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食堂に張り出されているメニューを見ながら
何にしようか悩みつつ司に話しかける
「司は決めたか?」
「‥いや‥まだ決めてない」
「どうしようかな‥ん?‥あれ、龍鬼じゃないか?」
俺たちの前方に居たのは既に
食堂の方に注文を終えただろう龍鬼の姿だった
やけに食堂のメニューを確認する場所や
受付場所が静かだと思ったが‥龍鬼が居たからか
「‥よし‥あいつも誘うか‥龍鬼!」
俺が彼に向かって叫ぶと彼は俺の方に来てくれる
「‥なんだ‥優哉かよ‥って星宮も居るのか」
「良いタイミングで並んでくれたな
今から俺たちも注文するからさ
少し手伝ってくれるか?」
「別に良いが‥何を頼むんだ?」
「天宮は天そばで俺たちはカツカレーにするつもり
龍鬼は?何にしたんだ?」
「肉うどんだが‥悪いかよ」
「別に‥でも麺か〜確かに俺も食べたいな‥
隼人と分けようかな」
「‥2人とも食べない方だろう」
「いや‥麺を食べてるの見るとさ
食べたくならね?一口」
「なら俺のを分けるか?」
「いや‥ラーメンの気分」
「面倒な奴だな‥何ラーメンだ
天そばと一緒に追加で注文して持って行ってやるよ
どうせ向こうに隼人と武蔵も居るんだろ」
「‥あ〜それがさ転校生の案内してて
転校生も居るから‥カレーが来たら
一緒に行くよ‥龍鬼の事も紹介しないとだし
あとラーメンは豚骨で頼む」
「転校生?‥まぁ分かったよ」
そう言って龍鬼は先に俺の言ったラーメンと
蕎麦を手際よく注文している
俺たちも2人で2つずつカレーを注文し
食堂の端にある食器を何個か取っていると
タイミング良く完成した品物が載せられていたので
3人で一緒に席に戻る事にした
既に6人席のテーブルに3人とも
バラバラに座って待っていて
俺たちが来ると立ち上がって
一緒に注文した品物を受け取ってくれる
「あれ?龍鬼も手伝ってくれたんだ」
「注文してる時に‥お前の兄に話しかけられたんだ」
「あの‥はじめまして‥影野誠です」
「ああ‥あんたが転校生か
優哉から聴いた‥新堂龍鬼だ
こいつらとは幼馴染で腐れ縁の関係‥よろしく」
「よろしくお願いします」
「誠は俺の左隣で良いだろ
天宮が向かいの端に座るけど構わないか?」
「あ、うん‥大丈夫だよ」
「じゃあ俺は隼人の向かいに座るから」
「俺は‥隼人の隣で構わねぇよ」
「なら俺の右隣は、いつも通り司だな」
「ああ‥優哉は俺のを取るか?」
「そうだな‥トレーに乗せている方は誠に渡すよ
あ、隼人、両隣が麺物だからさ
豚骨ラーメン食いたくなると思って注文したから
取皿も持って来たし後で分けようぜ」
「うん!でも食べきれるかな‥」
「‥俺も協力しよう」
「司も協力してくれるって」
「じゃ食べようか‥いただきます」
「「「いただきます」」」
俺の食事を始める時の合図を聞いて
皆が一斉に応えると黙々と食べ始める
「高等部のカレーは少しピリ辛で美味しいな」
「確かに‥兄さんは少しピリ辛が好みだからね
僕は中等部の時の高学年食堂のカレーも好きだよ
中辛で具材が多かったし」
「あの具沢山のカレーかよ」
「そうそう‥武蔵は学年が変わった時とか
週始めの時って
天ぷらの蕎麦が多いけど‥美味しいの?」
「きちんと味が違っていて美味しいぞ
少し本格的になっているな」
「優哉達は‥学園生活って長いの?」
「長いよ‥俺や隼人と司は初等部の低学年ぐらいからで
龍鬼と天宮も初等部の高学年ぐらいには来てたよな」
「そうだな‥それに幼い頃から両親の方が
仲も良くて同じ歳だからな‥良く遊んだものだ」
「…そういえば‥さっきから気になってたけど
優哉は天宮さんの事は名前で呼ばないの?
星宮さんや新堂さんの事は名前で呼んでるのに」
「幼い頃に一緒に遊んでたんだけど
俺と隼人の見分けがつかない時があって
だから俺が天宮を名前で呼ぶって
俺たちの中で決めてんだ」
「今は長い付き合いだから分かるが‥
今更、名前で呼ばれてもな‥変な感じだな」
「確かに」
「2人って‥そんなに幼い頃は似てたんだね」
「まぁね‥幼い頃は司ぐらいだよな?
入れ替わっても間違えなかったの」
「そうそう、龍鬼も武蔵も
僕らが入れ替わったら騙されてくれるから
あの頃は楽しかったね」
「‥入れ替わってたのかよ」
「気付かない方が悪いよね
司は気付いたんだし‥なぁ司」
「ああ‥2人の違いなら分かる」
「何とかして司を騙そうとしたけど無駄だったな
絶対に当たるから‥めちゃくちゃ悔しかったけど」
「確かに‥」
俺たちは他愛もない会話をしつつ
昼食の時間を過ごすのであった




