覇者の勾玉』を知っておるであろう。」

「覇者の勾玉』で、ございますか?」

サヨリは、しばし考えて

「皇族様が管理されている、宝物の一つでありますね。それが、どうされましたか?」

とこたえた。

「よく知っておるな。その宝物が現在、行方がわからんのだ。」

「それは、一大事ではございませんか!早く、探し出さないと。」

「一大事なのだが、『覇者の勾玉』の行方について、お前が知らないか?」

「え?この私めがですか?そのような宝物なんぞ、見たことなぞございませんが。どうして、そのような事を?」

「まぁいい。これがこの女が所持していた物全てだな。」

ミツシサキリシア第三皇太子は、ワゴンに乗せられた物を見た。そこには、サヨリが身に着けていた数点のアクセサリー、

腕時計、メガネ、小型端末機器にトレーダーにて着ていたドレスに下着までも置かれていた。

「はい、左様でございます。それとこちらに、この女性に行ったCTスキャン及びMRI検査の報告書になります。」

と言って、書類を手渡した。

「医師及び検査技師の見解は、異物を体内に飲み込んだり、埋め込んだりした形跡はないと言うことです。妊娠もしては、いないとのことです。」

ミツシサキリシア第三皇太子は、報告書を見ながら報告を聞いていた。

「そうか。オイ!お前。この中で陛下から下賜された物は、どれだ!」

威喝するように、サヨリに問うと、ため息交じりに

「はぁ、そこに有るものでしたら、時計と眼鏡と端末機以外全てですよ。それがどうしました?」

と言った。それを聞き

「このドレスは解かるが、下着もか?」

ミツシサキリシア第三皇太子は、怪訝な顔をしてサヨリを見るが

「そうですよ。皇室御用達テーラー文左衛門ご謹製の、オーダーメードの逸品ですよ。」

と、きっぱりと答え

「あの店、こんな物まで作るのか?」

「ご興味がお有りましたら、注文してはいかがです?」

「ふん!要らぬわ!」

と言って、アクセサリー全てを掴むと

「その女の脚を縛って、動けなくしろ。」

その命令に、サヨリの横に居た兵士2人が動き、一人がサヨリの身体を拘束すると、もう一人が、ロープにて足首部分を縛って、サヨリの身体の自由を奪った。

「えっ!な、何するの!」

サヨリは焦ったように声を出して抗議するが、床に転がされた。

「お前達。下がって良い。俺がいいと言うまで、外で待機しておけ!」

そう命令して、部屋から人払いをした。

ミツシサキリシア第三皇太子は、床に転がされたサヨリに近づき、足でサヨリの右肩を踏みつけ

「これでダメなら、お前にさらに問いただそう。」

そう言って、奥へ歩いていった。サヨリは、手を前について、縛られた足のまま器用に立ち上がると

ミツシサキリシア第三皇太子がどこへ行くのか確認をした。

「ふうん。あんなところに、隠し通用があったんだ。おかしいと思ってたんだよねぇ。玉座の間が、

通路が一つしかないって。絶対2つ以上の通路は確保してないと、有事のとき、逃げられないからねぇ。ほんで、あの奥が、女神さんがいる部屋に繋がっでいるって事ね。」

サヨリは、足の拘束をさっさと外して、ミツシサキリシア第三皇太子が入っていった場所まで行くと、入念に調べだした。

「ふうん。この壁に見えるこの辺がスライドするのか。どこだろう?パッと見た目じゃわかんないねぇ。」

すると、壁が音もなくスライドして通路が現れた。サヨリは、慌て元いた場所に戻って、息をひそめると、また音もなくスライドして通路を隠し壁となった。

「あたし、なにかした?皇帝を選出する女神の部屋に行けるドアが、誰でも開くはずないよね。

じゃ、開けるキーは何?ミツシサキリシア第三皇太子は、皇族、皇帝継承順位今は二位かな?

だから開いたとして、あたしは、皇族じゃない。継承権も持っていない。なのに道が開かれた。どうして?」

サヨリは、隠し扉が開いた可能性を考えて、一つの答えに繋がった。

「これは、あれか。ということは?うん?帰ってきたかな。」

サヨリは、元のように足の拘束をして、後ろ手に手錠をして床に転がった。

ミツシサキリシア第三皇太子は、隠し通路から出でくると、サヨリの髪の毛を掴み引き立てた。

「い、痛い!」

「うるさい!キサマ!『覇者の勾玉』をどこにやった!言え!」

「知りません。痛いです。離してください。」

サヨリは涙目で訴えると、手を離され床に転がる。そこに、ミツシサキリシア第三皇太子がサヨリの腹部に蹴り込んだ。

「グフ」

サヨリは身体を折るようにして、ミツシサキリシア第三皇太子からの蹴りを耐えるしかなかった。

「キサマしかいないんだ!オヤジから『覇者の勾玉』を下賜されたのは!どこへやった!」

「知りません。それは、どのような物なのですか?」

「それが解れば、こんな苦労するものか!」

(いやいや、せめて形ぐらい知っとけよ。)

