表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/16

俺自身のフラグを、作ってました。

「要......?」


「「もしかして.....そいつって..要の弟..なの...?」」


まだ大丈夫だ!フラグは折れてない!.....よね.......?


「はい、昴は俺の弟の昴です.....。因みに絶対に昴のには絶対に手を出さないで下さいね社先輩、巴先輩、大和先輩、和人先輩、翼先輩。」


と、言う兄貴の心ない言葉で、生徒会役員一同はこの世の終わりみたいな顔をしている。ヤバイ!どうにかしなければ!


「あ、兄貴はすっごいブラコンで、今の言葉もきっと弟離れ出来ない兄の心境ですよ!ね?兄貴!」


俺は兄貴に同意を求めたのだ、けしてこの様な言葉など期待していなかったのだ。......決して。


「ん?昴は何を言っているのかな?俺は好きな人が他の人に好意を向けられ無い様に。という心境で言ったんだよ?」


......はぁ?今幻聴が......。


「ち、因みに兄貴はこの生徒会役員の中では誰が好きなの?」


そ、そうそうきっと、さっきのは幻聴だ!そうに違いない!それよりも!俺が知りたいのは兄貴と生徒会役員の恋の行方なんだよ!


「もう良いかな?本当は昴がその気になるまで言うつもりは無かったんだけど、このまま言わないと一生気づかなそうだから言うね?

俺の好きな人は昴。お前だよ?それと先輩方は恋愛対象外だからね?いくら俺だって昴を不快にさせる輩なんて好きに何てなれないからね。」


今日は無駄に幻聴が聞こえるな~、明日、耳鼻科行くか。


「昴。幻聴じゃないからね?」


はい。すみません、現実逃避してました。


「はぁ~。やっぱり信じてくれないか。.........じゃあ、クスッ」


現実逃避を中断し、兄貴の顔を見ようと兄貴の顔を見ると、兄貴の顔が鼻息がかかるくらいの場所にあった。

そしてあろうことか、兄貴はどんどん距離を詰めてくる。


ーーえ?何で近づいてくるの?え?え?


俺は条件反射で目を瞑っり、兄貴の顔が近づいてくるという訳の分からない状況に、脳みそが一時停止した。兄貴はそんな俺を、欲情を含んだ目で愛おしそうな目に見つめながら、流れる動作で自身の唇をうっすらと開けた。


そして、あろう事か兄貴は俺の唇にそっと口付けをした。


ーーヌルッ


え?


びっくりして目を開けると俺の舌に自分の舌を絡ませている兄貴の姿があった。


「ん......ふっ...ぁ...んぁっ....」


状況が呑み込めない。キス?兄貴が俺に?しかもディープな?何で?でも......、


ーー気持ち良い......。


「あ....にき...?(トロン」


「....っ!!!」


口が離れたので、少し物足りないと思う自分の心を押し込めて兄貴の名前を呼んだ。すると兄貴は少し一人でブツブツ言った後、俺の首筋に歯形を付けた。


「痛っ!あ、兄貴!?」


「虫除けだよ?今の昴は一段と色っぽいからね。」


色っぽい?俺が?そう言えば王道高校の生徒の皆がソワソワしている様な......?

いや、そこは兄貴にでしょ!それに、生徒会役員共なにをぼっーと突っ立てるんだよ!そこは、「俺の方がお前の事が好きだ。」の1つや2つ言って、キスかます所だろ!本当になっていないなぁー。王道生徒会役員達のくせにぃ!!


「俺様の事嫌いになった......のか?」


「「嘘だ....よね?要が俺達を嫌いなんて!」」


「要に嫌われた......(黒笑」


「要.....俺......嫌い...?」


ひぃぃぃ!!王道副会長怖い!絶望顔で笑っているとか何なのさ!もはや、サイコホラーだよ!!もう兄貴!コイツらを刺激するな!!


「はい。俺が好きなのは昴一人です。例え血が繋がっている兄弟だとしても、今までもこれからも昴以外を、好きになる何てあり得ません。」


......はい。今度こそ詰んだな。


て言うか、『君キス』の攻略者に“高橋 昴”何て居なかったし、隠しキャラにもそんな名前の奴いなかった筈なのにどうして兄貴が俺に告白してんの!?


......ふぅ。まずは落ち着こう。そう、こんな予測外のアクシデントがあっても、俺の目的はただ1つ。兄貴×王道生徒会役員のカップリングが見たい!ただそれだけ!


その為にも、王道生徒会役員達の折れかかった心を、兄貴の天使パワーで修復する事が必要だ!


「兄貴!あのさ......「昴。」....は、はひぃ!!」


自分の話を途中で遮られたのも忘れて、兄貴が今度はどんな爆弾発言を落とすのか内心ヒヤヒヤしていると、兄貴が俺の唇の前で人差し指を立てながら、生徒会にも聞こえない程小さい声で、囁くように言った。


「もう隠す必要も無くなったから、覚悟しててね昴......(ニヤ」







今日この時から俺の萌ライフは早くも終わりを告げたのであった。



昴のトロ顔を見てそっちに目覚めた1年が増え、世の腐女子・腐男子の滑降の餌になったのは、言うまでもない.........。


2018年1.20.

一部編集しました。内容には一切変化はありませんので御安心を!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