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巻き戻る貴女に、花束を 1  作者: 江戸川 薫
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勿忘草

祝☆初投稿!

続き物だぜ、ちくしょうめ


初めまして、江戸川 薫です。

更新ペースは、意外にゆっくりやって行きます!

応援してくれると創作意欲が、湧きます!

応援、よろしくお願いします!!!!!

プロローグ


倒壊した家屋、荒廃した街、その一際高い建物の上で、その女は俺を見下ろす

俺はそいつに近づこうと歩みを進める


「ごめんね……」

「謝るなら、最初からやんなよ」


俺の答えにそいつは何も言わず、俺を指さす

突如、なんの生命もいなかった街に人影が現れる


正しく言うなら、のっぺりとした影が質量を持って立ち上がった


「ごめんね、もう二度と同じ事があっちゃいけない」


自然な流れでそいつは、真鍮製の何処にでもあるような懐中時計を目の前に翳した


銀の細かい細工のされた、何の変哲もない時計


それが目に映ったその瞬間、俺の意思に関係なく口が言葉を発する


「――――かや、ろ…!馬鹿野郎ォオォオオオ!!!!!」


既に俺のものでは無い俺の記憶が、あの時計を使わせるなと叫ぶ


「――ッッッ!今度こそ、君をこんな目に遭わせる訳には行かないんだ!」


邪魔な黒い影を押しのけ、1歩でもアイツに近づこうと歩みを進める


クソっ!影をどれだけ押しのけても、全力で進んでいるのに、アイツに、届かない―――!


過去の俺が、この先の結末を知る俺が、声を上げる


嫌だ、ぜってぇ認めねぇ!俺だけが助かって、お前が死ぬなんて、死んだって認めてやらねぇ!!!


「認めねぇ……認めねぇぞこんな終わり方!お前も来んだよ!!じゃねぇと認めねぇ!!お前が居ない世界なんざ認めねぇ!!死んでもゴメンだ!!」


声を張り上げる、その言葉を首を振って否定し、アイツも声を張り上げる


「今度こそ……もう一度やり直して、君を救う!!」


頑固なその言葉を聞いた瞬間、俺の何かが切れた


……上等じゃねぇか、その喧嘩、買ってやろうじゃねぇか――――!


「上等だァ!!!テメェがその気なら、俺も何度でも繰り返してやる!!テメェが土下座して止めてくれって言ったって、お前を、助け続けてやる!!」


お前の流した涙を、抱えた孤独を、胸を重くする苦しみを、心の痛みを知っている

―――痛かったろ、苦しかったろ、辛かったよなぁ!!!!!


「絶対に――――」


あの時助けてくれてありがとう、捻くれ者のお前の代わりに、俺が誓う!!


「絶ッッッ対!!お前の事諦めねぇからな!!

何度だって助けてやる!!

諦めて、やるもんか!!!!!

何度繰り返しても、変わんねぇぞ!!

俺が、お前を幸せにしてやるからな!!!!!」


刻を告げる者が、その力を発揮する


視界が、これまでの日々で侵食されていく

構わず、指を突き付ける


「今度こそ、助けてって言わせてやる!!!!!そしたら、そしたら―――――」


そしたら、あの時のお前みたいに、笑って助けてやるから――――!!


「バカは、どっちだい?

……君は本当に、良い奴だね……」


その言葉を最後に、視界が廻り―――俺は過去に投げ出された

はっはっはっ、不完全燃焼であろうそうであろう

今回はここまで、最後まで読んでくれてありがとうございますッッッ

感謝感激雨土砂降りです。

これからもいくつかやる予定です、応援よろしくお願いします


では、この辺で……またね!!

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