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新しいフラグを、作ってました。

チュンチュンチュン


「おはよう......昴...。」チュッ


ん?何だろ...。リップ音?でも、何かくすぐったい....


「んぅぅ~.....。」


「っ...!///、かぁ~わいい。」


「ひゃ...んっ....うぅ....」


喘ぎ声....?。誰の?それにしても俺の声に似すぎてないか....?ま、まさか.......


「あ!、兄貴何やってるの!?」


「あまりにも昴の赤くなったうなじが可愛いかったからね?言ったでしょ?覚悟してねって.....。ニヤ」


誰、この人....。こんな人知らないんだけど!本当に!ゲームの中での、高橋昴はこんな性格じゃなかった!どうしてこうなった!ていうか、やっぱさっきの喘ぎ声は俺の!?。恥ずかしいっ!兎に角!話題を変えなければ!


「そ、そう言えば今日転校初日だな!」


「ああ、そうだね。本当はあんな奴等に可愛い可愛い昴を見せたくないんだけどね?竜の奴が昴に執着していると痛い目を見るって言うから......。チッ。そうしないと昴を俺から引き剥がすって言うからね。生意気......。」


こ、これは嫉妬だな!竜にぃは兄貴の事を好きだとか昔から言ってたし!


あ、そういえば、竜にぃの事はまだ説明して無かったっけ?竜にぃは、死んだ父親の兄の息子で、俺と兄貴の従兄になのだ。だから小さい時から遊んでもらってたんだっ!だから竜にぃはずっと兄貴を好きなんだっ!む腐腐ふ。


ホスト担任×優等生生徒、ぬぬぬっ。萌えるではないかああああああ!!


竜先生と言えば、竜先生ルートの高感度上げイベントで、そんなの有ったっけな?高感度を制作会社が決めた、一定まで上げ無いと、発生しないイベント.......。






男女問わずタラシと有名な、竜先生に呼び出された、優等生な要。だけど実は竜先生が一途な事を知っている要。その実、竜先生の従兄弟でもある要。


『要来たか。』


『竜先生、学校では名前で呼ばないで下さいって言ったじゃないですか!』


『ふっ』


『な、何が面白いんですか!』


『ああ、すまない。てか、お前ギャップ有りすぎだろ.......。ふ...はははは!!』


『ぎゃっぷ?。って!そんな事より、用事あったんじゃ無いんですか!』


『あ?ああー。あの事ね。』


そんな事ただの口実だよ。と怪しい目をした竜先生が呟く。その一方で何をされるのか全く分かっていない要。


『口実?。竜先生じゃなく、竜にぃとしての用事なら、直接言ってって、いつも言ってるじゃん!』


『くくっ、この用事は、桐生竜先生と言う特権を使わないと、来ないと思ったからだよ。』


そう言い放つ竜先生の唇は少し湿っているようにも見える。


『な、何だよ?』


『ふーん。顔が赤いって事は、これから起こる事が分かるんだな.....。それってもう体験済みだからか?』


その目からは、嫉妬とこれから起こる事に思いを寄せている感情が薄く見える。



ーーーそして竜先生は、要のそのk............




「昴。俺で妄想するのは、やめてくれるかな?」


俺が、麗しき、ホスト担任×優等生生徒のちょっと過激な、イベント&スチルを思い出して、萌えに萌えていたのに邪魔するとは何事だ!

俺の貴重な萌えタイムを邪魔された恨みも込めて、兄貴をキッ!と睨んだ。


「っ!......。もう。そんなに煽んないでよ?」


我慢出来なくなるでしょ?と、兄貴が俺の耳元で呟く。

純情で、無自覚。見た目がイケメンなのに対して、中身はちょっぴり天然なゲームの中の高橋昴の印象がガラガラと音を立てて崩れてゆく.....。


「あ?。そう言えば我慢しなくて良くなったんだったね?昴.....。」


おーまいごっと!.....。英語当たってるよね?まあ良い。それよりもっ!

今兄貴が発した言葉は、前世も合わせて、数えきれないぐらい聞いた台詞だよ!そう。兄弟物BLの、片割れが、やっと思いが通じて、今までの我慢していた理性が吹っ飛んじゃって、押し倒しちゃった!テヘペロ☆ってやつじゃん!


このままだと、確実に襲われる!誰か助けてください!御願いします!俺が心の中で、御祈りポーズをしていると、俺の強い祈りが聞き届かれたのか、俺(と、まだ会ってない同室の男子生徒)の部屋のドアが勢いよく、開かれた。


「要!制限時間が過ぎた...ぞ.....!?。」


「「要!無事!?......っ!」」


「要!制限時間を破る何て、感心しませんね?。......っ!」


「要.....高橋...昴.....だけ構う....の....ダメ....っ。」


「チッ。」


入って来たのは、王道生徒会役員の皆。最初は、俺への文句タラタラだった、王道生徒会役員達も、俺と兄貴の体勢を見て言葉を無くした様だ。最後の舌打ちは、勿論兄貴だ。


もう、ホスト担任×優等生生徒の、イベント&スチルを思い出して、萌えていた所を兄貴に邪魔された事など忘れていた。



だって、ゲームでは居なかった、高橋昴と言う。イレギュラーのお陰で、存在しない筈の、イベントが俺の前で起こっているんだから......。このイベントに名前を付けるとしたら、『嫉妬イベント』かな?




勿論。俺が兄貴に押し倒されている状況と言う事も忘れていた。


次話は、兄貴視点にしようか.....。うーん。


2018.1.20.

一部矛盾している所があったので、編集しました。

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