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魔術師はやがて白魔法師になる。  作者: はづき
第1章  術学師養成学校
7/20

6話 火の魔術師と快活超元気そうガール。

06




「ごめんなさーい、遅れちったよー」


 先生が電子パネル型スクリーンを使用して、入学にあたっての説明をしようとした時に、教室の自動ドアが開いた。


 自動ドアはもちろん、少々の機械音しかしないため、今のような静かな雰囲気でなければ音は聞こえなかったはずだ。

 遅刻どころではない、大遅刻だ。そう言いたくなるのは誰もがそうだろう。

 だが、彼女だけは違った。


「おー、よー来たなぁ。遅いけど、まあ良いよ。さ、説明するから席つきなさーい。生徒の自己紹介はあとでやるからねー」


 教師なのに怒らないのか。注意もしないのか、と少し驚愕した。

 この先生と生徒の間には何か関係があるのかもしれない。

 それにしても、ずいぶん軽いな。


 彼女の姿を確認する。

 身長は少し高い。全体的にほっそりとした、スマートな体型。だが、女性らしいラインはきちんと標準以上だ。

 目はすごくぱっちりとしていて、その目が快活さを与えた。

 髪型はショートカットが似合いそうだが、少し違った。

 ミディアムロングと言うのだろうか。横髪を垂らし、肩より少し下の長さの髪を

後ろに結っている。とてもすっきりとしていて、彼女らしいなと感じた。

 また、声は凛とした声だと思う。よく通った、少し大きめの声で、ハキハキしている。

 そして、彼女が席に着いた、その席とは。


「お、君が私のご近所さんかい?」

「あ、ああ。京也だ。よろしく」

「じゃあ京也君、これからよろしく!」


 ……空席だった、後ろの席だった。

 それに何か話しかけられたぞ。急に下の名前で呼ばれることになってしまった。

 何だろう、ここの学校の女生徒は皆フレンドリーだな。


「はーい、では説明をするぞ。よーく聞け」


 俺はとりあえず、快活超元気そうガールの存在を頭から、脳から消した。

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