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別世界の私へ  作者: 反兎
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〜プロローグ〜


この世には、私達が知らないだけで様々な世界が存在している。

そこでは自分の知らない自分が存在していて、別世界の自分とは絶対に会う事はない。


だが私は違う−−−。


私は他の世界の自分と繋がる事ができるのだ。

だから色々な『自分』になる事ができる。でも実は、これには難点が何個かあって…。

まず一つは、自分が行きたい世界に行ける訳ではないという事。

行く時は自分の意思とは関係なく勝手に意識が飛ばされていたり、自分で行く場所を選べたとしてもどこに行くかは行ってみないと解らない。


解りやすくいえば『くじ引き』だ。


くじ引きには『選ぶ』という選択肢はあるが、自分の意思で結果が左右される事はなく、全ては運。神のみぞ知る結果。

引いたくじが『良い』か『悪い』かなんて開けてみないと判らない。


夢や希望に満ちたファンタジーみたいな場所もあれば、絶望的で救いのない地獄のような場所もある。


私が初めて別の自分になったのは12歳の時、その時は選べるパターンだった。


いつものように安らかに眠りについた私は、気がついたら満天の星空のような球体の空間にいた。とてもキレイで、その光は私を求めるように近くに寄ってくる。

私は自分の周りに散らばっている無数の光るものの中から、一つを選んで掴んだ。すると掴んだ光が眩いばかりに閃光を放ち、その光に吸い込まれた私は気がついたら知らない場所にいた。

最初はただの夢だと思っていたが、感覚もあるし自分が生きているという実感もある。実際に自分がこの世に存在しているというのをヒシヒシと感じさせられていた。

そしてここでの自分が何者かという事もちゃんと理解できるのだ。


この時の自分は赤ちゃんだった。


この世界の両親も自分の世界と同じ両親で、2人はとても優しい目で私を見守っている。その優しさを感じると私はとても安心できて、安らかに眠むってしまう。

次に目が覚めたら見た事のある場所で、いつもの自分に戻っていた。


これが別世界の自分になった初体験だった。



そして現在−−−


15歳になった私は目覚めると、勝手パターンで自分の意思とは関係なく別世界にいた。




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