主人公腐レンドがほしい!そして新たなフラグの発覚?
「それより昴?」
「なに?兄貴?」
「本当にアイツには何もされて無いんだよね?」
さっきのおちゃらけた雰囲気が最初から無かったかと言うように、兄貴のその一言で、場の空気がガラッと変わった。
兄貴のその言葉に一瞬戸惑った俺の顔を兄貴が見逃す筈も無く、兄貴のその綺麗な顔に一際目立つ黒い影が出来たような気がした。
「...ーー何か、されたんだね......?」
「いや、あの......何ていうか......っ!」
「......こ......だ。」
「へぇ?なに...?」
「...どこを触られたの?」
「え......?あ、」
兄貴の言葉が聞こえず兄貴の瞳を見つめると、兄貴の目には驚く程に一つの感情しか映していなかった。
その感情が何かは俺には分からないが、その感情が俺に向けられている事はいくら鈍感な俺でも分かる。
だがそれが俺への敵意かと言われたらそうではないと自信を持って言えるだろう。俺には兄貴のそれが、敵意では無い事が何故かは分からないが分かってしまう。
でもこの質問に答えなければ、兄貴のその感情が敵意にもなり得る気がしてしまってならないのだ。それ故に、この質問には絶対に嘘偽り無く答えなければいけないと本能が語っている。
まあ、これも俺の頼りにならない勘だかなっ!(笑)
「耳を......さ?ちょっと舐められただけ......っ!?」
俺の言葉が最後まで終わらないうちに俺の視界は兄貴の腕によって真っ黒に染まった。
ーーああ、この匂い、、好きだな......。
「ちょっと...じゃないでしょう?」
兄貴は俺を抱きしめたまま耳元で囁いた。
「本当ならアイツが昴に触れた所を俺でいっぱいにしたいところどけど、昴に嫌われたく無いから今はやめておくよ。
でも、ハグだけは許して......?」
...ーーなんだ、ちょっと残念......。
..................って!?
何が残念なんだっ!!俺の本来の目的を思い出せ!そうだっ!俺は兄貴達のイチャイチャが見たい訳で、俺が兄貴とイチャイチャしてたら駄目だろう!!
「このままサボっちゃおっか?」
「......え?」
......え?何をサボるの?
「......学校。」
「あ、」
優等生な兄貴の『サボっちゃおうか』発言よりも俺の中で衝撃的な言葉があった。それは......
ーー『学校』
そうだっ!俺転校初日だったああああああ!
「兄貴、職員室ってどこっ!?」
「この前転校の手続きで言ったでしょう?」
「ああ、あそこか!ありがとうっ!兄貴!」
「クスッ、あまり焦らないようにね?昴?」
兄貴の『学校、サボっちゃおうか』と言う提案を無かった事にしたと言うのに、淡々と俺に注意をする兄貴には少しも不機嫌な様子はない。
「うんっ!兄貴も遅刻しないようなね。」
その事を少し不思議に思ったが、今の俺は只でさえ居心地が悪いだろう学校生活のスタートダッシュを少しでもマシなものにする為に少しでも早く学校に行きたいのでそんな事を考えている余裕は無かった。
「このまま一緒にいたら俺の理性ヤバかったなぁ......。」
後ろで兄貴が何かを呟いたような気がしたが、俺はそんな事よりも、只でさえ曖昧な職員室の場所の記憶を出来るだけ早く掻き集めたくて、駆け足をしながら転校手続きの時の事を思い出していたので兄貴が何を言っていたのかまでは分からなかった。
※
あの後、無事職員室の場所を思い出した俺は、職員室に入ってすぐに俺の転入するクラスの担任の竜先生の所に行った。
今は、クラスメイトに転校生の俺を紹介する為に、竜にぃと俺の二人でクラスへと続く廊下を歩いている。
「しばらく見ねぇうちに随分と立派になったな、昴。」
「だろっ!背だって3cm伸びたんだよ!」
「3cmか?あ、だからと言って俺の身長には及ぼないがな。(ニヤ」
「...むっ、」
そうなのだ、竜にぃは無駄に身長が高い。見ただけでも180は越えているだろう。
......竜にぃなんか兄貴と結ばれて、受けになってしまえっ!!
「クスッ、すまんすまん、お前の反応が可愛いからつい、な。」
うわぁ!絶対に反省して無いわコイツっ!!言葉の途中で笑ってただろっ!
「俺はこれから成長期だからいいんですぅ~。これ以上伸びない竜にぃとは違うんですぅ~。」
語尾を小文字にして相手を馬鹿にする口調で喋ってみる。
イラつけっ、イラつけっ!!
「違うだろ?昴?」
「......?」
「竜にぃじゃなくて、竜先生だろ?(ニヤ」
...ーーイラぁ~。
「プイッ。」
イライラするので無視する。
「良いのか?昴?」
「何が......?ハッ!」
そうだっ!無視したのに普通に返事返しちゃったよっ!何やってんだ俺っ!
「ふっ、兄貴の件で只でさえお前は妬みの対象にされてるのに、その上俺の事を竜にぃなんて呼んでみろぉ?」
「うっ、」
竜にぃの言ってる事も最もだ。出来ればこれ以上妬みの対象にされたくはない。
ーー屈辱だが、しょうがない......。
「りゅ、竜先生、」
「.....っ!///」
「なんだよっ!これで良いだろ、?」
言わせといて黙りかよっ!!すぅぅぅぅぅげぇ恥ずかしかったんだからな!?
あれから、竜にぃは教室に着くまで、一言も喋らず口元を抑えながらずっと下を向いていた。因みに俺は竜にぃが下を向いている間、ずっと恨みの視線を竜にぃに向けていた。
今俺は廊下に居て、竜にぃが転校生の説明を終え、『転校生入ってこい。』と言うのを待っている。
中では、チワワ君達が『イケメンだと良いな!』と言い。ゴリラ君達が『可愛い子だといいな!』っと言っている。
「転校生入ってこい。」
どんな自己紹介がいいだろうかと一人悶々と考えていると、教室の中から竜にぃの呼ぶ声がした。
普通ならここで、『友達が出来ると良いな!』っと思うところだと思うが、俺は違う。
さあ、腐男子、腐女子の皆さん御一緒にっ!
ーー腐レンドが出来ると良いなっ!
投稿予定日を書こうかとも思ったのですが、制限を付けると適当になってしまうという作者のゴミな性格上、只でさえあまり面白いとは言えない作品が更に格落ちしてしまう可能性が大な事に気付いてしまいました...( ̄∇ ̄|||)
ですが、10日に一度のペース位なら更新出来るかな...?と、思っております。




