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雪降る世界の入り口へ  作者: 夜霧雪華
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第一話

第一話です。

身の上話多いです。

 私は鈴宮紫苑。15歳でこの春から高校一年生である。


 ここで身の上話をしよう。私は幼い頃に両親を亡くし、おばあちゃんの鈴宮椿に育てられた。家の隣にはそれほど大きくない神社があって、私はよくそこで遊んでいて、おばあちゃんもそこをとても大切に思っていた。おばあちゃんも私が中学三年の夏に亡くなって、今は一人暮らしである。お金は親戚のところからかくかくしかじかである。

 私には、ずっと友達がいない。理由は、他の人と一緒にいると何だか居心地が悪くなるのだ。まぁ、おばあちゃんは何故か平気だったが。寂しいと感じることはあっても、自分から輪の中に入っていこうとは思えない。学校でも最低限の会話しかしない。皆にとって私は、いるかいないかわからないような存在だったのでいじめられることこそ無かったが、疎まれているのは何となく感じられた。私の今の状況は、こんな感じである。


  おばあちゃんの話をしよう。私のおばあちゃんは、不思議な人だった。一緒にいると、あったかくて優しくて、安心できた。私はおばあちゃんが大好きだった。

 幼い頃、おばあちゃんから鈴を貰った。おばあちゃんは、「お守りにするといいよ。肌身離さず持っていれば、きっと紫苑ちゃんを守ってくれる。」と言った。金色に雪の結晶の形の綺麗な螺鈿細工がたくさん施された美しい鈴で、いつも優しい音色を奏でた。おばあちゃんが亡くなった後は、形見としてもそれを大切にしている。

 おばあちゃんは、たまにどこか遠くを見ているような目をすることがあった。正確にはわからないが、多分おじいちゃんのことを考えているのかな、と思っていた。おじいちゃんのことは私もよく知らないけれど。でも、そういう時はいつも、おばあちゃんはこの世界の人ではないような雰囲気をどことなく感じる。何故かわからないし、おばあちゃんからそんな話を聞いたことも無い。

  おばあちゃんについての話はここまでにしよう。


───私はもうすぐ、高校へ入学する。

稚拙な物ですが、少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

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