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獣吹雪睡夢譚

獣吹雪睡夢譚

作者: ケモブキ

お盆特別興行

いつもとは舞台を変えてやっております


 武装神姫がその戦いを止められて10年…

{だから武装神姫は武装神姫として出して欲しい!メガミデバイスの1バージョンではなく!}

「版権の問題で難しいんじゃないか?さらにフブキ型とミズキ型はコナミのオリジナルデザインだろう?スマホのゲームでも敵にされたじゃん。」

{ありゃ素体もフブキヘッド付いてたな。}

「PSPの方じゃミミックとかジャスティスとか魅力的な神姫も居たんだがな。」

{コナミも調子に乗って週刊武装神姫とかするから…}

「あの当時は仕方なかったんだよ、色塗り中国だったし。」

{ジルリバースかエストリルかの彩色素体がヤフオクに出されたとか話題になってたな。}

「ああ、それが中国からの出品だったんだよ。んでファンが作れてるなら売ってくれと…」

{神姫ファンって一歩踏み越えたところが有ったしな。}

「うちらのコミュニティでも同人誌出してたやん?諭吉さんも神戸さんも絵が上手くて…」

{ゼブラゾーンやオーバーサイドは元気かな?}

「またみんなで集まりたいな…」

{おっさんがペンネーム“ケモブキ”にした時点で無理では?}

「あれが一番気に入ってたんだよ。」

その時、時空が歪んだ…


「何だ?地震か?」

{おっさん…周り見てみ?こんな辛気臭い場所大阪にあるか?}

「まぁ単線の電車走ってる時点で大阪じゃないな。」

{駅有るで?………おに駅?}

「はっはっは~多分きさらぎと読む、2004年頃流行ったネットミームだ。」

{落ち着いとるが帰り方知ってるのか?}

「知らんぞ?まぁこの世とあの世の境らしいが。」

{何故喜んでる?}

「あいつに会えるかも知れないからな。」

{そいつか?}

「ゾンビやないか!ちゃうわい!」

{あの濁った目で何が見えとるのか…}

「見えて無いんじゃね?適当にふらふら歩いてるだけみたいな…」

{人間襲うのは?}

「映画だけじゃないかな?」

適当な石を脇に投げてみる…ゾンビは無視して行ってしまった。

{あっぶねー事すんな!}

「やっぱり襲うとしても反射で動いてるだけだな。」

{おっさん、自販機で午後ティー売ってる!}

黄泉竈食(よもつへぐい)すると現世に戻れなくなると聞くが?…ってこれ死後(まつご)の紅茶って書いてるぞ。」

{面白いから一本買おう。飲むなよ?}

「飲むか!」

{ん~?向こうの海岸海藻生えてる。}

「良く見ろありゃ手だ。」

{おっさん意外と平気なのな。}

「伊達に水木しげる全集読んでないわい。」

その時勢いは有るが華やかさに欠ける太鼓と笛の音が聞こえてきた。

{助かった!お~い!}

「止めろアホ!隠れとけ。」

{何で?}

「東から来て西に向かってるだろう?日出る場所より出でて日没する場所に向かう…人出る場所より出でて人没する場所に…ありゃ亡霊の可能性が高い。」

{いくら首無かったり頭割れてる人が混ざってても差別は良くない。}

「そういうのが混ざってたら余計に警戒せんかい!」

{でも神輿の上の猫かわいいぞ?}

「…(ぬえ)じゃないか…明らかに怪しい神輿に興味持つな!」

{あっちなんぞは怪しいトリが付いとるが?}

「あっちは八咫烏(やたがらす)! 神武東征の際、高皇産霊尊タカミムスビによって神武天皇のもとに遣わされ、熊野国から大和国への道案内をしたとされるが太陽の化身とも言われ日本書紀では天照大神の使いやったりしてるのよな。ちなみに八咫って約192センチ、ヒクイドリと同等で飛ぶんだからすげーよな、アンデスコンドルの約2倍だぜ?」

{んじゃあれに付いて行くのか?}

「ああ、西から東に向かってるしな。」

{おっさん、電車がきさらぎに入ってきた。}

「乗るなよ?西に向かってる電車なんだから。」

八咫烏の神輿に付いていく。こちらの囃子は勢いは無いがどこか安心できるリズムである。

{電車から降りてきたのも数人混ざっとるな。}

「事故かなんかに巻き込まれたまだ死んでない人だろうな。」

{ところでおっさん西とか東とか言ってるのは?}

「スマホの方位磁石で確認してる。」

{それが間違ってる可能性は?}

「エジプト基準だ、ナイル川を基点として西が王家の谷なんかの死者の都。東がカルナック神殿やルクソール神殿の有る生者の都になってる。」

{ミイラ見たい。}

「日本だからミイラは居ないと思うが?」

とか話していると神輿は伊勢神宮っぽい神社に入って行く…

「うわ?」

突然弾かれた?同じように弾かれたのが数名居るな。

あ…禰宜さんが来た。

「何か口にしませんでしたか?」

「さっき駅の自販機で買ったのですが…」

死後(まつご)の紅茶を出す。禰宜さんの顔色が変わった。

「飲みましたか?」

「いや黄泉竈食(よもつへぐい)すると戻れなくなると聞くので買って持ってただけです。」

「その通りです。口にすると亡者となりそれが抜けるまで転生できません。」

最初に居たゾンビはそうだったのか…

{♪それ一気!一気!}

「止めんかアホ!」

「もう一度鳥居を潜って戴けますか?」

今度はあっさりと通れた…

「貴方の気枯(ケガ)れは感知できません。中にどうぞ。」


{飲まんで良かったなおっさん。}

「飲ませようとしてたのお前だろうが!」

「変わった九十九神ですね?ネズミですか?」

「あ、いえこれロボットみたいな物です。一応銀狐なんですが…」

{わしは宇迦之御魂神ウカノミタマノカミを信仰し後に稲荷となるべく…}

「それは蓮華タイプだろうが!」

「ところでどうしてこちらへ?」

「大阪千日前のビックカメラ前を歩いてたら地震に遭ったみたいで気がつくと駅の20メートルほど先に…」

「時空震を感じたんですか?で、テレポートしたと?」

「は?僕の肉体は千日前に無いんですか?」

「肉体ごと来てます。その分帰るのは楽ですよ。」

「あと…和子は楽しくやってますでしょうか?」

「え~と…奥さんは10年前転生してますね、武装神姫フブキ、個体名じゅんに。」

「え?」

{探し回ったダイナモンドはすぐ隣に有ったんやな。}

「そう言えばたまに70年代の話題に付いてきてたな…」

「時間です、次はあなた方の寿命が尽きた時にお会いしましょう。」

「ちょっと待っ…」


{間に合わなかったんか?}

ここは…千日前ビックカメラのトイレ個室?

{うん7階の。向こうから繋げ易いんだって。}

「ってことは甦ったってことか…地下のパチンコ屋行くぞ!多分今日はついてる!」

…結果、一万円吸われました…

{…pixivの時から文字数増えた?}

かなりな…

{戦闘機外伝じゃないのか。}

このじゅんと戦闘機のJUNは似てるだけの別個体だからな。外伝にする意味もない。

{おっさんの小説における狂言回しかと思ってた。}

あながち間違いではない。


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