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異きのこる  作者: 紅天狗
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一日目

初作品&豆腐メンタルです。

何がどうなってるんだ?

気が付けば俺は鬱蒼とした森の中に居た。体を動かそうとするが全く動かす事ができない。

いや、ほんの少しだが動かすことはできるな。動くというか曲げれると言った方が正しいだろうか。

あとは今見えている視界がおかしい。半球状の映像を映す空間の中に立っているように景色が見える。

360度パノラマ。ただし上半分に限る。と言った感じが一番シックリ来るだろうか。


あと体の感覚もおかしい。まず手の感覚が無い。足の感覚も曖昧。そして一番大事な我が息子の感覚が無い!

口も無いのか、声すら出せない。なんだよこれ。俺の体はどうなってるんだ?


森の中ってことは病院でもないし。と言うか今まで何やってたんだっけ?

あれ・・・おかしい。名前、なんだっけ。わからねえ!?

俺は男だった。うん、それは分かる。友達も多くは無いがソコソコ居てた。リア充って訳じゃなくて彼女も居なかった。そうだ、高校2年だったはずだ!


だんだん思い出してきたぞ。たしか友達に誘われて山へキノコ狩りに行ったはずだ。そこは松茸狩が採れるって事で有名で。

松茸見つけたら好きなだけ食べれるってネットの口コミで知って、行ったんだよな。


そこでめっちゃくちゃデカい松茸見つけて、仲間に報告。傘が開いてない状態で全長60cmと言う超ド級の松茸。山の所有者さんにも話をして、今まで生きてきた中でも見たことのないデカさだって言ってた。


見つけたら取っていいって言ってたから即キャプチャーして焼いて食ったんだ。そしたら目の前が暗くなって・・・ってアレ毒キノコかよ!

ざっけんなよ!?

どう見ても匂いも松茸だったろうが!


ってかよく考えたら松茸の匂いなんて知らないな。食った事ねぇし。よくよく考えたらあんなデカい松茸、松茸じゃないわ。

うわぁ・・・あれで俺は死んだって事か。一緒に行った仲間、山のおっちゃん、迷惑かけてごめん。


状況は分かった。で、俺は生きてるってことはライトノベルで大人気のシュチである異世界転生したって所か?

まあ異世界かどかは分からないけどな。うん。いや異世界だわ。絶対。


なんか視界に四角いウィンドウが見えてるし。



ステータス

─────────────

生命力:3/3

魔力:1/1

名前:なし

種族:松茸(魔)

技能:魔素吸収(零) 傘口舌食



うん、ツッコミ所満載なんだが。ステータスとやらを信じるなら、俺は松茸になっていると。確かに木の根元に居るが、これは松じゃない。思いっきり広葉樹だしな!

あと(魔)ってなんだよ。魔力の記載がある事から、魔法が存在する世界なのは分かる。と言う事は魔法の使える松茸って事か?

魔素吸収はそのままか。魔力の素を吸えると。これはいい。

最後の・・・さんこう・・・ぜっしょく・・・だろうか。意味が分からないんだが。


とりあえず状況は分かった。松茸になってるとしたら俺は動けないのも合点が行った。問題は俺がキノコって事だ。どんな姿をしているか分からないが、キノコと言えば山の幸。つまり食べ物って事だ。


やばい。これはヤバイ。食われたら即終了とかないわ。マジでないわぁ。


異世界転生と言えば、イケメンになってハーレム作って知識チートでウハウハ人生が基本だろうが!

キノコとかベリーハードモード通り越してインフェルノモードじゃねぇか!


何か・・・何か方法はないのか!?


こうして俺の転生一日目は終了した。


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