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油断して新しいフラグ作ってました?

感想、ブックマーク、お気に入りユーザーありがとうございます!とっても嬉しいです!

今俺の目の前で無防備に、寝ているのは一つ下の()だ。


ーーそう『弟』


弟の名前は昴。

愛しい愛しい、昴.......。

兄弟という共通点がなければ会えなかったかもしれなかった昴......

だけど時々どうして考えてしまう......


(もし、昴と俺の間に、兄弟という血の繋がりが無い状態で会っていたら......)


そんなのは贅沢な悩みだと十分にわかっている。

だけど、時々考えてしまうんだ.........。


もし、昴と俺が赤の他人だったのなら少しは俺を恋愛対象として見てくれたのかな?

もし、昴を俺しか見えないようにすれば、その愛らしく微笑んだ顔も、悲しみにうちひしがれている顔も、怒りに歪められた顔も、俺だけに向けてくれたのかな?


と..............。


そんなことは有り得ないと分かってるつもりだ......。

だけど昴?俺の世界の中心人物はあの時から昴......。お前だよ?..........

昴以外は要らないんだよ?この気持ち伝わってる?


......もし昴が、他の奴を見たらそいつを殺してしまうかもしれない......。それぐらい、昴を好いて、愛しているんだよ?昴のことを考えている時だけ俺は狂ってしまうんだ。



ーーーだから昴も俺だけを見て、考えて、感じて?



そして俺は口紅を付けていると言われても、不思議じゃない程に赤く色ずいている無防備な昴の唇に深いキスを落とした。





現在進行形で、『嫉妬イベント』発生中!

と、言うことで俺(と、まだ見ぬ同室者)の部屋の真ん中で嫉妬に狂った攻略対象者達の兄貴(ヒロイン)争奪戦が繰り広げられているのだ!


いや~、萌えますなあああああああああああああああああ!!


「昴......?(ギロ」


「は!はひぃ!」


あ、噛んじゃった......。って!今はそんなことどうでもいい!そんなことよりお兄さまが俺の事を睨んでいらっしゃる!?


ーー美形の怒る姿が平凡顔の数倍怖いって本当だったんだっ!



と、俺が場違いにも感心してると、さっきの睨みより一層怖い形相で睨まれた。

もしかして、俺が兄貴でBL妄想していることがバレたとか......(汗)

ま、まさかね......?


「そのまさかだよ、昴。」


もしかして、兄貴ってエスーー


「昴は顔に出やすいだけだよ....。」



パシン!


.............


......................


両方の頬っぺたがじんじんする......。


兄貴の『お前は顔に出やすい』発言への苛立ちよりも先に感じたのは、両方の頬っぺたへの平手打ちされたような痛みだった。


「......ほへぇ?」


そして、突然の予想外の出来事にまず先に口から出たのは、「ほへぇ?」というなんとも間抜けな声だったのは非常に恥ずかしい.....。


「「僕たちを抜きで、要と喋んないでよ!?」」


「はぁ!?」


マジで意味が分からん......。

条件反射で「はぁ!?」という言葉しか出なかった俺はけして悪くないと思う。


「大和先輩、和人先輩。」


自分で自分を慰めるという非常に虚しい行為をしていた俺は、満面の笑み(に、見えるけどブラックホール並みの黒い影を背負っている)の兄貴の大和先輩と和人先輩を呼ぶ声で現実に戻された。

当の、大和先輩と和人先輩はブラックホールを背負っている兄貴の姿が見えず、はたから見ればご機嫌な兄貴に『やっぱり、アイツなんかよりも、俺達のほうが好きなんだっ!』と、俺を蔑むような目で見てくる。


「昴。すまないけど入学式には一人で行ってくれるか?俺は、大和先輩と大事な話があるから......(ニコッ」


「う、うん......」


この、兄貴の目は本気で怒っている目だ......。

そう思いつつ、俺の萌えの為にそんなに怒らないでほしいな......。なんて有り得ない願いを、BLの神に祈ってみた。


「俺も行くぞ、要!」


「私も同行させて下さい。」


「俺も......要...付いて....いく.....。」


上から、兄貴のブラックホールに気づいていない大和先輩や和人先輩と全く同じように俺を蔑むような目で見ながらも、兄貴に付いていく気満々な社先輩。


次が、兄貴と同じ属性なので、兄貴のブラックホールには気づいてはいるものの、それでも同行したがる巴先輩。


最後が、兄貴のブラックホールには気づいていないものの、社先輩とは違い、蔑むような目で見づに寧ろ、双子先輩にビンタされた両頬を心配そうな目で見てくる翼先輩。


「はい。勿論良いですよ?」



ぞろぞろぞろぞろ


パタン


.........嵐が去った。



ふぅ。でも静かになると何かしら聞いてはいけないものを、聞いてしまうものだ。


『ふぅ.....はぁん!』


『おら、奴等が出ていったからって油断して声を出してると、また戻ってきちまうかもよっ!』


『ああん!か....いと..激しいっ!ひゃぁん!!』


例えばこんな.......。

まあ、俺的には萌えるからいいけどね!!





油断していた。こう言うときBLゲーム(漫画・小説・同人誌等)では大体は最後まで隠れきれている者はいないのに.........




新たなフラグの予感.......。

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