数回サヨリを蹴り、それでも満足出来なかったミツシサキリシア第三皇太子は、サヨリを担ぎ上げ玉座の間の奥にある控えの間に連れて行った。

そこにあった長椅子にサヨリを投げ落とすと、サヨリに覆いかぶさってきた。

「お前、オヤジから下賜された物を、あいつに渡したんだろ!それでお前はアイツの妃の座につけたんだろうが!そうだろ!」

「そんな事はしていません!」

「口ではなんとでも言える。」

「ひどい。でも、どうしてタケル様が、持っていると思われるのですか?」

「あの秘宝だけは、知的生命体が身に付けている事が条件で、その所有者がこの銀河を支配出来るんだ。女神が言うには、その秘宝がまだ所有者の手にあるという。お前が持っていないのならば、アイツだろうが!」

「そのような物。私は渡していません。」

「うるさい!」

ミツシサキリシア第三皇太子は、サヨリのドレスを掴むと、破り剥ぎ取った。

「キャー!何をなさいます!」

サヨリは、後ろ手に手錠されいる状態なので、できる限り身体をまるめ、ミツシサキリシア第三皇太子からの視線から逃れようとするが、

ミツシサキリシア第三皇太子は、下卑た顔をして

「口で言ってもわからないようだからな。お前の身体に聞くとしよう。」

サヨリの足を拘束していたロープを解き、下着も剥ぎ取り、サヨリの身体をもて遊ぶように、やらしくなぜまわした。

「やめてください。」

「そういえば、お前、妊娠していなかったな。よし。この俺が孕ましてやる。光栄に思え。」

次にミツシサキリシア第三皇太子が、何をするかを察して

「ひ、ひどい!そのような事は止めてください。お願いします。」

サヨリは、哀願するが

「安心しろ。アイツより感じさせてやるから。」

そう言うとミツシサキリシア第三皇太子は、服を脱ぎサヨリにのしかかる。サヨリは、自由になった両手で押し返そうとするが力では敵わず

ミツシサキリシア第三皇太子に、ついに犯されてしまう。

「どうだ!なんか言ってみろ!」

ミツシサキリシア第三皇太子は何度も行為におよび、サヨリの中に何度も放し、サヨリは長椅子にあったクッションに顔を伏せていた。

最後に歓喜の声を上げ、満足気に気怠さが残る身体を起こし、サヨリから離れるミツシサキリシア第三皇太子。

「どうだ?よかっただろう。俺の妾にしてやってもいいぞ。」

「く、く、く、くっ」

クッションで声を殺すようにしているサヨリ。

「ふん。気の強い女と思ったが、普通だな。これでお前は……」

その言葉を聞いたサヨリが突然、

「アハハハハ。苦しい!お腹痛い!1回抱いただけで、俺の女?ないわぁ〜」

と大爆笑し長椅子の上を転げ回った。驚いたミツシサキリシア第三皇太子は

「キサマ、気が狂ったか!」

笑いすぎて目に薄っすら涙を浮かべたサヨリが

「全然、平常よ。」

と言って、何処からともなく紙巻きタバコを取り出すと口に咥え、マッチを一本手に取ると、壁に擦って火を点けると、タバコに火を点け、美味そうに紫煙を吐き出した。

「どんだけ、自信過剰なのかなぁ?この短小粗チンくんは?」

咥えタバコのまま、ニヤニヤ笑いながらミツシサキリシア第三皇太子の股間をながめながら

「あぁ、もう少し楽しめるかと思ったのに、下手くそ。」

期待はずれだったなぁとばかりに、サヨリが馬鹿にするように言うと、ミツシサキリシア第三皇太子は、怒りと羞恥心で顔を真っ赤にして

「何だと!もういっぺん言ってみろ!」

「あれ?怒った?短小粗チンを気にしてたんだ。ゴメン、ゴメン。あたし、本当のことしか言えないから。」

「黙れ!」

「だいたい、あたしが生娘じゃないって、抱いたらわかるでしょ?あれ?まさか、生娘って思ってた?」

と言ってさらに大笑いするサヨリ。

「黙れと言ってるんだ!」

「少なくとも、あなたよりは歳上よ、あたし。それなりに女の武器を使ってきましたよ。

そのあたしが言うんだから間違いなく、あなたは、下手くそだよ。」

「黙れと言ってるんだ!黙らないと…」

「黙らないと、どうすの?そこにあるナイフで、あたしを殺す?」

サヨリが指差すテーブルの上に、鞘から外されたナイフが、刀身を光らせていた。

ミツシサキリシア第三皇太子はそれを掴み、サヨリの鳩尾に刃先をあてると

「死にたくなかったら、黙れ!」

と、凄んで見せたが

「小心者の貴方に、できるかしら?」

そう言うと、サヨリはタバコの煙をミツシサキリシア第三皇太子の顔に吹き付けた。

すると、ミツシサキリシア第三皇太子の頭の中で何かが弾けたような感覚になり

「ウワァァァー」

と叫び、ナイフをサヨリの腹部を滅多突きした。

「馬鹿にしやがって!馬鹿にしやがって!馬鹿にしやがって!」

サヨリの腹部は、真っ赤に染まっていく。

声をあげることなく、サヨリは長椅子へと倒れていった。その背中にも、何度も何度もナイフを突き刺した。

サヨリの身体は、真っ赤に染めあがった。

「ハァハァハァハァ、俺を馬鹿にするからだ。素直に俺に従えば良いものを。」

ミツシサキリシア第三皇太子は、赤く染まった手にしたナイフを見ながら呟くと、その場を離れようと長椅子に背を向けると

「クックックッ」

押し殺した笑い声が聞こえてきた。

驚き後ろを振り向くと、ゆらりと長椅子からサヨリが起き上がってきた。

「ウワァァァ!お、お、お前!死んだんじゃないのか!」

「死んだよ。でもね~。あたし、何度でも黄泉帰れるんだ。」

と言って、ゾッとする笑顔をミツシサキリシア第三皇太子に見せるサヨリ。

立ち上がり、ゆっくりとミツシサキリシア第三皇太子に近づくと

「あたしを犯したいんだろ?いいよ。あんたの、生命の焰が燃え尽きるまて、付き合うよ。」

「く、来るな!近づくな!」

恐怖で手にしたナイフをデタラメに振り回し、後ずさりするミツシサキリシア第三皇太子。

それでも近づくサヨリは

「つれないねぇ。あたしにあんたのイチモツを入れて、あんなに腰を振ってたじゃない。

あんたは満足したかも知れないけど、あたしは満足してないんだよねぇ~。

そんな危ない物は捨てちゃって、もっと楽しもうぉよぉ~。」

サヨリはニタぁって嗤い、手を伸ばしてミツシサキリシア第三皇太子を捕まえようとする。

「来るな!来るな!」

ミツシサキリシア第三皇太子は、いつの間にか玉座の間にまで戻ってきていた。

振り回していたナイフが、サヨリの首をかすめると、赤い液体が勢い良く吹き出し、顔を真っ赤に染めあげ、サヨリの目が焦点を失い、両膝を床に付きそのままうつ伏せに倒れていった。

それを見て、

「や、やったのか?」

しばらく倒れたサヨリを油断なく見ていたミツシサキリシア第三皇太子は、動き出す気配のないサヨリの身体に

近づいていった。

「ハァハァハァハァ、て、手間をかけさせやがって。このバケモノが!」

サヨリの身体を蹴り上げようとしたとき、サヨリの右手に軸足の足首を握られ、バランスを崩し尻もちをついてしまう。

「ウワァァァ!離せ!離せ!」

ミツシサキリシア第三皇太子は恐慌に陥り、身体をバタつかせる

「つ・か・ま・え・たぁ~、もう逃さないよ」

そう言うサヨリの姿は、裸体が真っ赤に染まり、はっきり言ってホラー映画そのモノだった。

ミツシサキリシア第三皇太子は、暴れたおかげで、サヨリの右手から逃れる事が出来たが、うまく立てない。

追ってくるサヨリから這うように逃げて、玉座にしがみつくと

「奈落に落ちろ!」

と言って、キー操作をすると、玉座の間からサヨリが消えた。



半日程度時間が経過したにもかかわらず、入室の許可が出ないのを不審に思った警護兵士達が、

玉座の間に突入するとそこには、床一面に紅い血潮が染まった玉座の間に、玉座にしがみつき蒼白な顔をして恐怖で震えている、ミツシサキリシア第三皇太子の姿だけで、一緒にいたと思われるサヨリの姿は無かった。

警護兵士達は、様子のおかしいミツシサキリシア第三皇太子をすぐさま担架に乗せて病室ヘ連れて行った。

ミツシサキリシア第三皇太子は、三日三晩うなされ続けた。



しばらくがんばります

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